🌷さ い わ い🌷 🌱わい🌱わい🌱

福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

びわこ学園 -2019/10/3

2019-10-13 |  ├びわこ学園

十月の始めに、この月1回目となるびわこ学園での活動を行いました。

前回の活動の時に、第3病棟さんでは久しぶりの散歩に出かけることができました。
今回は、第2第3病棟で、散歩へ行かせて頂きたいとお願いしていて、第3病棟さんだけ行くことができました。

第2病棟さんは、散歩には行けませんでしたが、稲穂が刈り入れられる季節ということでお米を感じて頂きました

これからも屋外でだけではなく、移り変わっていく季節を、少しでも感じて楽しんで頂きたいです



第1病棟

今日は、久しぶりにあいさつ活動に参加させて頂くことができました

利用者さんが鳴らされるベルで始まり『手をつなぎましょう〜♪』という歌を唄って名前を呼んでいくものです。
今回の始まりのベルはKさんが、そして終わりのベルはUさんが、職員さんと一緒に鳴らしてくださいました

あいさつ活動の後には、いつものように、それぞれお一人の方と過ごさせて頂きました。

担当:まさよ、エイミー

【あいさつ活動の内容と様子】
始まりのベルを「誰に鳴らしてもらおうかな〜」と職員さんが言われると、Kさんが左手を上げられました
職員さんが「やる気がありますね〜」と言われていました。
何度か手を上げる仕草をされていたので、この活動がお好きなのだろうと思いました

名前を呼び合い、そして『手をつなぎましょう〜♪ラララ〜ラ♪』という歌を唄いました。
Uさんは、カレンダーめくりもされました。
最後に、今月の歌の「小さい秋みつけた」を唄って、終了しました。

職員さんは、利用者さんに何かをしてもらう時には丁寧に反応を見られながら進めておられました。
職員さんの側でその様子を見させて頂いていると、Uさんは、頷く代わりに、“まばたき”をされてるように見えました
聞かれたことに“まばたき”で返事をされる様子を、初めて知ることができて、本当に嬉しいです。


【活動の内容と様子】Kさん
眠っておられたので、どうさせて頂いたらいいかなと思い、暫くKさんの腕をさすりながらお顔を見ていました。
眠りを妨げないようにと思いながら、歌を唄ったり、腕をさすったりしました

時折、目を開けられたので絵本の「まいごのどんぐり」を、ゆっくりゆっくり読みました。
寝息も聞こえたので心地良く眠って頂きたいと思いながら「紅葉」「赤とんぼ」を静かに歌いました

絵本「ふたごのどんぐり」を読んでいる途中に、発作の前兆が見られて、職員さんが来られ処置をされました。
その後は暫く、腕や背中のあたりをさすらせて頂き、落ち着かれと感じたので、再び読み始めました。
とてもよく寝ておられたので、静かにゆっくり「大きな栗の木の下で」と「見上げてごらん夜の星を」を唄いました。

今回も前回もKさんと、穏やかで心地良い時間であればいいなと思いながら、過ごさせて頂きました


【活動の内容と様子】Uさん
まず「どんぐりころちゃん」という途中で歌が出てくる絵本と「へちまのへーたろー」を読みました。
二冊とも楽しい絵本で、今回のために選んできたものでした。
Uさんは、ずっと目をパッチリ開けておられて、聞いてくださっているようでした

少し歌を唄ったのですが、本当に久しぶりに、はっきりと目を開けておられたので、
絵本を聞いて頂きたいと思い「空のおくりもの」という、長めの物語の絵本を読みました。

絵本の最後のあたりから、少し眠たそうにされたので、「上を向いて歩こう」を静かに唄いました。
Uさんは、歌を聴きながら、目を閉じていかれて、眠りに入られていくようでした。

今日は絵本を聞いてくださってるなぁ〜と感じながら読ませて頂きました。
どの絵本もとても好きになり、聞いて頂きたいと思っていたので、とても嬉しかったです



【活動の感想】
・あいさつ活動の職員さんの様子に、以前言われていた言葉を思いだした。
「いつもこれはどうかなと試してみて、少しずつ反応を見ながら、色々やっています。」
そして今日も「この反応は初めて見るな〜」と言われていました。
本当に、その姿勢に感動し、また初めてと感じられることがあることに驚きました
・今日は活動の途中で、職員さんの処置を必要とされる状態になられた。
その様子を見ながら、一生懸命に生きておられる尊さのようなものを感じた
改めて、一つ一つの活動を大切にしていこうと心に留めた。




第2病棟

担当:ちはる、さいは

今回も、ぼのぼのグループさんとご一緒に過ごさせて頂きました。
利用者さん9名、職員さんが2名がおられました。

今回は、天気が良ければ散歩させて頂ける予定だったのですが、風が強くなり、部屋の中での活動になりました。
散歩の難しい2病棟さんの皆さまに、庭に咲いている花や木の様子を伝えていきたいと、改めて思いました。

準備の時から、じっと見ておられる利用者さんがいて、挨拶すると少し微笑まれた気がしました。
今回も、そんな利用者さん達の表情や様子に幸せをもらって、いつものようにを鳴らして始めました


【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔紙芝居〕「どんぐりのあかちゃん」「こめだしえびすさま」
 ・擬音語がたくさん出てくる紙芝居
*〔歌を唄う〕「ずいずいずっころばし」「どんぐりころころ」
*〔絵本読み〕「おなじそらのしたで」「どうぞのいす」
*〔触れる感じる〕 “お米”と触れ合う
 ・お米を入れた大小2種類の容器を、触って&握って&振って頂く。
*〔歌を唄う〕「ちいさい秋みつけた」

「こめだしえびすさま」は、方言も含まれていて、二人でちょっとおどけた感じで読み進めていきました
私たちも楽しくなりましたがしっかり見てくださっている方笑顔になってくださる方がおられました。

お米を入れた容器の一つに、肌触りのよい毛糸を巻いたものも準備しました。
みなさんが、自分らしく”見たり“握ったり”“振ってみたり”“顔に近づけたり”して、お米を感じてくださいました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・どちらの紙芝居でも擬音語がよく出てきて、おもしろい場面では反応されたり楽しんでおられた
・寝ておられることが多い方が、起きて穏やかな笑顔をされていた。
・目が合わなくても、聞いておられるのがよく分かった方もおられた。
〔絵本読み〕
・絵本も紙芝居の時のように、全体的に皆さんが目を開けられて集中して聞いてくださっていた。
〔触れる感じる〕
・担当二人で、お一人ずつ回らせて頂いた。
自分の意思で、しっかりと容器を持ち、音を出しておられる方もおられた。
・左手に持った容器を、右手の指でなぞっていって、目の前のものを確認しておられるような方もおられた。
・目の前で容器を振ると、大小2種類の容器とも、同じように振ってくださる方もおられた。
・目がご不自由で、物を頭でこすって確認する方は、小さい容器は頭には持って行かれずにそのまま振っておられた。
次に違う容器を渡すと、振ってから、今度は頭に少しこすりつけて、口に近づけられました。
職員さんが「においをかいでおられる」と、教えてくださいました
〔歌を唄う〕
・「ずいずいずっころばし」の時、職員さんが『わぁ♪Tさんの好きな歌やね〜』と言って、一緒に唄ってくださった。


【活動の感想】
・今回は「カード」を、ゆっくりお一人ずづに見て頂くようにした。皆さんが、とても見てくださっていると感じた。
・触れる感じるの時に、担当二人一緒に回らせて頂き、利用者さんの反応や小さな喜びを共有できてよかった。
・お一人お一人の顔を見ながらお礼を言って出口に向かう時、私たちをずっと目で追ってくださっている方々がおられた。
目でお見送りしてくださっているように感じて、とても嬉しかった




第3病棟

担当:たえ、しげよ

今回も、散歩に行かせて頂きたいとお願いしていて、総勢20名の皆さんと散歩を楽しむことができました。
朝から、少し小雨が降ったり風が強かったりしてましたが、散歩中は、日差しも風も穏やかで散歩日和となりました

散歩にご一緒したのは、利用者さん10名、職員さん・看護士さん・看護実習生さん8名です。
その後、部屋に戻ってからは、クレヨングループさん8名と、職員さん・看護士さん・看護実習生さん6名と過ごさせて頂きました。

第3病棟へ向かっていると、途中の廊下まで、職員さんに付き添われて二人の利用者さんが迎えに来てくださっていました
お一人は、自分の足で動かせる車椅子に乗られていてとても嬉しそうでした。
もうお一人の方に「お待たせしました〜」と声をお掛けすると大きく口を開けて笑顔を見せてくださいました。


【活動の内容】
*散 歩  
*紙芝居 「どんぐり ぽとん」
*歌を唄う 「どんぐりころころ」「琵琶湖周航の歌」「さんぽ」

花壇で止まっている時に、小さな声で「野に咲く花のように♪」を唄いながら、そっと利用者さんの手を握りました。
すると、すぅ〜と私の手を握り、顔の前で何度か振られました。それがとても自然で温かくてSさんの優しさを感じました

車椅子を押させて頂いた方は、あまり表情を変えない方でしたが、色々な話をしながらご一緒させて頂きました。
チラッチラッと私の顔を見てくださり、色々感じておられるのだろうなと思いました


【活動の様子】
〈散 歩〉
・10名の利用者さんそれぞれに一人が付き添って、施設の周囲を散歩した。
・花壇の辺りで休憩したが、花壇には、オレンジや赤や紫など、色とりどりの花が咲いていた
〈紙芝居〉
・散歩の後だったので、どんぐりの紙芝居を読むことにした。
・皆さんが少しお疲れのようで眠たそうな方もおられたが、いつものように聞いてくださった。
〈歌を唄う〉
・いつも指揮をしてくださる方が、職員さんから指揮棒のようなものを受け取り、今回も楽しそうに指揮をしてくださった。


【活動の感想】
今回、職員さんに、楽器の準備をお願いしていて、使えずに申し訳なかった。
でも、次にゆっくり時間が取れる時に、ぜひまた楽器を使った活動を行いたい
・散歩の時に担当させて頂いた方々が、気持ち良く過ごされたようでよかった
・花壇の花が色とりどり咲いていて、私たちも見ているだけで幸せな気持ちになった。




今回、第3病棟の担当が利用者さんと散歩に出かけている時に、第1病棟の担当の活動の様子を垣間見ることができた。
利用者さんが横になっておられるベッドの側に座り、利用者さんの方を向き微笑みを浮かべていた

その姿からは、利用者さんへの優しい思いが伝わってくるように感じた。
ずっと寝ておられる時もあると聞いている。
頻繁に職員さんが処置に来られる時もあると聞いている。

この仲間の姿から、私たちも前向きな力をもらうことができた



(活動の練習風景です  真剣に和気藹々に進めています)






びわこ学園 -2019/9/19

2019-09-25 |  ├びわこ学園

九月半ばを過ぎた晴天の日に、この月2回目となる、びわこ学園での活動を行いました。
真夏の暑さは遠のいたので、そろそろ皆さんと散歩も楽しめるかなと話しながら、当日を迎えました。

そして今回、第3病棟では、利用者さんと、散歩に出かけることができました
また各病棟とも、秋を感じる歌や絵本を準備して行きました。

これから広がっていくを、少しでもご一緒に楽しむことができたらいいな〜と思います



第1病棟

今回も、それぞれお一人の方と一緒に過ごさせて頂きました。
そして、担当二人とも、前回と同じ利用者さんと関わらせて頂きました。

Kさんは、この日、42歳の誕生日を迎えられて、午前中は、ご両親と散歩を楽しまれたということでした。
Uさんは、午前中に、発作を起こされたそうでした。

お二人ともお疲れかな〜と思い、様子を見させて頂きながら進めていこうと、心に留めて、始めさせて頂きました

担当:まさよ、エイミー

【活動の内容と様子】Kさん
Kさんは、よく眠っておられました。その眠りを妨げないように、静かに絵本を読もうと思いました。
でも、すぐに処置が必要となられ職員さんが来られ、その後も、吸引をされました。

吸引はいつもとても苦しそうで…、少しでも落ち着いて頂けたらと思い「紅葉」を口ずさみました
唄っていると、なんだか落ち着かれた様な気がして、、、何回か繰り返し唄いました
途中で、身体測定があり中断した時も、「紅葉」を口ずさむと、何か、落ち着かれたような気がしました。

その後「いのちの木」を、お顔を見ながら読んでいくと、目は見えておられないですが、
片目を薄く開けておられて、じ〜〜っと聞いておられるような感じがしました

今回は、もしKさんならば、ゆっくり読ませて頂きたいと思い「100万回生きたねこ」を持参していました。
お顔を見ながら、ゆっくりを心がけて読んでいくと、聞いてくださっているように感じ、二回読ませて頂きました


【活動の内容と様子】Uさん
今回は、発作の後で眠られているとのことだったので、刺激しないよう静かに関わらせて頂こうと思いました。
看護師さんが、いつもはそのままのベッドの柵を「お顔が見えた方がいいですね」と、外してくださいました。
そのお陰で、いつもよりもとても近くにUさんを感じて、接することができました

今回は、じっくりお話を読ませて頂こうと思って、長めの絵本を準備していました。
まず「きんいろあらし」を、この話の空気感が伝わればいいなと、ゆっくり読みました。
その後に、「里の秋」「ふるさと」を唄いました。

時々、目を開けられておられると感じた時には、絵本を、よく見える位置に移動したりしました
絵本「水の絵本」「おもいで星がかがやくとき」も、読みました。
また合間には、「365歩のマーチ」「上を向いて歩こう」も、何度か唄いました。

途中で、色々な話(屋外の様子や秋祭り等)もしながら、今回はいつもより、ゆったりゆっくり進めていきました。


【活動の感想】
・近くで大きいがすると、ビクッとされる事が何度かあった。
目の不自由な方は音に敏感であるとお聞きしていたので、私との時間が心地良いものだったらいいなと思った
・今回は、いつもよりも、もっとUさんと、親しくなれた気がした
私自身が、肩の力を抜いて、リラックスして接することができたことも、よかったのかなと思う。



第2病棟

担当:ちはる、アン

今回も、ぼのぼのグループさんとご一緒に過ごさせて頂きました。
利用者さん7名、職員さんが3名と、研修生の大学生さん1名がおられました。

今回は、普段は床に座っている方々も車椅子に座られていて、ほぼ同じ視線の高さで、半円形に並んでおられました
利用者さんの調子伺うと、皆さんが落ち着いておられるということで、安心して始めました。

待っていてくださった嬉しい雰囲気の中で、いつものようにを鳴らして始めました

【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔紙芝居〕「みいちゃんの秋」
 ・歌が挿入されていて、唄いながら進めました。
 「どんぐりころころ 」「紅葉」「かかし」「赤とんぼ」「夕焼け小焼け」
*〔紙芝居〕「こおろぎのえんまくん」
*〔絵本読み〕「だんまりこおろぎ」
*〔絵本読み〕「ホウホウフクロウ」
*〔歌を唄う〕「虫の声」
*〔触れる感じる〕 “楽器”を鳴らしながら唄う
 ・一人ずつ楽器を選んで頂く。
 ・「虫の声」を三回繰り返し行う。
 ・最後に「赤とんぼ」を、楽器を鳴らしながら唄う。

「だんまりこおろぎ」は、最後のページを開けると、こおろぎの声が聞こえてくる仕掛け絵本です。
静かな部屋にこおろぎの声が響き、皆さんが、耳を傾けてくださっているようでした

以前に楽器を使わせて頂いた時よりも、沢山の楽器を準備してくださっていました
皆さんが9月の歌として合唱されるとお聞きした、「赤とんぼ」も、楽器を鳴らしながら唄うことができました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・唄うところでは、職員さんも利用者さんに唄いかけるように、一緒に唄ってくださった
声を出して唄ってくださる利用者さんもおられた
・どちらの紙芝居も、とても落ち着いて集中して聞いてくださっていた。
〔絵本読み〕
・繰り返されるふくろうの鳴き声の、「ホウホウ」の部分では、何度も目を薄っすらと開ける方もおられた
〔触れる感じる〕
・二人で唄いながら利用者さんの側へ行き、「いきますよ〜せ〜の〜」と声を掛けながら楽器を鳴らして頂いた
手を添えさせて頂いたりぎゅっと握って鳴らしてくださったりと、皆さんそれぞれの様子で参加してくださった。
ある利用者さんが、楽器を鳴らした時に、笑っておられたと、職員さんからお聞きした
・ある方は、嬉しそうに楽器の鳴子を、歌に合わせて上手に振ってられた
そしてさらに、木琴も「どうですか〜」と尋ねると、最後には、バチを持ち木琴の上を滑らせて音を鳴らしくださった。
・いつも頭に擦り付けて確かめる方には、職員の方が鈴を、握らせておられた。
でも頭で確かめられることもなく、リンリンと音を鳴らしておられて、鈴をいつも使っておられるのだと思った。
・落ち着いて楽器に触ってくださる方が多く、また、大学生の研修生さんと一緒に触れておられる方もおられた。


【活動の感想】
・利用者さん、お一人お一人の近くに行って歌と楽器を楽しんだが、どの方からも警戒心を感じることがなかった
私たちのことを、知っていてくださっているのだなと、今日はとても感じることができた
・楽器を使う相談をしていて、急遽、びわこ学園さんの楽器もお借りしようということになった。
そして1日前に、連絡担当のメンバーに取り次いでもらい、当日を迎えることができた。
一人の力だけではなく、担当同士や他のメンバーと、一緒に何かを完成させていく機会を、改めてありがたいと感じる



第3病棟

担当:たえ、しげよ

今日は約三ヶ月ぶりに、ラッコグループさんと過ごさせて頂きました。
9名の利用者さんがおられ、1名の職員さんが私たちと関わってくださいました。
( 2名の職員さんは、食事介助や処置を行われていた)

今回は、事前に、散歩へ行かせて頂きたいとお願いしていて、3名の利用者さんと散歩を楽しむことができました

処置などの関係で、散歩の前に紙芝居絵本を読ませて頂いた後に、1名の職員さんと一緒に散歩へ出掛けました。
そして、部屋に帰った後に、待っていてくださった皆さんも一緒に、を唄うことができました。

【活動の内容】
*紙芝居 「むしさんのおさんぽ」
*絵本を読む 「なずず このっぺ?」
*散 歩  利用者さん3名・職員さん1名
*歌を唄う 「琵琶湖周航の歌」「どんぐりころころ」「証城寺の狸囃子」

久しぶりのラッコグループさんでしたが、お一人お一人に挨拶すると、皆さんが笑顔で応えてくださいました

第3病棟さんの廊下の壁に、八月の活動で行って頂いた花火のクラフトが飾ってありました
皆さんの花火は美しいな〜と思いながら、とても嬉しかったです


【活動の様子】
部屋の前まで行くと、中から「あっ!さいわいさん 来てくれはった〜‼︎」という、職員さんの声が聞こえた。
とてもとても嬉しい気持ちを胸いっぱいに抱いて、活動を開始することができた
〈紙芝居〉 「むしさんのおさんぽ」
・散歩しながら外の世界の味わいを深めてもらえればと思い、この紙芝居を楽しんで頂くことにした。
〈絵本を読む〉 「なずず このっぺ?」
・言葉らしい言葉ではない昆虫語の絵本を、お一人お一人の所へ行って、見て聞いてもらった。
・近くに行くと、利用者さんの表情が明るくなり、絵本に見入っておられる方もおられた
〈散 歩〉
・日向は少し暑かったが、が心地良かった。
・第3病棟の裏の円形の花壇で、を見たりした。花壇には、何種類かの花が咲いていた。
その後、少し歩いて、日陰で休憩してから、部屋へ戻った。
・初めての方に「これからお散歩ですね、イェーイ」とハイタッチするとニコニコの笑顔をされていた。
・散歩の前は微睡んでおられた方が、外に出ると、顔を上げたり手を上げたりと外の空気を感じておられる様だった。
〈歌を唄う〉
・散歩に行かれなかった方々とも一緒に、3曲唄うことができた。
大きく口を開けて、唄っておられるように感じる方もおられた


【活動の感想】
・聞き慣れない昆虫語が並ぶ絵本の世界を、自由に想像して楽しんで頂けたらと思い、挑戦させて頂いた。
練習の時は試行錯誤したが、聞き手である利用者さんのお陰で、この絵本の世界を一緒に楽しむことができた
利用者さん達の、純粋でとらわれのない、柔軟な感受性に驚かされた。
・散歩の時に、職員さんに利用者さん達の話をお聞きすることができて、改めて、一回一回の機会を大切にしたいと思った。
・9月から入所された方は、笑顔が多く、色々なことを理解されているような表情をされていた。
今回は楽しんで頂けたようでよかった







今回も職員さんから、職員さんには移動はあるけれど、利用者さんは長ければ数十年も同じ部屋で一緒に過ごされるとお聞きした。
だから、利用者さん同士の繋がりが深いと言われていた

それを聞いて、第3病棟のUさんの還暦のお祝いの時に、ずっと一緒に過ごされてきた利用者さんがお祝いされる姿を思い出した。
Uさんの嬉しいことを、自分のことのように喜ばれていた
他の利用者さんも、Uさんだけではなく、この利用者さんの喜びも感じておられたのではないかと思う。

そして皆さんは、一緒の部屋の誰かの体調が優れない時には、それを感じておられるのだと思う。

皆さんの“純粋”さに、毎回、心が洗われるような気がする
あくせく動き回っている私たちが忘れてしまっていることが、このびわこ学園では自然なことなのだなと感じる。
びわこ学園の皆さんの、“純粋”な心に刺激を受けながら、私たちも“純粋”な感動喜び優しさを取り戻していきたいと思う。



びわこ学園で一緒の時間を過ごさせて頂く皆さまありがとうございます

(活動の練習&準備風景です 最近は読む練習にも力を入れています






びわこ学園 -2019/9/5

2019-09-07 |  ├びわこ学園

九月初旬に、ほぼ一ヶ月ぶりとなる、びわこ学園での活動を行いました。
( 八月2回目の活動は、お盆の時期と重なりお休みしました)

定期的に月2回行かせて頂いていると、1回抜けるだけで、何か懐かしい気持ちがしました。
各病棟の担当みんなが、皆さんにお会いするのを楽しみに準備しました




第1病棟

今回も、それぞれお一人の方と一緒に過ごさせて頂きました。
気候のせいか、利用者さんお二人ともが、ほとんどの時間、心地良さそうに眠られていました。

担当2人はそれぞれ、穏やかな時間を過ごすことを心がけました

担当:まさよ、エイミー

【活動の内容と様子】Kさん
今日のKさんは、今まで見たことがない程、気持ち良さそうに眠られているように感じました。
目覚めていると手を口に入れられたりしますが、その両手の力も抜けきり安眠されているようでした。
目は閉じられたままでしたが、穏やかな表情をされていました。

今日は、そのKさんの、心地良さそうな眠りを妨げないよう、静かに穏やかにを心掛けました
絵本を読んでいると、時々、ふいに手を口に入れる仕草をされましたが、また眠りに入っていかれました。

準備してきた絵本は、静かなものばかりで良かったなと思いました。
一冊読み終わるごとに、間隔を開けて、Kさんの様子を見ながら読んでいきました。
また、終わりの方に「月」「うさぎ」「里の秋」などの歌も唄いました


【活動の内容と様子】Uさん
最初は起きておられて、「手を触らせて頂きますね〜」とお断りしてから、手を握り、ご挨拶をさせて頂きました。
手を触らせて頂きながら過ごしていると、眠られて、今回はそれからずっと眠られていました

絵本を3冊読んだ後は、手を触らせて頂きながら、何もせずにご一緒の時間を味わうことにしました
すると色々な音が聞こえてきました。(遠くの話し声、機械の音、テープを切る音、人の気配…)
それらを聞いていると、遠くに近くに人の存在が感じられて、私の心は何か温かくなりました。
Uさんは、どうなのだろうかと思いました。きっともっと、繊細に色々なことを感じておられるのだろうと思いました。

それから「あの鐘を鳴らすのはあなた」「ふるさと」「夕焼け小焼け」を唄いました。
唄っていると、薄っすらと目蓋が開きそうな時もあり、「ふるさと」は、きっとお好きなのではと感じました



【活動の感想】
・今回、絵本を選ぶ時は、自己満足にならないようにと、季節や利用者さんのことを考えながら選んだ。
また読む時にも、押し付けにならないようにと、気を付けたいと思って、様子を見ながら進めた。
・絵本を読む、歌を唄う、手を触らせて頂く等、本当に利用者さんにとって良かったかは分からない。
今日は改めて、利用者さんが少しでも穏やかに過ごされるお手伝いをするという気持ちを大切にしたいと思った。




第2病棟

担当:ちはる、さいは

今回も、ぼのぼのグループさんとご一緒に過ごさせて頂きました。
利用者さん8名、職員さんが3名おられました。

一ヶ月ぶりなので、ドキドキしながらお部屋に向かうと、皆さんが半円に並んで待っておられました
前回は体調が優れない方がおられたので、今回は、予め職員さんに様子を伺うと大丈夫ということで安心しました。

いつものように鈴を鳴らして、職員さんと一緒に「切手のないおくりもの」を唄って始めました。
いつもの始まりの歌に、首を縦に振ってくださる方リズムを取っているように手を動かされる方がおられました


【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔紙芝居〕「おつきみのはら」
*〔歌を唄う〕「月」
*〔紙芝居〕「みいちゃんの秋」
 ・歌が挿入されていて、唄いながら進めました。
 「どんぐりころころ 」「紅葉」「かかし」「赤とんぼ」「夕焼け小焼け」
*〔絵本読み〕「おつきさまのうた」
*〔絵本読み〕「ぼくのともだち」
*〔触れる感じる〕布遊び 〜お月見〜
 ( 一回目 ) 「月」を唄いながら、お一人お一人の頭上や見える所で、布を揺らす
 ( 二回目 ) 布に付けている折紙の“月”と“星”に触れて頂く
*〔歌を唄う〕「夕焼け小焼け」2番まで唄って終了

今回は、秋を感じて頂くことをテーマにしました

布遊びでは“月”と“星”をじ〜っと見つめておられたり、手の平で上手にタッチしてくださる方もおられました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・「おつきみのはら」の「ゆ~さ ゆ~さ こがねのう~み さ~わ さ~わ だれかのこ~え」の部分は、2人で唄った。
・いつも目を閉じている方が、今日はしっかりと目を開けておられ、紙芝居も見ておられた
さらに歌の時には、少し手を動かしたりされていた 職員さんもリズムに合わせて身体にタッチされていた
〔絵本読み〕
皆さんが、静かに耳を傾けてくださり、とても穏やかな雰囲気だった。
〔触れる感じる〕
・布を揺らして見て頂く時には、利用者さんの見やすい位置(顔の近く/30cm位離して)でも揺らして、見て頂いた。
・前回体調が優れなかった方も、じっと月を見られたり、視線をずらして、星を見られたりしておられた。
・目が不自由な方は、頭上で揺らす布で動く空気を感じておられるのか、じっとしておられた。
・触れて頂く時には、手を動かされたりして、皆さんが、積極的に触ろうとしてくださった


【活動の感想】
・毎回、途中でお迎えが来る利用者さんは、今回は、もっと聞きたいと伝えられたようで、少し長くいてくださった
本当に歌がお好きな様子で、いつも一緒に唄ってくださり、少しでも長い時間をご一緒できてよかった。
今まで目が合ったことがない利用者さんと、目が合ったことが、担当2人とも嬉しかった
今日は、とても集中しておられたように感じた。
・前回終わってから、もっと利用者さんに伝わる読み方をしたいと、担当それぞれで練習した。
今回、お互いの、読む声や読み方などに、進歩があったことを感じることができたこれからも続けていきたい。




第3病棟

担当:たえ、しげよ

今日は久し振りに、クレヨングループさんと過ごさせて頂きました。8名の利用者さんと、1名の職員さんがおられました。
お部屋へ行くと、皆さんが、見やすいように半円に並んで待っていてくださいました。

今回は、以前から聞いて頂きたいと思っていた「おじさんのかさ」(大型絵本)を読ませて頂きました。
それにちなんで、皆さんに、折紙で作った“傘のモビール”をプレゼントさせて頂きました

この“傘のモビール”も、前回同様に、担当の一人がボランティア活動をさせて頂いている施設(高齢者対象)で取り入れたものです


【活動の内容】
*絵本を読む 「どしゃぶり」
*絵本を読む 「おじさんのかさ」(大型絵本)
 ・読み手は、普通サイズの「おじさんのかさ」を読む
 ・♪あめがふったら ポンポロロン あめがふったら ピッチャンチャン♪のところは、節をつけて担当二人で歌う
*プレゼント  傘(折紙)を1人ずつ選んで頂く
*紙芝居 「もりのおつきみ」
*絵本を読む 「おつきさまのうた」
*歌を唄う 「月」「うさぎ」
*絵本を読む 「あさの絵本」(写真絵本)
*歌を唄う 「月の砂漠」「証城寺の狸囃子」

折紙の傘は、豊かな色彩を楽しんで頂きたいと思い、様々な色や柄で作りました。
それを2~3個、手に提げて、利用者さんに選んで頂きました
意思表示されないな…と感じた方の、希望の傘は、手に提げていない傘の中にありました

もうすぐ中秋の名月ということで、紙芝居「もりのおつきみ」絵本「おつきさまのうた」を読みました。
そして続けて、「月」「うさぎ」を、皆さんと唄いました


【活動の様子】
〈大型絵本〉 「おじさんのかさ」
・担当が声を合わせて唄うところでは、楽しそうに手を振られる方、笑顔で上半身を揺らされる方がおられた
〈プレゼント〉
・皆さんが“選ぶ”という意思を、積極的に表現されて選んでおられた。
意思表示の様子はそれぞれで、じっと見つめられたり、笑顔になられたり、ゆっくり指を差す方もおられた
・ある方は「お母さんに、、、」と言われ、何か話されたいようだった。
利用者さんの言葉を聞いたのは、初めてで、その後の言葉も聞き取りたかった
〈絵本を読む〉 「あさの絵本」
・美しい写真の絵本で、皆さんの近くへ行って、数ページずつ見て頂きながら読んだ。
・ある方は、植物に光る雫がのったページ目をキラキラさせて両手を頬の横でこすり合わせて見入っておられた。
〈歌を唄う〉
・眠っておられた方々も目を開けられ、リズムのある歌では、皆さんがとても楽しそうだった
・ある方は「証城寺の狸囃子」の「来い来い・・・」を、何度も一緒に唄ってださっているように聞こえました。
・いつも指揮をされる方が、とても楽しそうに手を上げて指揮されていて、私達も嬉しくなった。
そして自然に「もう一回、唄いましょう♪」という流れになった


【活動の感想】
・久しぶりに、クレヨングループさんと過ごさせて頂き、懐かしい友達知り合いに会ったような気持ちがした。
自然の風景の写真は、皆さんが集中して見ておられて、心を打つ様子の方もおられた
また、美しい自然の風景が掲載されている本を探して、見て頂きたいと思う。
折紙の傘は、御高齢の方に好評で取り入れたが、皆さんにも喜んで頂けてよかった






最近では、以前には気付けなかった、利用者さんお一人お一人の色々な様子に、気づくようになり、とても嬉しい
それは、私達が、活動に慣れてきたというだけではなく、お一人お一人へ親しい気持ちを持つようになったからだと感じる。

それはまた、利用者さん達も、私達に親しみを感じてくださり、いつもの様子を見せてくださるようになったからではないかと思う。

まだまだ一年半にも満たない活動であるが、一つ一つ大切に重ねていきながら、さらにもっと利用者さんの様子に気づいていきたい


2病棟3病棟では、いつも並んで待っていてくださって、ありがとうございます

(活動の練習&準備風景です







びわこ学園 -2019/8/1

2019-08-12 |  ├びわこ学園


八月に入ってすぐの晴天の日に、びわこ学園での活動を行いました。
夏の真っ盛りでしたが、豊かな木々に囲まれているびわこ学園では、心地良い風を感じることができました。

なんとこの日、第1病棟さんでは、散歩に行かせて頂けました。
何よりも、嬉しそうな様子の利用者さんと過ごすことができたことが、本当に、よかったです

第2病棟では、水風船を使ったり、第3病棟では、トイレットペーパーを使った花火のスタンプを行なって頂きました。

今回も、利用者さんのために〜と出かけた活動で、いっぱいの喜び優しい気持ちを頂きました




第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回は、1人の職員さんと一緒に、3人の方の散歩に、同行させて頂きました。
こんなに暑い日に〜と思いましたが、天気もよく、利用者さんの体調が良いからという判断でした。

少し高台にあり、木々に囲まれているびわこ学園は、外に出てみると、気持ち良いを感じることができました。
職員さんは、出来るだけ季節を感じてもらいたいと、いつも、散歩のタイミングを考えておられるそうです。


【お散歩の様子と感想】
日傘を差しかけながら、ストレッチャー車椅子を押して行くことになりました。
職員さんがKさん、そして私たちが、それぞれに、TさんとYさんを担当させて頂きました。
Tさんは、散歩を待っている時からとても嬉しそうにされているように見えました。

外に出てみると自然の中は心地よくて、蝉の声や、鳥の鳴き声、風の音が聞こえてきました
「気持ち良いですね〜」「日差しが眩しいですね〜」
「蝉が鳴いていますね〜」「鳥の声もしますね〜」
など、利用者さんに、感じたままを話しかけながら、建物の周囲を歩きました

大きな木の根元を囲むように、“円形の花壇”があり、背の高い花低い花がいっぱい咲いていました。
そこは利用者さんが集われる場所だそうで、暫く、色とりどりの花を見て頂きました。

Yさんは、時々目を開けられて、室内でご一緒に過ごす時よりも、穏やかで落ち着いておられる感じがしました。
Tさんは、とてもニコニコと嬉しそうな顔をされたり、キョロキョロ辺りを見られたり、終始穏やかな表情をされていました。
皆さんが、とても気持ち良さそうな顔をされていて、本当に、よかったです

散歩を終えて部屋に帰ると、30分が経過していました
それからの時間は、担当一人ずつ、ストレッチャー等を押させて頂いた利用者さんと過ごさせて頂きました。


【活動の内容と様子】Tさん
2病棟の担当から「はらぺこあおむし」の本と折紙の“あおむし”を借りていました。
ちょうど散歩の後だったので、外の木や草花には「あおむしがいますね〜」などと話しながら、読ませて頂きました。

小さい“あおむし”を、Tさんの手の上で歩かせたり、色々動かしてみました
Tさんは、その動きに合わせて笑っておられて、私まで楽しくなりました

散歩の後はお疲れもあると思い、テンションを上げずに、ゆっくり丁寧に読ませて頂きました。

【活動の内容と様子】Yさん
部屋に戻ってからは、絵本「うみ」を読み、「われは海の子」「浜辺の歌」を、唄わせて頂きました。

Yさんは、私の顔をずっと見つめてくださっていましたこんなことは初めてでした
私のことを何となくでも認識してくださっていたら、嬉しいなと思いました。
きっとお散歩の効果なのだろうと感じて、すごいなと思いました。


【活動の感想】
・思い掛けず散歩に出かけることができて、いつもとは違うとても穏やかで嬉しそうな利用者さんに出会えてよかった。
・職員さんから、色々なお話をお聞きすることができてよかった。
次の言葉が特に心に留まり、改めて一回一回の活動を大切にしたいと思った。
「散歩の後は、お部屋に戻ると、とても機嫌が良く、その時の話をすると、また嬉しそうな顔をされます」
「散歩に行かれた後は、皆さんとても落ち着かれて、反応も分かりやすくなります」

・花壇の花は、園芸ボランティアさんが、ストレッチャーや車椅子から、見やすい高さを選んでおられるとお聞きした。
また、園芸ボランティアさんは、朝晩お水をやりに来られるとのことだった。
素晴らしいなと感動すると同時に、このびわこ学園には、優しい気持がいっぱい集まっているのだと改めて思った。




第2病棟

担当:ちはる、さいは

今回も、ぼのぼのグループさんとご一緒に過ごさせて頂きました。
利用者さん9名、職員さんが3名おられました。

部屋に行くと、最近はずっとお会いしていなかった利用者さんがおられて、嬉しくなりました
この時期は具合が悪いそうで、お伺いすると、活動では賑やかな(刺激が強い)歌は避けた方がよいとのことでした。
今回準備していた歌は、静かなものばかりなので、ホッとしました。

穏やかな雰囲気の中で、いつものように、を鳴らして始めました


【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔歌を唄う〕「海」四番まで唄う
*〔紙芝居〕「ななつのほしのてんとうむし」
 ・読み終わってから、一人一人に、写真を見て頂く。
*〔絵本読み〕「ねこのはなびや」
 ・二段階に広がる見開きのページは、一人一人、近くで見て頂く。
*〔絵本読み〕「あなたはせかいのこども」
*〔歌を唄う〕「見上げてごらん夜の星を」
*〔触れる感じる〕 水風船で“水”を感じる
 ・水風船は、“手の平サイズ”の大きさ。
 ・触ったり、握ったりして頂きました。
*〔歌を唄う〕「シャボン玉」一番のみ唄って終了

歌は、職員さんたちも一緒に唄ってくださって、暖かい雰囲気が広がりました

水風船は、水に濡れないで、水を感じて頂きたいと思って、試みさせて頂きました。
皆さんそれぞれ触ったり握ったり あるいはちょっとだけ触れて感じたりしてくださいました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・てんとう虫の赤色や、黄色の部分を、じっと見ておられました。
・てんとう虫の卵の写真は、気持ち悪そうにされる方もおられました。
〔絵本読み〕 「ねこのはなびや」
・1ページずつ丁寧に読んで&見て、頂きました。
大きな花火をじ〜っと見ておられたり、蝶々の花火を見て笑顔になられたりと、それぞれ味わっておられた。
〔絵本読み〕 「あなたはせかいのこども」
・絵が美しく、内容も心が温かくなるもので、利用者さんは、静かに聞いておられた
・絵本を読み終わって「見上げてごらん夜の星を」唄った。
利用者さんも、ゆらゆら揺れておられたりして、みんなで唄っている感があった
〔触れる感じる〕
・担当二人別々に、両端から回らせて頂いた。
・職員さんと一緒に、両頬に水風船を当てると、びっくりされたように顔を動かされました。
職員さんは「笑ってはる」と言われていました
・ある方は、右手でぎゅーっと握って、箱にポイっと入れるのを二回位繰り返されてから、ニコッと笑われました
・腕に、チョンチョンと載せると、じっと感じておられた (いつもは腕を引っ込められることが多い方)
・いつも頭で確かめられる方は、それをされずに、手で握られてからポイと床に落とされていました。
・ベッドに横になられている方は、大きな物を30cm位離した方が、分かりやすいようだった。

【活動の感想】
・今回は、担当二人ともが、絵本や紙芝居を読む時に、もっと利用者さんに届く読み方の必要を感じた。
これから、様々工夫したり、練習していきたいと思う。
・今回は準備の時間に、カードを飾るのは止めて、その時間に、読む練習をしようと決めました。
でも、飾らないカードをお見せしてみると、改めて、見てくださっていたのを実感しました
これからも、臨機応変に、飾った方がいい時には飾っていきたいと思った。
・今回調子が優れなかった利用者さんには、刺激が強く興奮に繋がるものは避けた方がいいことを、職員さんにお聞きした。
これは、これからの活動において、しっかり心に留めていきたいと思った。




第3病棟

担当:たえ、しげよ

ガンバグループさんと過ごさせて頂きました。8名の利用者さんと、3名の職員さんがおられました。

今回は、トイレットペーパーの芯を使って、花火のクラフトを行なって頂きました。
これは、担当の一人がボランティアとして関わらせて頂いている施設(高齢者対象)で、利用者さんに行なって頂いたものです。

職員さん達の手をいっぱいお借りしての活動でしたが、皆さんがとても喜んで取り組んでくださってよかったです


【活動の内容】
*紙芝居 「みいちゃんの夏」
 ・場面ごとに歌があり、唄いながら進めました。
 「雨ふり」「かたつむり」「金魚のひるね」「ゆりかごのうた」「海」
*紙芝居 「どんどんきらきら」
 ・最後に花火が出てくるお話で、次のクラフトに繋げる。
*クラフト 花火のクラフト
  [ トイレットペーパーの芯の片方に細かく切り込みを入れたもの ]を使用する。
 ① ギザギザの部分に触れて頂く。
 ② のペイントを付けて、[ 黒画用紙 ]に押して頂く。
 ③ 赤色黄色から、色を選んで、②の上に押して頂く。
*絵本を読む 「なつはぐんぐん」
*絵本を読む 「ちいさな くも」
*絵本を読む 「みずまき」

「ゆりかごのうた」では唄っているように口を動かしながらリズムに合わせて揺れている方もおられました

花火の色を選ぶ時、「どの色にしようかな〜」という声が聞こえてきそうなくらい、嬉しそうな様子の方がおられました
そこで、2色とも押して頂きました 活動を開始した頃には、警戒されている様子で笑顔を見ることもなかった方です。
今回は、最初から、ニコニコの笑顔で迎えてくださっていました


【活動の様子】
〈紙芝居〉
・「みいちゃんの夏」では、次々に出てくる歌を、とても楽しんでくださっている様子だった
・どちらの紙芝居も、皆さんが、とても集中して聞いておられたように感じた。
口にチェーンのような物を入れられる方も、今回も入れられることもなく、落ち着いておられました。
そして、ずっと私たちの方を見て、話を聞いてくださっていました

〈花火のクラフト〉
・始めに、トイレットペーパーの芯を、ギザギザに切った部分を、感じて頂きました
腕や手に、ギザギザが当たると、少し嫌そうな顔をされる方もおられました。
・持つことが難しい方は、職員さんや私たちが、手を添えて行なって頂いた。
それでも難しい方は、黒画用紙の上に芯を置いて、その上から利用者さんに押して頂きました
これは、職員さんの誘導で、行うことができたやり方で、やはり流石だなと感動しました
・足で反応される方は、職員さんが靴下を脱がせてくださり、足でしっかり感じて押して頂けました
・色を選ぶ時には「どちらがお好きですか、赤かな?黄色かな?」と言いながら、ゆっくり関わらせて頂いた。
利用者さんの意思を感じようと、目線や、微細に動くなどに注目した。
・自分の順番が来なくて、拗ねたように後ろを向いてしまわれた方もおられたが、花火は押してくださった

【活動の感想】
・花火は、少し難しいかな〜と思いながら、担当で相談して行なってみることにしたものだった。
でも実際に始めてみると、皆さんが積極的に花火を押してくださって、本当に嬉しかった
職員さんの誘導と力添えによる部分が大きく、本当にありがたい気持ちでいっぱいである。
・今回はクラフトもあり、利用者さんではなく、私が楽しいの独りよがりにならないようにと思って活動に入った。
・今回も、クラフトがあったにも関わらず、ゆったりと落ち着いて活動ができたと、担当二人ともが感じた





活動させて頂いていると、いろいろ驚くことに出会うことができる。

夏真っ盛りの中での、第1病棟さんでの散歩
声は聞こえなくても、唄っておられると分かる様子や、みんなで唄う一体感
花火のクラフトを行なって頂く時の、職員さんの、紙に置いてもらって押すだけで〜という機転

思わぬことに出会えるのは、たまに行かせて頂いているからかもしれないと思うけれど、
でも、たまに行かせて頂いている私たちに、警戒心を解き、親しみを感じて頂いているのを感じるのは、本当に嬉しい


8月の後半はお盆と重なり、活動はお休みです。
また9月に、よろしくお願いします

(活動の練習風景です この時間も楽しみですが、けっこう真剣です






びわこ学園 -2019/7/18

2019-07-26 |  ├びわこ学園

七月の中旬に、びわこ学園でのこの月2回目となる活動を行いました。
スッキリしない梅雨空が続いていたので、利用者さんの体調が気になりましたが、皆さん穏やかなご様子でした

今回、第3病棟では、第2病棟の担当が制作した「はらぺこあおむし」の“あおむし”を借りて活動を行いました。
同じお話で、同じ”あおむし”を使っての活動でしたが、味わいの違う内容になりました

これからは、こんなシェアも増やしていきたいと思います。



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回も、第1病棟では、それぞれがお一人に関わらせて頂きました。

他の病棟では二人の担当が相談して内容を決めて、それに向けて二人で練習しながら意見を交換します。
第1病棟では、ほとんど一人でお一人に関わることが多く、またどなたの担当になるかも当日まで分かりません。

でも、担当の二人で刺激し合い良いものにしたいと思い、今回から、準備の時間に絵本を読み合うことにしました
初めての試みで、気恥ずかしさもありましたが、これからはこの時間も楽しんでいきたいと思います。

【活動の内容と様子】Tさん
Tさんには、もう一人の担当が関わらせて頂くことが多く、私は久しぶりにご一緒させて頂きました。
先ず、枕元にあった猫のぬいぐるみを使って、ご挨拶させて頂きました。
「こんにちは〜Tさん、お元気ですか〜 今日は雨ですね〜

以前関わらせて頂いた時に、歌がお好きだったことを思い出して「シャボン玉」を唄わせて頂きました。
数回唄わせて頂きましたが、かすかですが、表情が変わったように感じました。
続けて「あめふり くまのこ」を唄いました。
短い歌なので、Tさんの好みを知りたいと思い、唄い方も変えながら何度か唄いました

次に遊び歌の「ずいずい ずっころばし」を、Tさんの手の平や腕を、ツンツン♪トントン♪しながら何回が唄いました。
途中で大きな声で叫ばれたりしました (もう一人の担当に聞き笑われていたと分かりました )

猫のぬいぐるみで、声をおかけすると、手を大きく振られたので、握手をする様に手を握らせて頂きました
最後に、絵本「うまれてくれて ありがとう」を読み、終了しました。


【活動の内容と様子】Yさん
久しぶりにYさんと過ごさせて頂きました。
Yさんは、いつものように、口に手を入れておられて、眠ったり起きたりされていました。
今日は、どんなご様子なのかを知ろうと思い、暫く手に触れさせて頂き、そのままいつもより長く過ごしました

そしてお好きだと聞いた「みかんの花咲く丘」を唄い、「琵琶湖周航の歌」出来るだけ静かに唄ってみました。
聞いてくださっているような感じがしました

その後に絵本「ふたりはともだち」を読みましたが、Yさんは、時々顔をしかめたり、両手を口に入れられたりしました。
この絵本は好まれないのかと思いました。次に、絵本「極楽」を読みました。
すると、絵本を見て聞いてくださっている様子で、その後は、手を口に入れられることもありませんでした
落ち着かれた〜という感じがしました

そして、「海」「ゆりかごのうた」を、ゆっくりと静かに唄いました。
帰る前に、絵本「おじさんのかさ」を読みました。終わりになる頃には、眠られておられました。


【活動の感想】
・唄うことに苦手意識があったが、今回は、利用者さんの好みを感じようと、同じ歌を工夫しながら何度か唄った。
その時間はとても楽しいもので、これからは、さらに曲や詞を深く味わいながら、歌での交流を大切にしていきたい
・今回、担当二人で絵本を読み合う時間を持ったことで、さらに絵本を深く味わっていきたいと思った。
・「琵琶湖周航の歌」を唄い終わり、落ち着かれた〜様子を見た時、込み上げてくるものがありがこぼれた。
利用者さんの様子に安堵したのか…、それが嬉しかったのか…、自分でも驚く展開となった



第2病棟

担当:ちはる、アン

今回も、ぼのぼのグループさんとご一緒に過ごさせて頂きました。
じめじめした梅雨の日が続いていましたが、皆さんに疲れた様子はなく、半円形に並んで待っていてくださいました。
利用者さん8名、職員さん2名でした。

今回の活動は、“夏の海”をテーマにしました

【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔歌を唄う〕「海」
*〔紙芝居〕「みいちゃんの夏」
 ・場面ごとに歌があり、唄いながら進めていきました。
 「雨ふり」「かたつむり」「金魚のひるね」「ゆりかごのうた」「海」
*〔紙芝居〕「うみのおまつり」
*〔触れる感じる〕 夏の海の中を作ろう
 ・花紙と荷造り紐で作った“くらげ”を、利用者さんにぎゅ〜と握ってもらい、貼って頂く。
 ・折紙で作った海の生き物 [くじら][いか][えび][さかな][かに]から、選んで貼って頂く。
 ・“貝”(実物)に触れて頂く。
最後に「海」を唄って終了しました♪♪

“くらげ”を作る花紙は、ピンク・黄色・水色・白色から選んで頂きました

歌を唄っていると、「あーあー」「うーうー」と声を出して唄ってくださる利用者さんがおられました
職員さんが「とても上手に唄っているね~」と言われていました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・紙芝居は「雨ふり」の歌から始まりましたが、起きておられる方は、こちらを見てくださっていました。
目を閉じておられた方も、耳を傾けてくださっているな〜と、感じました。
・短い歌がいくつも出てくる紙芝居は、皆さんがじっと見ておられ、心の中で唄ってくださっているように感じました
また、声を出して唄ってくださった方もあり、一体感のようなものが広がっている気がしました
〔触れる感じる〕
・花紙を選ぶ・作る・貼るという作業を、手を添えてもらわれながら、皆さんがそれぞれに楽しんでおられた。
・花紙の色を選ぶ時も、また、折紙の海の生き物を選ぶ時も、意思表示されて選ばれていた。
・ある方は、ここと言われているな〜と感じた場所に、折紙を貼り付けるとウンウン首を振られていた
・目がご不自由な方に、一番大きなくじらをお渡しすると、いつものように、頭に擦り付けて感触を確かめておられた。
・2〜3人の方に、実物の貝に触れて頂けてよかった。

【活動の感想】
・読む時も、唄う時も、落ち着いて、ゆっくり丁寧にと、心がけました。
・お一人お一人の顔を見ていたら、皆さんの眼差しがとても優しくて、胸が熱くなった
・出来上がった模造紙の海は、皆さんと作り上げた感があり、よい雰囲気で終われたと思う
・他の担当さんよりも遅れて活動を開始したが、皆さんのお名前も分かり、慣れてきたと感じて嬉しい。
・今日も、どの場面でも、職員さんに助けて頂いた
お一人お一人にかけられる声の響きが、とても優しくて心に響いた。



第3病棟

担当:たえ、しげよ

ラッコグループさんと過ごさせて頂きました。7名の利用者さんと、2名の職員さんがおられました。

今回は、第2病棟さんから、「はらぺこあおむし」の“あおむし(大小)”をお借りして活動をしました。
あおむしを動かしながら絵本を読んだり、また、あおむしに触れて頂いたりしました

触れて頂く時に、色々な感触を楽しんで頂きたいと思い、毛糸で作った“あおむし”も準備しました。
これは、一人の担当の子供(中学生)が手作りしたものです
優しい気持ちを活動に添える機会を頂いて、心から嬉しく思います感謝です

【活動の内容】
*紙芝居 「かたつむりさんのおはなみ」
*絵本を読む 「はらぺこあおむし」 (大型絵本)
 ・一人が読み、もう一人が絵本の前であおむしを動かす
*触れる  あおむし(紙/大小)、 あおむし(毛糸)
 ・お一人ずつ回り、触れて頂く。
*絵本を読む 「なつのおとずれ」
 ・一人一人の前で、2ページずつくらい読む。
 ・繰り返し出てくる“擬音”を、職員さんと3人で声を合わせて言う
  擬音〜(コロコロコロ、うんしょうんしょ、ピカーッ、サザーなど)
*歌を唄う 「海」「われは海の子」
*絵本を読む 「竹とんぼ」(詩)

歌やお話がお好きとお聞きしている方は、今日も、満面の笑みで過ごしてくださいました

折紙のあおむし 毛糸のあおむし  それぞれ違う感触のものを手で触られながら〜
パァーッと笑顔になられる方〜 手に持ったまま離されない方〜 と、皆さんに楽しんで頂けました

【活動の様子】
〈紙芝居〉
・最初に紙芝居を読んだが、いつも紙芝居はとても集中して聞いてくださるように感じる。
皆さんの様子や表情が見えるからか、こちらもどんどん、どんどん楽しくなっていく
〈絵本を読む〉 「はらぺこあおむし」
・練習の時に相談して、文章もゆっくり読んで、絵もゆっくり見て頂きました。
〈触れる〉 あおむし
・皆さんが、ゆ〜たりゆ〜くり繊細に感じておられたようだった。
・大きなあおむしを、蛇腹のように伸ばしたり縮めたりすると、笑顔になられ、じーっと目で追われる方もおられた。
自分の番が待ちきれないとばかりに、首を捻ってあおむしの方を見られる方もおられました。
「手に持って離されないから気に入ってはるんですね〜」「今、喜んではりますね〜」など、
一緒に回ってくださった職員さんが様々教えてくださり、私たちも余計に楽しむことができました。

【活動の感想】
・今回は、始まりから、ゆったりとしていて、 じっくりと一つ一つ進めさせて頂けたように思います。
・今回は、利用者さんに何かを行なって頂くこと(クラフト等)は無く、全体的に穏やかで静かな雰囲気だった。
利用者さんが私たちを受入れてくださっているようで、私たちも焦ったりすることはなかった。
・クラフトを行なって頂くような活気が出る活動も、また、今回のような穏やかな活動も、両方ともいいなと思った




利用者さんに関わらせて頂くことで、私たちの中から、優しく澄んだ気持ちが芽生え大きくなっているような気がしている。
利用者さんのために行わせて頂いている活動から、実は、私たちの方が頂いているものが大きいように思う

今回、初めて、担当の子供が作品(毛糸のあおむし)で、参加させて頂くことができた。
今年の秋祭りには、去年同様、私たちの友人もボランティアとして参加させて頂くことになっている。

み〜んなの心が、優しさに響いていきますように


(活動の準備風景です