暖かい一日でした。
読影室にこもっていましたが…
ネタが無いので、論文の抄録の稚拙な訳を書いておきます。
In Vitro Assessment of Flow Patterns and Turbulence Intensity in Prosthetic Heart Valves Using Generalized Phase-Contrast MRI
John-Peder Escobar Kvitting et al.
JMRI 2010;31:1075-1080
<Abstract>
○目的
さまざまな人工弁における3次元での平均速度フィールドと乱流の程度?(turbulence intensity:TI)をPC-MRIを用いてin vitroで評価する。
○方法
4種類の27mm径大動脈弁をsteady inflow conditionでプレキシグラスファントムを用いて評価した。3D PC-MRIで平均血流フィールドと乱流運動エネルギー?(turbulent kinetic energy:TKE)、direction-independent measure of TIを測定した。
○結果
金属部分のシグナルボイドを除き、弁の上流と下流において速度とTIの推定が可能であった。検査した弁では、速度およびTIの部位や程度について相違があった。TKEは弁により異なった値であり、tilting disc, 100J/mm3; bileaflet, 115 J/mm3; stented, 200J/mm3; stentless, 145J/mm3であった
○結論
人工弁から下流のTIは弁のデザインに依存している。Generalized 3D PC-MRIは人工弁術後患者において弁下流の速度やTIの評価を行うことができる。
2009年にワイハじゃなくて、ハワイで行われたISMRMで発表されたネタのようです。
この論文も、4D PC-MRIでこのところ一番論文を発表しているであろうスウェーデンのリンショーピン大学から出されています。
どんなヒト達がこんな論文を書いているんだろう?
撮像機種はPhilipsの1.5T Achievaで、膝コイルを使用しています。
商用のPhase contrastシーケンスで撮像しており、空間分解能は2平方ミリメートル。
解析は、お得意の?EnSightを使用。
それにしても、ハワイ…いいな。
背景や考察に書かれている中で興味を惹かれた部分、とそこで引用されている文献は
・Conventional PC-MRIでは乱流の影響の評価ができない。しかし、強度画像で信号低下が起こることはよく知られている[20]
20. Higgins CB, Wagner S, Kondo C, Suzuki J, Caputo GR.
Evaluation of valvular heart disease with cine gradient echo magnetic resonance imaging.
Circulation 1991;84:I198–I207.
・近年、一般化されたPC-MRI技術によりTIの定量化ができるようになり、疾患についても評価されている[21-23]
21. Dyverfeldt P, Sigfridsson A, Kvitting JPE, Ebbers T.
Quantification of intravoxel velocity standard deviation and turbulence intensity by generalizing phase-contrast MRI.
Magn Reson Med 2006;56:850–858.
22. Dyverfeldt P, Ga˚rdhagen R, Sigfridsson A, Karlsson M, Ebbers T.
On MRI turbulence quantification.
Magn Reson Imaging 2009;27: 913–922.
・この方法はMRI信号強度上の速度のばらつきを、ボクセル内における速度分散の標準偏差(intravoxel velocity standard deviation, IVSD)の推定に利用する。
IVSDは乱流に存在する速度のばらつきの強度(TI)の尺度である。
このようなところ。
今、2011年に出たばかりの4D PC-MRIの総説(22ページに及ぶ大作です…)をちょっとずつ読んでいるところなので、終わったら読んでみようかと思っています。
ちなみに、物理は全く分からないのでおかしな訳があると思います。参考になるような図書をご存じの方がいらっしゃいましたら、ご連絡やコメントをいただけるととても嬉しいです。
読影室にこもっていましたが…
ネタが無いので、論文の抄録の稚拙な訳を書いておきます。
In Vitro Assessment of Flow Patterns and Turbulence Intensity in Prosthetic Heart Valves Using Generalized Phase-Contrast MRI
John-Peder Escobar Kvitting et al.
JMRI 2010;31:1075-1080
<Abstract>
○目的
さまざまな人工弁における3次元での平均速度フィールドと乱流の程度?(turbulence intensity:TI)をPC-MRIを用いてin vitroで評価する。
○方法
4種類の27mm径大動脈弁をsteady inflow conditionでプレキシグラスファントムを用いて評価した。3D PC-MRIで平均血流フィールドと乱流運動エネルギー?(turbulent kinetic energy:TKE)、direction-independent measure of TIを測定した。
○結果
金属部分のシグナルボイドを除き、弁の上流と下流において速度とTIの推定が可能であった。検査した弁では、速度およびTIの部位や程度について相違があった。TKEは弁により異なった値であり、tilting disc, 100J/mm3; bileaflet, 115 J/mm3; stented, 200J/mm3; stentless, 145J/mm3であった
○結論
人工弁から下流のTIは弁のデザインに依存している。Generalized 3D PC-MRIは人工弁術後患者において弁下流の速度やTIの評価を行うことができる。
2009年にワイハじゃなくて、ハワイで行われたISMRMで発表されたネタのようです。
この論文も、4D PC-MRIでこのところ一番論文を発表しているであろうスウェーデンのリンショーピン大学から出されています。
どんなヒト達がこんな論文を書いているんだろう?
撮像機種はPhilipsの1.5T Achievaで、膝コイルを使用しています。
商用のPhase contrastシーケンスで撮像しており、空間分解能は2平方ミリメートル。
解析は、お得意の?EnSightを使用。
それにしても、ハワイ…いいな。
背景や考察に書かれている中で興味を惹かれた部分、とそこで引用されている文献は
・Conventional PC-MRIでは乱流の影響の評価ができない。しかし、強度画像で信号低下が起こることはよく知られている[20]
20. Higgins CB, Wagner S, Kondo C, Suzuki J, Caputo GR.
Evaluation of valvular heart disease with cine gradient echo magnetic resonance imaging.
Circulation 1991;84:I198–I207.
・近年、一般化されたPC-MRI技術によりTIの定量化ができるようになり、疾患についても評価されている[21-23]
21. Dyverfeldt P, Sigfridsson A, Kvitting JPE, Ebbers T.
Quantification of intravoxel velocity standard deviation and turbulence intensity by generalizing phase-contrast MRI.
Magn Reson Med 2006;56:850–858.
22. Dyverfeldt P, Ga˚rdhagen R, Sigfridsson A, Karlsson M, Ebbers T.
On MRI turbulence quantification.
Magn Reson Imaging 2009;27: 913–922.
・この方法はMRI信号強度上の速度のばらつきを、ボクセル内における速度分散の標準偏差(intravoxel velocity standard deviation, IVSD)の推定に利用する。
IVSDは乱流に存在する速度のばらつきの強度(TI)の尺度である。
このようなところ。
今、2011年に出たばかりの4D PC-MRIの総説(22ページに及ぶ大作です…)をちょっとずつ読んでいるところなので、終わったら読んでみようかと思っています。
ちなみに、物理は全く分からないのでおかしな訳があると思います。参考になるような図書をご存じの方がいらっしゃいましたら、ご連絡やコメントをいただけるととても嬉しいです。