今週初め、祇園から烏丸、そして祇園へと歩きました。
まず、京都冬の旅コースに入っている日蓮宗「頂妙寺」へ。二条川端から東へすぐのところなのですが、とっても静か。大きな伽藍があり、仁王門には運慶、快慶作の立派な仁王像があるんですよ。このあたり岡崎に仁王門通りというのがあって、前まえから、仁王門がないので「どうしてかなぁ」と通り名を不思議がっていたのですが、案内のおじさんの説明でようやくナゾが解けたのでした。岡崎からも、二条通からも見えない、ビルに囲まれているんです。浄土宗、真言宗、臨済宗などの大きな寺院の多い京都で、日蓮宗は信長に嫌われるなど苦労の歴史を背負ってきたのでしょう、今もひっそりと佇むといった印象でした。
今、俵屋宗達筆「牛図」(掛け軸)が公開されています。墨の「垂らしこみ」という技法で牛が描かれているんですが、公卿歌人・烏丸廣賛による書(和歌)がすばらしい。雨が降ってきたのでタクシーに乗って、下京区の松原西洞院へ。親鸞聖人が内室「玉日」と過ごしたことがあり、入滅の地と伝えられる「花園殿光圓寺」という小さなお寺へ向かいました。そこから松原通や万寿寺通を東へと歩くのですが、昔のままの道幅なのでしょう、万寿寺通は軽しか通れないほどの細さに。まさに京の路地(ろうじ)。鴨川をわたり、宮川町、祇園・建仁寺、花見小路を、時に傘をさしながら、歩き始めの新門前にへと戻ってきたのでした。
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