きょうは!

思いつくまま

頭の中にひっかかって 消えない 杉本博司。

2012-08-15 | その時折

 

             はじめて作品をみたのは、直島。

             それからたびたび目にする作品が、きれいだから素敵だから、とかいう直感的なものではなく、

             なぜだか頭から消えない。

              

                   護王神社

             神が降臨する地上の座と、地下の石室を結ぶ光学ガラスの階段。光の道。 

 

                   Seascapes

             世界の海の水平線を切り取った写真シリーズ

 

             彼は Seascapes の一枚の写真を、海に面したがけの上に設置、

             その写真が、年月とともにどのように変化するのか楽しみ、と言っている。

            

 

                

 

                      Dioramasシリーズ  

                      アメリカの自然史博物館にあるジオラマを撮影したもの。

                     

  

                                   

    

                          写真という概念がくつがえる。

                             

 

 

                      

 

                       Portraits シリーズ

                       マダム・タッソーの蝋人形に、

                       ルネサンス時代の照明を施し撮ったもの。

                       絵画と写真の枠を超える。

                       作品に別の命を与えている。

 

 

 

                

 

                  9.11で崩れ落ちたワールド・トレード・センターの写真   

                  彼はその先の姿を、心にとらえていたのか・・。

 

 

 

 

                

 

                           Theaters

                     映画が始まり終わるまで撮り続けて・・、

                      残された、映画一本分の時間。 

 

                 

 

                 

 

                       放電場 シリーズ

                      前にも書いたことがあるけど、

                      この稲妻は、脳動脈瘤手術前の検査で

                      大量の造影剤を脳に注入したときに

                      なんともいえない無気力さに落ち込みながら、脳内にみた光景と同じ・・。

                       

                      さらに、最近は、数式を作品化している! 

 

                  彼の集大成として小田原に美術館を作る計画があるらしい。

                 『こどものころ、電車に乗っていて

                   急に、窓に海がぱあっと広がる・・・、

                   ああ、自分っているんだっと思った。』

                         この感覚・・、

 

                  彼の作品は、人間の持っている記憶をたどり再構築しようとするものか。 

                  作品に込められた意表、      

                  それが私の奥にあるものと共鳴するのかもしれない。

                  作品を強固に裏打ちしている彼の哲学、

                  それを少しでも理解したいと、私は欲しているのかもしれない。   

 

 

 

 

 

                  

           

 

 

    

 



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