テクノロジー関連ニュース

このブログでは、テクノロジーに関するニュースを配信して行きます。
気になる方は是非、お気に入りに登録して下さい。

強力ながん遺伝子発見=難治性乳がんの治療期待―東大など

2013年02月05日 17時00分31秒 | 日記

強力ながん遺伝子発見=難治性乳がんの治療期待―東大など

時事通信 2月5日(火)5時2分配信

 治療が難しいタイプの乳がんや皮膚がんの一種である悪性黒色腫について、一部の患者で強力な発がん原因になっている変異遺伝子を発見したと、東京大や自治医科大、がん研究所の研究チームが4日発表した。
 間野博行東大特任教授兼自治医大教授は「患者にこの変異遺伝子があるか正確に検出する方法を開発し、働きを抑える薬剤を見つければ、有効な治療法になる」と話している。論文は米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。
 間野教授や河津正人東大特任講師らは、ヒトの線維肉腫の細胞株について、強い発がん能力を持つ遺伝子を網羅的に調べ、ほぼ似た働きの遺伝子「RAC1」と「RAC2」で突然変異が起きていることを発見した。これら2遺伝子は本来、細胞の骨格たんぱく質を制御する役割があるが、変異により常に活性化し、細胞を異常に増殖させ続けていた。
 他の種類のがんでも2遺伝子の同様の変異がないか調べたところ、悪性黒色腫では患者の5%、治療が難しいタイプの乳がんでは3%にあると推定された。患者の割合は低くても、2遺伝子の変異が原因である場合は治療薬が劇的な効果を上げると期待される。
 間野教授らは2007年、同様の方法で新タイプの肺がん遺伝子を発見し、わずか4年で新治療薬の発売につなげた実績がある。