南青山5丁目交差点で左に折れたら、(学生時代にバイトをしていた)小原流会館に出た。
青学会館は、その通りではなく、アイビー・ストリートにあると言う。この狭い通りに、そんな
名前があったなんて知らなかった。だれだ、勝手に通りの名にしたのは。どだい、何で ivy なのか、聞いてないぞ。
ということで、この通りを行くと、青学会館があったが、これも、アイビーホールだと言う。
私なんぞ、クラス会はアイビーホールでやります、と言われても、わかりません。
開宴前に、「今日の出席者は何名?」と幹事に訊いたら、13名だという。「何?たったの13名?」---しかも、男は私一人だけだという。「えっ、ゴルゴ・サーティーンか」なんて呟いても、(相手が麻生大臣でないから)誰にも通じない。そのような、カルチャー・バックグラウンドの断絶だから、学生時代の授業以外は、共通の話題なんて、あるはずがない。
幹事の手元にある返信葉書を読ませてもらったが、みんな高齢になり、健康もすぐれず、地方から渋谷に集まるのも大変のようだ。
会の終わりにかけて、再来年あたりは、そろそろ会の解散も、との話題も出た。そりゃそうだよ、(第二次世界大戦から)この歳まで、よく生きてきたな、と痛切に感じたものだ。
帰りは、通い慣れた宮益坂を登って、ハチ公の前に出ようかなとも思ったが、駅前交差点あたりは、若者で埋まっているだろうから、遠慮して表参道へ戻ることにした。だが、その途中も、きらびやかな若者ばかりで、私みたいのは一人も歩いておらず、完全に場違いであった。