ガリレオ温度計
昨日に続き、今日はいい天気でした。
RoyalBlue本館の理科室のページに、ガリレオ温度計を載せようと思っていたのですが、しばらくの間忘れ去っていました。そこで今回はガリレオ温度計について。
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ガリレオ温度計は、気温の変化によってガラス筒内のガラス球が浮き沈みします。このガラス球には温度を示す小さなプレートが付けられていて、上に浮いているガラス球の中で最も下にある球が現在の気温を表します。
この温度計の原理は、「気温が高い時は、ガラス球の液体の密度が相対的に大きくなるので下に沈み、逆に気温が低い時は、ガラス球の液体の密度が相対的に小さくなるので上に浮く」ということらしいのです。これを「比重測定原理」というらしく、発見者はガリレオとのことです。
もっともらしい解説ですが、どうも、この解説でいう「比重測定原理」という言葉をネットで検索をかけても「ガリレオ温度計」の販売に使われる常套句のような感じになっています。ガリレオ温度計の原理には必ずといっていいほど登場(販売のサイトや個人のサイトまで)しますが科学的な論文や解説には出てきません。
しかもなぜか、そこに書かれる解説はどこからかコピーしてきたように同じようなものばかり。わたしもこの解説をずっと信じてきましたが、どうも違うらしいのです。
こちらを見ると本当のことが書いてあるようです。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/freestdy/G_Thermo.htm
それで一体この「比重測定原理」に基づく、温度計の原理はいったいどこからきたものなのか。私にもわかりませんが、ガリレオ温度計がまだ一般化しないころに売り出した人が考えたものなのでしょう。
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