花色倶楽部

粋な魅力に溢れる宝塚歌劇団花組を応援します。

大劇場公演観劇

2015-03-31 00:15:30 | 大劇場
お芝居はあまり前評判が良くなくて、期待しないで観た。

そのせいかどうか?私的にはなかなか楽しめて良かった。

お芝居はトップ、二番手の役割が明確で、オーソドックスな宝塚的恋愛モノ。一応。

なんと言っても、オリジナル作品であるところが、新鮮だった。

明日海りおさんは、中日のプレお披露目、が「ベルサイユのばら」、前回のお披露目が「エリザベート」と宝塚歌劇の大ヒット作ながら、再演ばかりだったから、やっとのオリジナル作品で良かった。


でも、必ずしも、あて書きされた訳ではない感じが残念!

それぞれの登場人物の描き方が中途半端で、裏切り者の息子としての、苦悩が伝わりにくい。

キキちゃんの二番手役は、ある意味儲け役だけど、恋人を幼なじみに奪われた苦悩や、リーダーとしての苦悩やプレッシャーを現すエピソードがないのが、残念!

それは、主人公とヒロインがなせ一目惚れしたか?を語るエピソードが無いままなのも残念!


そして、一番気になったのは、あっさりとハッピーエンドになったけれど、最後のキキちゃんの台詞「もうこれからは、親友も誰も信じないで、国の為に尽くす」のくだり。

本当は胸にたくさんの苦悩を抱えながらも、国のリーダーとしての、気持ちを表した台詞なんだろうけど、全く心のケジメはついていない感じ。

それならば、もっと親友同士の気持ちのぶつかり合いを描いたら、良かったのに…。

それに引き換え、主人公二人が能天気??!に、笑って去って行くのに、ちょっぴり違和感があった。

楽しめた…と言いながら、かなり不満タラタラ(笑)


ショーのほうは、文句なく楽しめた!

特に、黒燕尾のダンスは三味線にノッたところが、新鮮だった。

大階段に明日海りおさんが、足を開いて座っている場面はいらないと思った。

あれは、えりたんがやって、格好良かったけど、明日海さんの持ち味には、似合わないので、無理やりする必要はない~!と思う。