佐賀大学病院放射線科アンオフィシャルブログ ~さがの読影室から~

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水曜カンファレンス

2008年02月21日 09時03分08秒 | オンタイム
昨日の水曜カンファレンスについて

50台歳男性
検診で腹部腫瘤を指摘された。
超音波では左上腹部に10cm大の境界明瞭な腫瘤を認め、内部エコーは部分的な高エコーを伴う低エコー。ドップラーでは内部を貫通する血管を認め、SMAやSMVとの連続を確認。
CT・MRIなどの諸検査の後、開腹生検を施行。

Radiology(2003;226:651-652)の'Signs in Imaging'から参考症例
腹腔内と後腹膜腔内に多発リンパ節腫大を認め、腹腔内のリンパ節の内部に血管と脂肪織がはさみ込まれるような像を呈しており、'sandwich sign'と称されている。

病理診断は悪性リンパ腫(B cell type)
化学療法により著明な縮小を認めた。

by syngo

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1 コメント

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腸間膜原発悪性リンパ腫 (mune)
2008-02-21 23:31:56
典型的な画像所見でした。きれいにまとまったスライドおつかれさま。
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