NHK- FM が放送している「クラシックの庭」をほぼ欠かさず聴いています。
聴き逃しは"らじるらじる"を利用して聴けるから、放送日から1週間以内なら、時間帯に関係なく聴くことが出来るので便利。有り難いサービスです。
今週は木管楽器特集で、月曜がフルートと火曜がオーボエをまとめて"朝から昼ごろまでらじるらじる"で4時間近く聴きっぱなしでした。
火曜のオーボエ6曲の中から、ある曲が映画の中に登場しとても印象深く記憶に残っているのでそのことを。
思い出したその映画は、1970年のイタリア映画「ベニスの愛」でした。
50年も前の映画ですが、映画音楽は時間が経っても忘れずによく覚えているものです。
喧嘩ばかりで別居していた夫婦がヴェネツィアで再会し、まだ愛し合っていた昔を思い出したりしながら、1日ヴェネツィアの街の彼方此方を歩く。
ところが会話の衝突から自分は5、6か月後には死ぬだろうと宣告されたことを口走ってしまう。彼は死ぬ前に愛していた妻に会いたかったのですね。そしてこの夫婦にとっては寂しいFineの結末でした。
そんな映画のなかで本人がオーボエ協奏曲を弾きます。当時は曲名を映画と同名で紹介していたので、この映画のために作曲したものと思っていた。後にマルチェロ作曲のオーボエ協奏曲だと知った。
映画音楽としては「ベニスの愛」で広く知られていると思います。
正式な曲名はマルチェロ作曲の「オーボエ協奏曲第2楽章アダージョ」だったのです。
映画の中で演奏しているシーンです。