Rosso Laboratory

GIS-REPORT(7)

ようやく少しまとまった時間がとれたので、ごく一部でのみ注目されているのではないかと思われる「VRM4GIS計画(仮)」を進めよう。
本当に久しぶりである。

まずは、「GIS-REPORT(6)」の内容から検証。
(2007/09/05 21:00訂正 平面はxy座標ではなくxz座標であったため)

「読み込み時にロードする高度の範囲を設定することができるなど、地形編集に活躍します。」
ここだ、問題は。専用データなら高度の範囲を設定する必要は特に無いはずだ。グレースケールは256階調しかないから範囲を指定する必要があるのであって、専用データなら-2000~2000まで小数レベルで自由に使えるはず。ということは、今までのビットマップによる読み込みも残すということか?(いや、そうでなくては困るんだが。でないと一般的なユーザーは困るよなぁ)


嫌な予感は的中した。ただ単に専用データの上限&下限を設定し、それ以上のデータは読まないというものであった。これを一体何に使えと言うのか?よくわからない。おまけに上限を設定しても下限としてしか動作しないというバグつきである。まぁ使い道がわからないのでこのバグは捨て置く。
読み込む領域を指定できることは、VRM4CV第3期においては有効である。地形が移動出来る(地形テクスチャ-を含めてのはず)ようになったので、CV以外でも有効であろう。(2007/9/5 10:00:言葉が足りない感じだったので追記)

ビットマップによる読み込みは改善されマイナス高度の読み取りも出来るようになった。しかし、今や専用データの読み書きが出来るのであまり意味がないような気もする。分解能は相変わらずの8mmであり、Y値のスケール変換をして「これをどうにかしない限り駄目なのよ」と伝えたつもりだったが、どうやら伝わらなかったようである(・・・というかあの提案は何の役にも立たなかった。・・・というか相手にされてない)。


「地形データファイルのデータ構造は、公開する予定です。」
OK。


(ココではXYと表記されているが、他はXZ)
OKじゃないわ。これ見てすぐにデータ構造がわかる人は一体どれくらいいるんだろうか。
とりあえず、解析したから説明すると、40×40つまり4マス分のデータがこれである。


000000~000007:決まり文句
000008~00000B:レイアウトサイズ(X座標)
00000C~00000F:レイアウトサイズ(Z座標)
000010~000017:リザーブ
000018~000019:X1Z1の高度
00001A~00001B:X2Z1の高度
00001C~00001D:X1Z2の高度
00001E~00001F:X2Z2の高度
000020    :X1Z1のテクスチャー番号
000021    :X2Z1のテクスチャー番号
000022    :X1Z2のテクスチャー番号
000023    :X2Z2のテクスチャー番号


で、これは、
X1Z1の高度: 14.50 テクスチャー番号:0
X2Z1の高度: 32.00 テクスチャー番号:8
X1Z2の高度:144.00 テクスチャー番号:0
X2Z2の高度:320.00 テクスチャー番号:8
のものであるから、X1Z1より0074h=116 14.5÷116=0.125。

こちらの分解能は0.125mm、実スケールで18.75mmと申し分ない。BMPの実に64倍の分解能である。では、マイナス高度の場合はどうなるかというと、高度-33.50の時には、F4 FEと並ぶので、つまりFEF4h=65268 (65268-65536)×0.125=-33.5となる。

これで構造はわかった。しかし、問題はこれがバイナリーデータであるということだ。アスキーデータならExcelシートをテーブルにしてVBAで変換しようかと思っていたのだが、目論見は見事に外れた。プログラミングツールが無ければこれ以上の進展はない。仮に購入したとしてもスケール変換機能付きBMPコンバーターを作るならBMPのデータ構造解析もしなきゃならないので、どちらかというと数値地図コンバーターの方が作りやすい。でも、それでは一般ユーザー向けにはならないであろう。


とりあえず「VRM4GIS計画(仮)」は一旦凍結しておく。様々な可能性が広がったことは間違いないのだが、現実的にはまだそこまで時間はとれない。いつか陽の目を見る時が来るかもしれないが今は無理。

私はプログラマーではないのだよ、アイマジック殿。

(2007/9/5 08:00追記)
ghost氏>I.MAGiCの毎度の説明のマズさもさることながら、Zio殿の話の流れもちょっと意図を誤解されそうでアレゲかも。仕様の妥当性評価と私怨が混同されているように読めてしまって損だと思う。

私の感想としては、アイマジック社が地形データの仕様を公開したことは高く評価しているが、実際に使う側の利便は考えていない。というのは毎度の話なんで別に構わない。ビットマップ読み込みの仕様に関しては、あれだけ丁寧に会議室に書き込んだつもりなのに殆ど生かされていないので、今後新たな事を提案したとしてもあまり期待できないなぁと思うぐらいなもの。怨みはないが、ヤル気は削がれた。 ・・・と言っても元々のヤル気自体がデカイから大して影響はないんだろうが(笑)

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