男子新体操界のスターが創りだすステージパフォーマンスの新たなムーブメント
2012/7/20 7:50
男子新体操部を舞台にしたドラマ『タンブリング』(2010年)。
競技人口が少なくマイナーなスポーツとして扱われてきた男子新体操は、このドラマで認知度がアップし、今も根強い人気を誇っている。
競技自体の盛り上がりはもちろん、最近は新体操出身者がショービジネスの世界に進出し、舞台やアーティストのライブのパフォーマーとして活躍しているケースが多い。2010年の全日本学生選手権個人総合優勝など、多数の華々しい記録を残している大舌恭平さんもその一人だ。
鍛え上げた肉体を駆使したアクロバットを武器に、三浦大知やLeadなどダンス系アーティストとのコラボ、ダンスイベント『UNITED』や舞台『銀河英雄伝説 第二章 自由惑星同盟篇』などに出演。あのシルク・ドゥ・ソレイユの参加メンバーなどを含む新体操出身者のグループ“BLUE TOKYO”を結成するなど、活躍の場を広げている。
新たなフィールドに挑んでいる大舌さんに、新体操のワクにとどまらない活動について聞いてみた。
――ドラマ『タンブリング』以降、男子新体操の認知度も上がったと思うんですが、実際にこのスポーツにかかわっている大舌さんは、この流れをどういう風に受け止めたんでしょうか?
「率直にうれしかったです! 新体操出身者は誰もが経験するんですが
『部活なにやってるの?』
『新体操!』
『え? リボンとか回すの!?』
というくだりは鉄板で(笑)。最近は「新体操」って堂々と言える時代になったんだなと思います」
――選手からコンサートや舞台に出演するパフォーマーにシフトされた時は、どんな心境でしたか?
「僕自身のやりたいことでもあったので、楽しくて仕方なかったです。実際にステージに立ち始めると、新体操にはない音のカウントで宙返りを回らなくてはいけなかったり、自分は未経験のダンスに合わせるという点でかなり戸惑いましたし、今でもダンスが入るとおどおどしますね(笑)。始めての本番で歓声が起きたときは本当にうれしくて、あの感動は一生忘れないと思います」
――新体操出身者のプロジェクト“BLUE TOKYO”でも活動されていますが、どんないきさつで結成されたのでしょうか?
「新体操プレイヤーが培ったスキルを活かせる就職先というと、これまでは教師ぐらいしか道がありませんでした。そんな新体操プレイヤーの新たな進路として、エンターテイメントの可能性に挑戦していけるグループを立ち上げたのがBLUE TOKYOです」
――7/22にはそのBLUE TOKYOでダンスイベント『UPPER FIELD』に出演されますが、どんな内容になりそうですか?
「『UPPER FIELD』では、イベントのオープニングとBLUE TOKYOのオリジナルナンバーをやらせていただきます。オープニングとナンバーの雰囲気の違いや、BLUE TOKYO独特の世界観と構成に注目していただければ」
――8月上演の舞台『タンブリングvol.3』にも出演されるそうですが、こちらも今まさに稽古中なんですよね?
「僕は大学生の新体操プレイヤーの役で、団体はもちろん、ソロでも踊らせていただくんですが……。俳優の方々の稽古に取り組む姿勢には驚きました。新体操シーンについても積極的に意見をだすし、吸収力がものすごい。みなさんの想像以上に体育会系な現場です」
今後は「ダンスや芝居もマルチにこなせるアーティストを目指したい」という大舌さん。新体操で培ったアクロバットにダンスの動きや表現力が加わったパフォーマンスには、私たちと同じ人間がやっているとは思えないほどの完成された美しさがある。まさに“百聞は一見にしかず”の超絶パフォーマンス! ぜひ一度生で見て、震えてほしい。
(古知屋ジュン)
2012/7/20 7:50
男子新体操部を舞台にしたドラマ『タンブリング』(2010年)。
競技人口が少なくマイナーなスポーツとして扱われてきた男子新体操は、このドラマで認知度がアップし、今も根強い人気を誇っている。
競技自体の盛り上がりはもちろん、最近は新体操出身者がショービジネスの世界に進出し、舞台やアーティストのライブのパフォーマーとして活躍しているケースが多い。2010年の全日本学生選手権個人総合優勝など、多数の華々しい記録を残している大舌恭平さんもその一人だ。
鍛え上げた肉体を駆使したアクロバットを武器に、三浦大知やLeadなどダンス系アーティストとのコラボ、ダンスイベント『UNITED』や舞台『銀河英雄伝説 第二章 自由惑星同盟篇』などに出演。あのシルク・ドゥ・ソレイユの参加メンバーなどを含む新体操出身者のグループ“BLUE TOKYO”を結成するなど、活躍の場を広げている。
新たなフィールドに挑んでいる大舌さんに、新体操のワクにとどまらない活動について聞いてみた。
――ドラマ『タンブリング』以降、男子新体操の認知度も上がったと思うんですが、実際にこのスポーツにかかわっている大舌さんは、この流れをどういう風に受け止めたんでしょうか?
「率直にうれしかったです! 新体操出身者は誰もが経験するんですが
『部活なにやってるの?』
『新体操!』
『え? リボンとか回すの!?』
というくだりは鉄板で(笑)。最近は「新体操」って堂々と言える時代になったんだなと思います」
――選手からコンサートや舞台に出演するパフォーマーにシフトされた時は、どんな心境でしたか?
「僕自身のやりたいことでもあったので、楽しくて仕方なかったです。実際にステージに立ち始めると、新体操にはない音のカウントで宙返りを回らなくてはいけなかったり、自分は未経験のダンスに合わせるという点でかなり戸惑いましたし、今でもダンスが入るとおどおどしますね(笑)。始めての本番で歓声が起きたときは本当にうれしくて、あの感動は一生忘れないと思います」
――新体操出身者のプロジェクト“BLUE TOKYO”でも活動されていますが、どんないきさつで結成されたのでしょうか?
「新体操プレイヤーが培ったスキルを活かせる就職先というと、これまでは教師ぐらいしか道がありませんでした。そんな新体操プレイヤーの新たな進路として、エンターテイメントの可能性に挑戦していけるグループを立ち上げたのがBLUE TOKYOです」
――7/22にはそのBLUE TOKYOでダンスイベント『UPPER FIELD』に出演されますが、どんな内容になりそうですか?
「『UPPER FIELD』では、イベントのオープニングとBLUE TOKYOのオリジナルナンバーをやらせていただきます。オープニングとナンバーの雰囲気の違いや、BLUE TOKYO独特の世界観と構成に注目していただければ」
――8月上演の舞台『タンブリングvol.3』にも出演されるそうですが、こちらも今まさに稽古中なんですよね?
「僕は大学生の新体操プレイヤーの役で、団体はもちろん、ソロでも踊らせていただくんですが……。俳優の方々の稽古に取り組む姿勢には驚きました。新体操シーンについても積極的に意見をだすし、吸収力がものすごい。みなさんの想像以上に体育会系な現場です」
今後は「ダンスや芝居もマルチにこなせるアーティストを目指したい」という大舌さん。新体操で培ったアクロバットにダンスの動きや表現力が加わったパフォーマンスには、私たちと同じ人間がやっているとは思えないほどの完成された美しさがある。まさに“百聞は一見にしかず”の超絶パフォーマンス! ぜひ一度生で見て、震えてほしい。
(古知屋ジュン)