近くの公園で観梅を。
服部嵐雪が詠んだ「むめ一輪一りんほどのあたたかさ」はよく知らていますが、古くはウメのことをムメと言いました。
花の一つ一つに意思があるように、別々にほころんで個々に散り、隣りあっても時期をずらして咲くんですね。
万葉集には梅を詠んだ歌は他を圧倒する百二十余首もあります。
百花に先駆けて咲く花だから、もてはやされたのでしょう。
それに、花木では並外れた香りを持ちます。
藤原道真が詠んだ有名な歌。
「東風吹かばにおひおこせよ梅の花あるじなしとて春をわするな」
今日は、まさに春先に吹くやや荒い東風吹かばでした。