一年を通じていちばん星空の美しく眺められるのは、空気が澄んでいる今の時期でしょう。
関東は年末から晴天続きです。
ただ、寒くてなかなかその気にはなれないが。
昨夜、防寒の支度をして外に出て、星座図をたよりに夜空を見上げてみた。
ほぼ真上にゴチャゴチャとひとかたまりの星群が。
これが牡牛座のプレアデス星団か。
星団の中で、アルデバランがひときわ明るくて目に付き、すぐ見つけられた。
その周辺のV字形を探すと、なんとなく牡牛に見えてくる。
牡牛座のプレアデス星団を清少納言は枕草子で「すばる」とよんでます。
プレアデス星団を和名だと「すばる」ですね。
谷村新司の歌「昴」は誰でもご存知。
自動車メーカの株式会社SUBARU(スバル)のロゴ「六連星(むつらぼし)」も。
その枕草子の原文は
「星はすばる、彦星、夕筒。よばい星、少しをかし。尾だになからましかば、まいて」
これを今風に訳しているのを見つけたのでお借りしました。
「星といえば、すばるでしょ〜、彦星さまでしょ〜、宵の明星(金星)が良いかな。
あと流れ星もちょっと良い感じよね。
でも尾っぽがなかったらもっといいんだけどなあ〜」
となるそうな。
清少納言もビックリでしょう。
肉眼でもわかるが、双眼鏡などあるとさらに良くわかる。
寒くて長い時間は無理。
今夜は真上の牡牛座だけで終わりに。
こんどは南の空に逆三角系に輝く三つの星を眺めてみることに。
天気の良い日、平安の夜空を思ってすばるを探してみませんか。
2023.1.4 月齢11.7