作家の佐藤愛子さんのエッセイ「90齢。何がめでたい」を映画化したものです。
書きたくないと断固拒否する愛子と、なんとしても企画を成功させたい編集者との頑固者同士のコミカルな攻防が繰り広げられます。
佐藤愛子役は、昨年の10月に90齢になった草笛光子さん、著作者のご本人佐藤さんは去年の11月に100齢だそうです。
草笛光子さん90齢の女優さんの主役は初のこと。
滑舌もしっかりしてチャーミングで驚きました。とても90齢とは思えない魅力的で素敵な方です。
草笛光子さんの“生誕九十年記念映画”でもあります。
観た人が幸せを感じられることを意識して作り上げたと前田哲監督が言うように、温かい気持ちになる映画です。
豪華ゲストが多数登場しそれぞれが個性を出しています。
原作は未読ですが、人生100年時代を一人で楽しく逞しく生きていけよ、というメッセージなのでしょう。
こんなところも印象に残りました。
妻と娘に捨てられた夫が、娘のバレエコンクール会場へ。
娘がこの曲で踊ります。
娘を想う父親の気持ちになりホロッとします。
マスカーニ/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
草笛光子さんの妹で冨田恵子さんがチョイ役で出演しています。
60年前頃よく聞いていたラジオ関東(現ラジオ日本)で「今日の話は昨日の続き、今日の続きはまた明日」を放送していたパーソナリティをしていましたね。懐かしい。
大橋巨泉、前田武彦、永六輔、青島幸男、はかま満緒などのツワモノ達を相手に女性一人で丁々発止で話題を運んでいました。
左のピンクの衣装が富田景子さん