粗茶ですね

ゆるい日々

さらっと読めます

2011-11-17 19:44:33 | インポート
心霊特捜 (双葉文庫) 心霊特捜 (双葉文庫)
価格:¥ 650(税込)
発売日:2011-10-13

神奈川県警本部の組織であり、鎌倉署の一室に常駐しているR特捜班。
R特捜班のRとは「霊」のRである。

タイトルが気になりまして、買って読んでみたら面白かった本。
六つの短編からなっている短編集です。
心霊現象が絡む事件を担当する特捜班のメンバーは四名、霊感なしだが何事にも動じない番匠京介係長、古神道の伝承家系出身者の数馬史郎主任、実家が密教系の寺の鹿毛睦丸巡査、沖縄のノロの家系の比謝里美巡査。
そして彼らと本部との連絡係りを務める岩切大悟巡査の五名が主な登場人物です。

心霊が絡む事件を捜査することになるのですが、心霊関係のほうはあっさり気味で、どちらかというとちょっと変わった警察小説といった感じです。
特捜班のメンバーもすべて霊のせいにするなというスタンスですし、事件に関わってくる霊も、その霊が原因というよりその霊によって事件が進展するといった感じ。
霊はでてきますが怖くはありませんので、その手が苦手な人も気軽に読めます。
気軽に読めていいのですが、欲を言えば登場人物の掘り下げがまるでないのがちょっと残念。
シリーズ化の長編小説でもないのでこれでいいといえばいいのですが。

ほんとにあっさり気軽に読める小説ですのでちょっとお勧め。
個人的に収録されている中では「目撃者に花束を」が好きです。
面白かったので続編とか出てくれると嬉しいのですが。

コメント
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