「常陸風土記の丘」輪行*サイクリング
*輪行とは、折りたたみ自転車を電車に載せて現地に行き、楽しんでくるサイクリングのことです。これによって、行動範囲が飛躍的に広がります。
駅構内に入るには折りたたんだ自転車を袋に入れることが義務付けられています。電車賃は、自転車の分は原則として無料です。登山バスなどの場合は、荷物代として運賃に加算されることがあります。
駅構内からは持って歩く都合上、重量は14キロを越えると厳しいでしょう。車輪は20インチ欲しいです。小さいと長距離は無理かもしれないです。私のは20インチ・ギア無し・重量13.5キロで1万円以下でした。この価格ならホームセンターなどで売ってます。重量は10キロ前後が理想ですが、価格も比例して上がります。国産のYS-11ライトは14インチ・7.4Kで4万円を切るというニュースもあります。
自転車バッグ・飲料水・雨具・パンク用ボンベなどは必需品ですが、荷台が無いので、それらを入れるザックが必要です。走る際には、これを背負うスタイルになります。
実施日:5月12日[土]
[走行距離] 約30キロ
[参加者] 男女4名
[電車] 往: 柏(7:31)--------(8:23)高浜
復: 高浜----柏
[電車賃] 約2千円
[用意する物] 財布、飲料水、ザック、自転車袋、パンク用ボンベ、(眼鏡、携帯、カメラ) など。
[コース] 高浜駅→恋瀬川→{恋瀬川自転車道}→常磐自動車道→高倉休憩所→泰寧寺→畜産センター→*常陸風土記の丘(昼食)→海洋センター→{恋瀬川自転車道}→府中橋→常陸総社宮→{恋瀬川自転車道}→高浜駅→霞ヶ浦→高浜駅
[走行模様]
高浜駅に降り立った我ら4名は、早速自転車の組み立てに入る。メーカーのうたい文句のようには行かない。まあ、10分以上はかかるな。先ず、恋瀬川に向かう。この日は、寒くも暑くも無く、空もよく晴れていて、絶好のサイクリング日和。平和橋の所に標識があり、そこから恋瀬川自転車道が始まる。下の写真のように、前方に筑波山を絶えず眺めながら、緑の中を走るこのコースは最高だ。このロードは恋瀬川に沿って八郷町まで延びている。
恋瀬川自転車道*
利用者は我々だけと思ったら、途中から農家のおばさんらしき人と一緒になった。彼女はずっと我々と後先になりながら、一人で走っていく。どうやら、農作業に行くのではなく、サイクリングを楽しんでいるらしい。珍しい人だ。
高速道路の下を潜り、快適に進んでいくと、「高倉休憩所」に到着。たいした所ではないが、サイクリストのために傾いたベンチが用意してあった。気がつくと、例のおばさんの姿が消えていた。
その先はときどき川から離れる箇所もあったが、すぐに川沿いに戻る。しばらく行くと、斜め右前方にゴルフ場らしきものが見えてきた。その北端から500m進んだところで、自転車道と分かれて右に行く。前方にお寺が見え、辿り着くと泰寧寺という立派なお寺。
その寺の前には新しい立派な車道があり、東に延びている。我々は、しばらくお寺で休憩してから、その車道を東に辿ることにした。ところが、これが曲がりくねった上り坂。先がどうなっているのか、見えない。初めのうちは頑張ったが、どこまで行っても上りは終わらない。とうとう、途中から降りて、自転車を押しはじめた。かなり歩いてようやく丘陵地帯の上部に着いたようだ。この上り坂はスポーツ車なら可能かもしれない。丘の上は最近整備されたようで、畜産センターなどの立派な建物がある。
その先もう少し頑張ると、新しい別の道路に突き当たり、「常陸風土記の丘」を示す標識を見つけ、ほっとした。
風土記の丘はよく整備された広い公園になっていて、自転車で回れるほどの面積だ。古代の建物なども復元されている。ここで十分時間をとり、見物後、正面入り口内の店で蕎麦を食べた。
風土記の丘を後にして、B&G海洋センターの前を通って、朝利用した恋瀬川自転車道に戻る。高速道を潜った先の府中橋の所で自転車道を離れて、県道138を利用して常陸総社宮に向かう。
道路側から鳥居を潜ると、こんな所に神社があるのかな?と思わせるほど頼りない。だが、崩れかけた崖の石段を登ると広い空間に出、そこに総社宮があった。大昔、日本武尊も立ち寄ったというだけあって、確かにこの社には風格が或る。
常陸総社宮*
総社宮を後にして、再び恋瀬川に戻る。快適にサイクリングロードを楽しみながら、高浜駅に戻ったが、時間に余裕があったので、霞ヶ浦を見に行った。恋瀬川河口の霞ヶ浦は初めてなのだったが、湖畔は砂利道が続き、快適とは言えない。
予定より早く高浜駅に帰りつき、自転車を畳んで電車に載せた。それにしても、 恋瀬川自転車道路は素晴らしい。
*印は H.W.Moon さん撮影の写真です。