花色倶楽部

粋な魅力に溢れる宝塚歌劇団花組を応援します。

バウ公演「スターダム」観劇

2015-08-03 12:27:21 | バウホール
鳳月杏さんのバウ初主演作「スターダム」を観劇。


花組の若手、下級生のパワーと底力を実感!

これまでに無いほど下級生にスポットライトが当たり、活躍の場が与えられた素敵な作品。

但し、第1幕は物語の展開がかなり緩い。

第2幕からが展開が早く、面白い。
正塚ワールド全開!

アメリカのオーディション番組に歌手への夢をかける若者たちの物語。

どこか醒めたような雰囲気を持ちながらも、抜群の歌唱力を持つリアム(鳳月杏さん)。

既に地元で歌手として活躍する財閥の御曹司ネイサン(水美舞斗さん)。

この2人を中心に歌手を目指す様々な若者が登場。

病気の母親を抱えるジェラルディン(朝月希和さん)、大牧場主の我が儘お嬢様のイヴォンヌ(鞠花ゆめさん)、生き別れた両親を探すことを目的に歌手を目指すベンジャミン(高峰潤さん)等々。

若者たちに対し、番組制作者サイドは審査員のサイモン(天真みちるさん)、ジェニファー(花野じゅりあさん)、ティモシー(冴月瑠那さん)、番組のディレクターディビット(舞月なぎささん)、司会者ヴィクター(冴華りおなさん)。

鳳月杏さんは初主演とは思えない落ち着いた雰囲気。

役柄だけではない鳳月杏さんの持ち味かなと思う。

いや、鳳月さんへあて書きされたからそうなのか。

鳳月さんのカッコ良さが全面に出た感じ。

物語前半では、かなり抑えた演技でしどころがない感じなきにしもあらずかな。

しかし、抱えた過去が明らかになり、親友のジェイク(亜蓮冬馬さん)を助ける場面からが、感情もあらわになって来る。

ジェイクとのやり取りやギャング相手の場面では、力強さもあり、良い感じの男前!

ラスト近くの最終オーディション場面では、リアム、ネイサンの歌にウルっとした。

ネイサンの水美舞斗さんの嫌味のない爽やかな御曹司も良い雰囲気を出していて、好演。

あと、リアムの親友ジェイクの亜蓮冬馬さんも悪に手を染めながらも、何だか憎めない感じで凄い好演。

鳳月さんと学年差があるにもかかわらず、それを感じさせない親友同士のやり取りも面白かった。

あとは何と言っても、天真みちるさんの存在感は抜群!

物語を締めていたし、審査員ながら、元はロッカーでうちに熱いものを持っている雰囲気が伝わってきた。

ディレクターの舞月なぎささんも第2幕の呆けぶりが面白かった。

それにしても、花組下級生の活躍を観る事が出来て嬉しかった。

実は、私的に現在の宝塚歌劇5組のなかで一番、組全体の力が低下したのが、花組だと思っていた。

前トップさんの退団後から、ダイモンの組替え…。

「カリスタの海に抱かれて」を観た時に痛感。

明日海りおさんの人気は絶大だけど…中堅を中心に輝きがなかった。

スカスカになった気がしていた。

だから…花組は大丈夫か?と内心心配していた。

ところが…このバウ公演を観て、花組下級生の力を見せつけられた。

研1、研2、研3…エトセトラ。

正塚先生!ありがとうございます!

下級生の母親か?

懐かしい楽曲の数々が聴けて楽しかったし~♪

歳がバレバレ!