上野公園の国立西洋美術館で開催中の「モネ 睡蓮のとき」の特別企画展を鑑賞して来ました。
印象派を代表する画家のひとりであるクロード・モネの作品を集めた企画展(松方幸次郎コレクション等)は、過去に2度鑑賞していましたが、今回のようにパリのマルモッタン・モネ美術館から、日本初公開となる重要作を含む50点が来日し、さらに日本各地に所蔵される作品も加え、日本では過去最大規模の65点にも及ぶ貴重な作品を集めた特別な企画展です。
もしかしたら、今後これだけの作品を一度に鑑賞できることは無いのでは。
絵のモチィーフとなっている水の庭の池と睡蓮、そこに架かる日本風の太鼓橋とか枝垂れ柳は特に親しみのある風景画だと思います。
私は、木々や雲や花々が一体となって、睡蓮の池の水面に映し出された、「さかさまの世界」に注目した鑑賞をしてみました。
以下の画像は、国立西洋美術館ホームページよりお借りしています。
妻と子供を失った後の画風の変化
白内障が進んだ晩年の絵は色覚を失ったのか、それまでの柔らかな色彩から、赤を基調に荒々しい絵になった作品が多くなっています。
こんな作品にふれる機会がなかったので、鮮烈な色彩の変貌には驚きました。
企画展のアンバサダーに就任している女優の石田ゆり子さんが音声ガイドを担当し、魅力的な声で目だけでなく耳でもモネの世界へと案内してくれます。