高校の骨折、ノーベル研究につながる…山中教授
読売新聞 10月9日(火)16時44分配信
柔道、ラグビー、マラソン――。ノーベル生理学・医学賞の山中伸弥・京都大教授は、中学・高校時代から研究に没頭する今まで、常にスポーツと関わってきた。
大阪教育大付属天王寺高校(大阪市)在学中、柔道に明け暮れた。けがが多く年に1、2回は骨折した体験がスポーツ医療に携わる動機となり、その後のiPS細胞の研究にもつながったと、山中教授は振り返る。
神戸大時代は医学部ラグビー部に所属。同級生の医師、蓮沼行人さん(51)は「器用ではなかったが腕力でボールを奪わせない強さがあった。まじめで、練習後はすぐに授業に向かっていた」と語る。
多忙を極めるが、その超人ぶりに友人らは驚く。
中学で同級生だった参院議員の世耕弘成さん(49)が昨年10月28日、大阪で開いた政経セミナーに、米国から帰国直後の山中教授が駆けつけた。深夜まで懇親会につきあい、翌29日午前は京都のiPS細胞研究所を視察された皇太子さまをご案内。山中教授はさらに次の日、「第1回大阪マラソン」に出場した。約20年ぶりのフルマラソンを4時間29分53秒で走りきった。