宝塚の振付師・羽山紀代美さんが死去したことが12日、分かった。78歳。
訃報を受け、元宝塚歌劇団月組娘役スターの檀ひとみはインスタグラムのストーリーズで追悼。「先生がお亡くなりになられたという訃報が宝塚の同期LINEで… 私の初めてのJAZZDANCEの先生。先生に褒められた時が最高にうれしい瞬間だった…。たくさんの素敵な振り付け、本当にありがとうございました。先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます」と悲痛な思いをつづった。
また、元宝雪組娘役の千咲毬愛もツイッターで「今日は先生の作品をたくさん見て過ごしたいと思います。音楽学校でも、劇団でも、先生のレッスン、振付を受けられる時間が楽しくて幸せで仕方なかったのを今でも覚えています。何度でも…ありがとうございました」と投稿。「先生の振付で踊れることを喜んでいた生徒がたくさんいました 先生の場面に入りたいと願っていた生徒がたくさんいました 宝塚の男役を最高にカッコ良く 宝塚の娘役を最高に素敵に魅せる それが先生の振付だったと 心に焼き付いてる先生の創られた様々なシーンでを思い出しています 愛のあるご指導忘れません」と、恩師の活躍を記した。元宝塚雪組トップスター・えまおゆうもツイッターで「私の宝塚の人生でした。この恩師なく私はいなかった」と偲んだ。
羽山さんは宝塚歌劇団の元星組娘役。1961年に入団の47期生。同期生に若みゆき(現鳩山幸、鳩山由紀夫夫人)がいる。73年に退団後は歌劇団振付家として活躍。数多くの作品を手がけ、歌劇団のレッスン講師としても活躍した。2014年には宝塚歌劇団創設100周年記念で創設された「宝塚歌劇の殿堂」に、振付スタッフとして殿堂入りを果たした。