15号のときは房総半島が被害の中心であった。対策も後手に回り、いろいろ批判された。だが、今回は史上稀な大型台風で、暴風と水害被害が関東甲信越に及ぶと言うことで、テレビや新聞で前々から備えの大切さを訴えてきた。だから、関東甲信越に住む人々は、一日中、テレビなどの情報に注目しただろう。
停電・飲料水のストップが最初に予想され、大手スーパーなどは、食料・電池・粘着テープ・防災用具などを求めて庶民は朝から行列を作った。
台風15号の教訓で、我が家でも以下のように暴風に備えた。
夕食後は、じっとして暴風の中心が通り過ぎるのを待った。
なるほど、夜9時ごろから激しい風になった。屋根が剥がされるのを恐れて2階に上がり、異様な音がするたびにビクッとした。目の前の雨戸が悲鳴を挙げている。そのうち、地震も起こり建物が揺れた。横揺れが縦揺れか、確認する余裕などない。
いよいよ、屋根に来るのかと気が気でない。そういう心境の1時間であった。
今朝起きて庭に出た。鉄柱に縄で縛りつけていた自転車は倒れていない。樹木も大丈夫。次に前の道路に出た。電柱も大丈夫。近所の庭をちらっと見たが倒木も無さそうだ。ただ、我が家の樹木から飛んで行った葉が道路の左右の隅を見事に埋めていた。かなり時間をかけて、これらの掃除をした。
他所の地域はどうなったか心配で、ポストから朝刊をとり、室内で読んだ。
死者も出て、河川の氾濫が各所で起こっている。
台風15号で被害の房総半島は? なんと、市原で住宅全壊の記事だ。
すると、昨夜9時前後の我が家も危険だったのだ。運よく被害を免れただけ。市原の被害者のことを思うと、素直には喜べない。