入院は手術前日から始まり、翌朝、順番を決められ手術にはいる。その間、付添は室外で待機する。
手術日は朝食抜きで、早朝から点滴を始めるので、トイレに行くのも点滴スタンドを伴わねばなりません。従って、(①でも術後の)入院中は片腕不自由のまま、ほとんど、ホルダー心電図と点滴スタンドが付いて回る。
カテーテルの挿入方法については幾つかあります。
カテーテルを通すために局所麻酔を行った後、シースという細い管を血管内に挿入
します。カテーテルの挿入部位は ①手首から ②上腕から ③太腿の付け根から です。術後の安静度を考えると、①が一番楽です。③の長所は、太腿の血管は太いのでカテーテルも太いのを使用できます。欠点は、術後は絶対安静で身体を動かすことができず、トイレにも行けません。
どの方法にするかは、(手術室で)状況に応じて執刀医が決めます。執刀医の立場からすると、③より①のほうが難しいのでは、と考えられます。
※カテーテル挿入のいろいろ---私の場合は、術後すぐ、下記の(b)での処理が分か
ってほっとした。
(a) 風船療法;狭い場所までバルーンカテーテルを進め、そこで風船を膨らませた
後、バルーンを収縮させて取り出す。
(b) ステント植え込み;金属製の小さなチューブをバルーンに載せ、狭くなった場
所でバルーンと共に膨らませ、バルーンだけを取り出す。
(c) 硬化部分を削る;高速回転のローターブレーターで硬化部分を削り粉砕する。
(d) 血栓吸引;機械や注射器を使って、血栓を吸い出す。
1回目は右手首から管を通した。なお、手術終了後すぐ、右手の肘から手首ま
で、専用のバンドで締め上げた。血管からの出血を防ぐためだという。これが半
端でなく、手首から先の肌色が見るみる変色し、自分の手ではないみたい。
こんなに硬く締め付けていいのか、と不安であったが、翌朝にかけて段階的に
バンドを緩めるようだ。
現在はバンドは巻いていないが、7月23日の手術なのに、右手を使うと、い
まだに巻いた部分が痛む時がある。内出血の痣色が無くなる頃には治るのだろう
か?
2回目は、入院まで日数があった。自宅に居ても、その日が来るまで(c)だと
やだな、というプレッシャーが絶えずありました。
因みに、2回目は左手首から管を通し、1回目のときのようなバンド締め付け
は無かったので、そんなに後遺症は無い。
だが、1週間くらいは、重い物を持ったり、強い力を加えることは禁止だ。
なお、(b)には再狭窄という問題があります。治療3~6ケ月後に血管が再び
狭くなることです。そのため、治療の3・6・12ケ月後に1~2泊の入院検査
が必要となります。
薬について---私のかかりつけの病院は、地元の東邦鎌ヶ谷病院。月1のペースで
内科と眼科へ通っています。
内科は2種類の薬
だいぶ以前からで、採血検査と薬をもらっています。アイミクス配合
錠LDという血圧上昇を抑える薬と、尿酸値を下げる薬・フェブリク錠10mmg。
数年前に突然痛風になり、右足の親指が痛くて歩けなくなりました。風が吹い
ても痛むというので数年前から服用しています。発作後Ⅰケ月で直りましたが、
煮干し、干しシイタケなど、プリン体を多く含む食べ物は控えています。ビール
もいけないと言われているが、焼酎の炭酸割・酎ハイやホッピーなどはOKです。
日本酒・ウイスキー・ワインも可と聞いています。
以後今日まで、痛風の発作は無いので早く止めたいけど、「服用しているから、
ならないのだ」と、東邦病院の院長は止めさせてくれません。
眼科は3種類の薬
数年前に帯状疱疹になり、額から始まり右目に降りてきました。放っておくと失
明すると言われ、しばらく順天堂大学病院に通いました。だが、我が家から遠い
ので、その後、東邦鎌ヶ谷病院眼科の世話になっています。緑内障の恐れがある
ということで眼圧を抑える点眼液を3種使っています。→エイソプト懸濁性点眼
液1%、ラタノプロスト点眼液0.005%、アイファガン点眼液0.1%。
千葉西病院から出された薬3種
血栓予防・血液さらさら薬2種類;バイアスピリン錠100mgとエフィエント錠
3.75mg。このため、一度出血すると血が止まりにくいという欠点がある。特に、
転倒で頭部を打ったときは脳出血に注意のようだ。なお、私は毎日納豆を食べてい
るが、これらの薬は、問題ないと言われた。
もう一つはランソプラゾールOD錠15mg;上記2種類の薬は胃を痛めるそうで、
そのために一緒に服用するそうだ。
病室について---三泊四日(食事付き5人部屋で、入院費用は6万円前後)を二度体験し
た。
多くの患者は二泊三日であった。入室と退室が重なる10:00~17:00位は、付添も
部屋に入るので話し声が騒々しい。早朝と夕方以降は、血圧測定、採血、点滴、手術の説明などで看護師やスタッフが部屋に入って来て声はする。だが、それ以外は静かだ。カーテンで仕切られているので、患者同士で話をすることもない。
冷房も効いていて病院内は快適だ。朝晩は、むしろ肌寒いくらい。ベッドでは、
薄い毛布が必要なくらいだ。
勤務体系(シフト?)がよく分からないが、朝晩・日々、担当者がよく替る。
名札は胸に下げてはいるが、記憶力皆無の私など覚えきれない。何か用があれば、ベッドにある呼び出しブザーを押せばよいのだろうが、一々呼びつけるのは気が引
ける。
それで、用があるときは、看護師詰め所に出向くことにしている。そこに詰めて
いるスタッフに訊くのだから、質問内容が担当でない者にすることもある。
頻尿の不安---入院中、これには悩まされた。1~2時間置きです。夜中でも起きねばなりません。一回目の手術の時は、その最中に出そうで、必死に堪えた時間
でした。後で係りに言ったら、手術台で出してもよいようにしてあるとのことでし
た。多分、造影剤と点滴が原因でしょう。
造影剤;手術の時は勿論、他の場合でも使います。心臓などの写りをよくするため
に使うのでしょう。ただ、これは、腎臓を壊してしまう恐れがあるとのこ
とで、術後は早く体外に出さねばなりません。腎臓の回復養生のため、入
院を2回に分けたのも、そのためと聞いています。
点滴;入院中は絶えず、これがお友達なので、頻尿に関係していると思います。
退院後は治りました。
部屋で何をしていたか---どちらかの腕が手先まで使えないし、ホルダー心電図を首から下げていて、(電波が届かないので)病室の5階から下へ降りてはいけない。更
に点滴スタンドが手錠のように離れない。ほとんど、ベッドに横たわっていました。
有料でテレビはありましたが、その世界とは遮断しました。唯一の相手は携帯ラ
ジオで、幾つか良い番組がありました。高校野球も聴きました。
書物を数冊持ち込んだが、手が塞がっているし、仰向けでは読めない。書物は無
駄だった。
退院後の日常生活について---食生活・運動など
食生活の改善;低脂肪・低コレステロールの食事を心がける。お酒の飲み過ぎに
は注意。暑い時や汗をかいた時は、水分補給を十分行う。
運動;適度の運動は必要。そのさい、水分補給を忘れずに。
[参考]→狭心症でステント治療 : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)
※私からの質問;さらに、旅行やハイキングに関してはどうでしょうか?
どなたか、宜しくお願いします。