夜の青森港に浮かぶねぶた群
雪中行軍遭難資料館から帰りのバスの中で、青森駅前の臨時案内所でもらった地図を見ていたら、後ろの座席の人から「良い地図を見てますね、どこで手に入れたのですか?」と声をかけられた。「 駅前の案内所でもらいました」--「そうですか、私は地元なので知りませんでした」
訊くと、その人もこれから港へ行くところだとか。そんなことで、何処で見るのが良いのか、いろいろ教えてくれた。矢張り、こういうことは地元の人に教わるのが一番良い。
その人は、下の地図で、水産ビルの左から八甲田丸の周辺あたりで見るという。ここは駅に近く、ビールを買ったり、トイレに行くのに便利だという。「そこは人ごみで座れないんじゃないですか?」と問うと、何とか潜り込めるという返事。
そこで、バスから降りると、開始まで未だ1時間以上あるというのに、その方面に向った。「ラブリッジ」の周辺は大変な混雑で、歩く隙間も無い。腹が立つのは人が居ないのに、ビニールシートやテープなどで勝手に名前を書いて場所を占拠しているのが目立つ。有料席でもないし、やくざがらみでもないなら、遠慮することは無い。無人占拠席の隅に座ることにする。後から来たら文句を言おう。案の定、開始直前にやってきたが、隅だったので、最終的には、相手も殺気だたなかった。
そんなことで、思ったより良い場所で、海上運航の夜のねぶたと花火を見ることができた。幸い、花火のほうが時間的に後だったので、船上ねぶたはじっくり観賞できた。電車の時刻も気になるので、花火のほうは、そこそこにして青森駅へ歩き、コンビニでビールとおつまみなどを購入し、そこから今日の宿の在る乙供(おっとも)駅へ向った。
※以下の図は「青森ねぶた」オフィシャルサイト→「ねぶた海上運航・花火大会」の海上運行図に、一部上書きしました。
以下の写真はいずれも新規購入の望遠で撮った。フラッシュをたかなくても撮影できるように、隣に座ったMoon55さん(→私の写真日記) にカメラをセットしてもらったので、思ったより良く撮れたようだ。
天下布武「信長の野望」【作】千葉作龍(消防第二分団ねぶた会・アサヒビール)
「聖徳太子現る」【作】内山龍生(青森青年会議所)
同上
「風雪、吉野山の決戦」(青森板金工業組合)
「忠臣 児島高徳と范蠡[はんれい]」【作】北村 隆(青森山田学園)
「聖徳太子現る」【作】内山龍生(青森青年会議所)
「花和尚・魯智深」【作】北村 隆(ヤマト運輸ねぶた実行委員会)
「風雪、吉野山の決戦」【作】北村蓮明(青森県板金工業組合)
「将門の神霊 瀧夜叉を救う」【作】竹浪比呂央(JRねぶた実行委員会)
「菅原道真 雷神と化す」【作】北村蓮明(日立連合ねぶた委員会)
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余裕をもって、青森発上り20:56分の東北本線に乗れたのだが、浅虫温泉駅を過ぎてから、「故障」の車内アナウンスとともに電車が停まってしまった。これでは、今夜の宿のある乙供駅に着けないのでは、という不安に襲われた。冷えた缶ビールが温かくならないうちに着ければ、と願っていると、15分位して「回復」のアナウンス。やれやれ、宿に電話を入れたが、なかなか出ない。やっと繋がったので、15分くらい遅れる旨を告げる。
車内で、乙供(おっとも)駅で降りる地元の人と一緒になったのが幸い。駅は無人駅で、周囲は暗い。旅館の所在地など、まったく確認できるような所ではなかったが、その女性が夜道を踏み切りの所まで、バイクにまたがって誘導してくれた。
(※駅で降りてすぐ、勝手に線路を横断すれば、確かに「徒歩2分」だが、線路沿いに踏切まで歩き、渡ってからまた、線路沿いに駅方面に戻る、という能率の悪い歩き方をすると、駅から5分になるでしょう。)
踏み切りを渡ってから駅方面に戻る道路を1本間違えた。宿に電話をして正しい道を行くと、女将が懐中電灯を持って道路前に出迎えてくれた。やれやれ、部屋に案内されたのは10時半頃であった。
宿はかなり空きがあって、一人部屋や2人部屋など、自由に選べた。その後、入浴。昔ながらの木の香の浴槽で、かけ流しの温泉は肌にぬるぬるしてやさしい。
リンク→ほとけ沢温泉<東龍館> 青森県 ドライブde温泉