🌷さ い わ い🌷 🌱わい🌱わい🌱

福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

びわこ学園 -2019/7/4

2019-07-10 |  ├びわこ学園

七月に入ってすぐの、あと数日で七夕という日に、びわこ学園での活動を行いました。
各病棟では、七夕にちなんだ絵本やクラフトを加えました

すべての病棟で「たなばたさま」を唄いました。
♪ささの葉さらさら ♪ のきばにゆれる♪ お星さまきらきら‥‥♪
優しいフレーズ心地の良いリズム びわこ学園ととてもマッチしていると感じました


今回第3病棟では、一人の利用者さんの“還暦のお祝いの会”に参加させて頂くことができました。
還暦を迎えられたのが、活動でも何度も関わらせて頂いている方だったので、感慨深いものがありました

会の内容は、職員さんたちの「おめでとう」「よかったねという気持ちを、幾重にも尽くされたものでした
お一人お一人をどんなに大切にされているかが、ひしひしと伝わってくる時間を過ごさせて頂きました。
心から感謝感謝です。




第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回も、第1病棟では、それぞれがお一人に関わらせて頂きました。

【活動の内容と様子】Kさん
今回は、以前にも関わらせて頂いたことのある、クリスチャンの方と過ごさせて頂きました。
以前は、ご家族と教会へ行ったりされていたそうで、聖書や賛美歌がお好きだそうです。
前回関わらせて頂いた時も、聖書を読むと目を開けられて、読むのを止められないと感じるくらい聞いておられました。

今日も、聖書を読ませて頂きました。
聖書をどう読んだらいいか分からないので、絵本の時と同じように、心を込めて読みました。
途中で、他の絵本を読もうかとも思いましたが、今日は、聖書だけを読みました。
身体を動かすことができない方ですが、耳では聞いて頂いているように感じました

切りがいいところで読み終わり「もうすぐ七夕ですね〜」等とお話したりしました。
するともう一人の担当が唄う「たなばたさま」が聞こえたので、私もそれに合わせて口ずさみました


【活動の内容と様子】Mさん
今回、初めてMさんと関わらせて頂きました。
Mさんは、目が見えない方で、伺った時には眠っておられるようでした。
暫く手を握らせて頂いて、Mさんがどんな方なのか自分なりに感じてみようと静かに過ごしました
途中で手に浮腫があることに気づき、握るのは良くないかと思い、私の手の上にMさんの手をのせさせて頂きました。

そして「星につたえて」という絵本を読みました。
とても素敵な内容の絵本なので、聞いて頂いていたらいいなと思い、ゆっくりと落ち着いた気持ちで読みました

「たなばたさま」を何回か唄わせて頂きました
静かな曲調にのせてを感じて頂けたらいいなと思って今回は唄わせて頂こうと思っていた曲です
そして、雨の季節らしい絵本の「おじさんの傘」と「あめのひのただいま」を読みました。
それから「うみ」「しゃぼんだま」も何回か唄わせて頂きました。

開始の時よりも、瞼が開いてこられたようだったので、もしかしたら起きて聞いてくださったのかなと思いました
今日は、静かに心地良く過ごしてくださるといいなという気持ちで、進めさせていただきました。



【活動の感想】
・Kさんは、常に上を向いておられ、身体も顔も横に動かすことはできない方です。
でも、目は開いておられて、耳も聞こえていると、職員さんが教えてくださいました。
今度お会いする時には、お好きな聖書に書かれている一文一文を、もっと心地良く聞いて頂けるようにしたいと思いました。
そのために、聖書でなくても、絵本や色々な文章を、心で感じながら、ゆっくりと読む練習を続けたいと思います。
・Mさんは、眠っておられるようでも、眠っておられない時があると、職員さんからお聞きしました。
また、目は見えなくても、で、ちゃんと聞いて感じておられるのだそうです。
職員さんは、Mさんが常に出しておられる舌のわずかな動きで、Mさんの反応を見ておられるそうです。

ご自分の感覚で感じようとされているMさんも、Mさんを常に察しようとされている職員さんも、すごいと思いました
・これから「どうぞよろしくお願いします」と伝えさせて頂きましたが、伝わっているならいいなと思いました。




第2病棟

担当:ちはる、さいは

今回も、ぼのぼのグループさんと関わらせて頂きました。
体調が優れない方がおられるそうで、いつもより少ない6名の利用者さんが待っていてくださいました。
職員さん2名と、職場体験されている2名の中学生さんもおられました。


【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔歌を唄う〕「たなばたさま」
*〔紙芝居〕「天の川にかかるはし」
*〔触れる感じる〕 画用紙に七夕飾りを貼る
 画用紙(A3)に“彦星”と“織姫”と“星”を付けて頂く。
 様子を見ながら何度か回らせて頂く。
*〔触れる感じる〕 布遊び 〜夜空に輝く星を見上げる
 ブルーの布(夜空のイメージ)に、星(金色の折紙)を付けたものを使用。
 「きらきらぼし」♪を唄いながら、布を頭上に広げ、ゆらゆら揺らしたりして感じて頂く。一人ずつ回る。
*〔触れる感じる〕 “笹”の七夕飾り
 七夕飾り:シャツ(男性)・ワンピース(女性)・星やひし形の飾り等
 飾りを選んで頂き、笹に飾って頂く。一人一回。

最後に完成した“画用紙”“笹”七夕飾りを見て頂きました。
ある利用者さんは、指をさして「これ〜これ〜」と言われながら、笑っておられました

職員さんだけではなく、中学生の方にもお手伝いして頂きました


【活動の様子】
〔歌を唄う〕
・唄っていると、目を薄く開けられる方や、両手や顔を左右に動かされる方もおられました。
・ある方は、最初は優れないご様子でしたが、次第に表情が出てきて手拍子もされていました。
〔触れる感じる〕 画用紙に七夕飾りを貼る
・担当の一人が、画用紙を持ち、もう一人が星を選んでもらい、貼って頂きました。
利用者さんの手に、職員さんが、上手に手を添えてくださり、貼ってくださいました
ある方は、星をゆっくりつかみ画用紙に貼り、それを手で押さえてくださいました。
続けて星を3個貼ってくださり、そして織姫を見つけ笑顔になられ、それも取り貼ってくださいました

・ある方は、手にミトンをされていたのですが、職員さんが「せっかくだから」と外して、手を添えられていました。
嬉しそうにされているように、感じました
ベッドで寝ておられる方も、星を指先ではさんで、職員さんに手を添えてもらって貼っておられました。
・飾りとして準備した、星&彦星&織姫などの、ほとんどを貼って頂くことができました
〔触れる感じる〕 布遊び
ある方は、いつもよりも手を高く上げられ、布に貼った星をつかもうとされていました。
・手を、パタパタされる方もおられました。
・ベッドに寝たままの方は、目線の先のあたりに持って行き、ゆらゆらしました。
・今回、少し調子を崩して寝ておられた方も、職員さん促されて、目を開けてじっと見てくださっていました。
〔触れる感じる〕 “笹”の七夕飾り
・職員さんが、笹を持ってくださって、お一人お一人に飾りを付けて頂きました。
・皆さんが意思表示をされて、お好きな色を選ばれていました


【活動の感想】
職員さんは、物をつかめない利用者さんの手の上で、折紙(七夕飾り)をゆっくり押さえたり、摩ったりされていました
ゆっくりと時間をかけて利用者さんに寄り添い、丁寧に感じてもらっておられる様子に、心打たれました。
『触れて感じて頂く』時に必要な、真摯な姿勢を教えて頂いたと思います
・つかんだり、つまんだり、それを貼ったり等、少しでもご自分で行われると、とても生き生きされるように感じました。
・初めて行った布遊びの、布のゆらゆらが利用者さんに親しみやすかったように感じ、また行いたいと思った。
・最近は、当日の準備の時から、楽しく過ごさせて頂いている。
今回も、利用者さんお一人お一人のことを思い浮かべながら、楽しみながら相談して進めることができた。




第3病棟

担当:たえ、しげよ

今回は、第3病棟さん全員で、ラッコグループのUさんの還暦をお祝いされる会が催され、私たちも参加させて頂きました。
利用者さん約40名、職員さん約20名、Uさんのお母様と妹さん、職場体験の中学生さん2名)

お祝いの会は、前半30分は第3病棟さんがお祝いの企画を行われ、後半30分は私達の活動をさせて頂きました。

私たちは、事前に連絡を頂いていて、始まる前にも、司会をされる職員さんと打合せをさせて頂きました。
七夕にちなんだ、紙芝居や絵本などを準備していきました
多人数ということで、紙芝居はスライドでも同時に映して頂くことができました


【前半の様子】
還暦を迎えられた、Uさんの幼い頃から現在までの写真が、スライドで紹介されていました
また、Uさんに関わられている方々からのメッセージの冊子色紙が、贈られていました。
病棟の課長さんや、お母様からのご挨拶もありました。
また、Uさんと幼い頃から、びわこ学園で一緒に過ごされている、利用者さんもお祝いの言葉を伝えておられました


【活動の内容】
私たちの自己紹介をした後、Uさんへのお祝いの言葉を伝えさせて頂き、皆さんへご挨拶して始めました。

*七夕飾りを楽しむ  “笹の七夕飾り”
 利用者さんお一人お一人の所まで、持って行って見て頂く。
*紙芝居 「こねこの七夕まつり」
 同時にスライドに映して頂きながら〜
*歌を唄う 「たなばたさま」
*絵本を読む 「ころころころ」 (大型絵本)
*絵本を読む 「こけしがこけて」

スライドに映し出される紙芝居を、たくさんの利用者さんが見ておられましたよかったです

以前から読ませて頂きたいと思っていた「ころころころ」を、特別な日に読むことができました


【活動の様子】
〈七夕飾りを楽しむ〉
・当初は、七夕飾りを選んで、笹に付けて頂くことを考えていたが、多人数だったので、見て頂くことにした。
・近くまで持って行くと、揺れる飾りを見ておられる方、パァ〜っと笑顔になられた方と、楽しんで頂けた
・目がご不自由な方は、笹のサラサラという音を聞いておられるようだった。
キラキラとした飾りを、目で追って見てくださっている方が何人もおられた
・職員さんが「あちらの方が、見ておられるから行って下さい」と、促してくださりして、動きやすかった。
〈紙芝居〉
・後ろにおられる方にも聞こえる様に、いつもより大きな声滑舌よくを心がけて読みました。
〈絵本を読む〉 「ころころころ」
・とても絵が美しい絵本なので、皆さんに見て頂けるように、1ページずつ、ゆっくりと三方向に向けながら読みました。
・絵本の「間」のようなものを味わって頂きたいと思い、一文字ずつ「間」を取って読みました。
大勢おられる部屋は静かで、皆さんがとても絵本に集中しておられるのを感じた
〈絵本を読む〉 「こけしがこけて」
・絵本を持って移動しながら、読ませて頂きました。


【活動の感想】
* 前半 *
・Uさんの幼い頃から今までのスライド写真には、Uさんのニコニコの笑顔と、職員さん達の笑顔がいっぱい映っていた
どの笑顔も、とても素晴らしいかった 今まで何度も関わらせて頂いてきたUさんの、幼い頃からの姿は心に響いた
・Uさんは、5才からびわこ学園で過ごされていて、学園の皆さんは本当に家族同様なんだなと思いました。
お母様が、びわこ学園の職員さんに伝えられていた「今まで何一つ心配した事はありません」という、感謝の言葉が心に響いた
・お母様も妹さんも、穏やかな表情でUさんを見守っておられました。
Uさんとずっと一緒に過ごされてきた利用者さんに、職員さんがマイクを向けられると、何度も「おおーおおー」と言われていた
職員さんが「今までの思いが詰まってますね〜」と言わていたが、本当にそうなんだろうなと胸が熱くなった。
* 後半 *
・あんなに大勢の皆さんの前で、紙芝居や絵本を読ませて頂いたのは初めてで、とても緊張してしまった。
でも、それ以上に、とても温かく幸せな時間を過ごさせて頂き、心からありがたいと思った
・初めての経験ということで、担当二人で相談しながら、試行錯誤して準備することができた。
そういう意味でも、とても得難い機会を頂いたと思う。この経験をまた次に繋げていきたい。





活動を継続させて頂いていると、色々な機会に得難い経験させて頂くことができます。
今年は、ボランティア交流会があり、そして今回、第3病棟さんでは還暦のお祝いの会に参加させて頂きました。

そこで出会う人たちと交流させて頂く時間は、とても充実した楽しい時間です
これからどんな機会に出会わせて頂けるのでしょうか〜楽しみです


(活動の準備風景です






びわこ学園 -2019/6/20

2019-06-25 |  ├びわこ学園


六月の中旬過ぎに、今月2回目となるびわこ学園での活動を行いました。
梅雨の季節ですが、晴天に恵まれて、第3病棟さんでは散歩へ行くことができました。

活動の回を重ねるごとに、各病棟の利用者さんにも見知って頂いているようで嬉しさを感じています。
また、特に第2と第3病棟では、職員の皆さんが活動を理解して様々な配慮をしてくださっています。

改めて、皆さんの力で行うことができている、一つ一つの機会を大切にしていきたいと思います



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回も、第1病棟では、それぞれがお一人の人に関わらせて頂きました。
担当の二人で一緒に、第1病棟のそれぞれの利用者さんに向いている絵本の相談をしたりして準備しました


【活動の内容と様子】Kさん
今回は、久し振りにKさんに関わらせて頂きました。
以前何度か関わらせて頂いたので覚えておらえるかなと思いながら、ご挨拶すると、私の顔をじっと見てくださっていました

前半は調子が優れないようで、看護師さんが頻繁に来られて、吸引などをされていました。
本を読ませて頂いている間は、とても穏やかな顔をされているように感じました
「イマジン」を何度か読み、他にも二冊の絵本を読みました。

その後、Kさんの側に置いてあるピアノ絵本で、歌を唄わせて頂きました。


【活動の内容と様子】Yさん
久し振りにYさんに関わらせて頂きました。
行かせて頂くと起きておられたので、ご挨拶すると、こちらを見てくださいました
絵本を読む前に、廊下に貼ってあったYさんの最近の写真の話や、天気の話などをしました。

一冊目の絵本を読み始める時は、目を開けて聞いてくださっているようでしたが、その内に眠られていました。
しばらくは静かにしているのがいいかと思い、肩を摩らせて頂いたりしました。

その後に、お好きだと聞いた「みかんの花咲く丘」を唄うと、なんとなく唄ってくださっているように思えました
それでYさんの年齢を考えて「花嫁」「あの素晴らしい愛をもう一度」「見上げてごらん夜の星を」を唄いました。

また、琵琶湖のすぐ側で育って、幼い頃には砂浜を走ったりされていたとお聞きしたので、「琵琶湖就航の歌」を唄いました。
静かに聞いてくださっているような感じがして、この歌はお好きなのかもと思いました。

その後に「極楽」という絵本を読みました。
それまでよりもしっかりと目を開けて、絵本を見られている様子でした。





【活動の感想】
・Yさんに、声をお掛けしてからを握らせて頂いたら、眉間に皺を寄せられたので、お嫌なのだと思いました。
肩や腕は大丈夫のようだったので、絵本や歌の合間に、摩ったりトントンさせて頂いたりしました
しっかり意思表示して頂けて、対応できて本当によかったと感じます。
・Yさんは、不安定になると手を口に入れられると聞いていたので、今日は時々だったが、その様子が気になってしまった。
後で考えてみると、ただ落ち着いて歌や絵本を聞かれたい時もあったかもと思えた。今後に繋げたい。
・Kさんは、看護師さんに吸引される時には、顔を真っ青にされて苦しそうだった。
少しでも何か、Kさんの安らかな気持ちや喜びに、貢献できていたら嬉しい。
・隣のベッドから、別の利用者さんの声が聞こえてきて、何か嬉しいようなお会いしたいような気持ちになった
自分は利用者さんのことを、随分近しく感じているのだなと思った。




第2病棟

担当:ちはる、アン

今回も、ぼのぼのグループさんと関わらせて頂きました。
お部屋に行くと、8名の利用者さんと、1名の職員さんが待っていてくださいました。

一人の利用者さんが、珍しく「オーオー」と声を出されていました。
職員さんが「今日はご機嫌がよくないんです。この時期は余りよくなくて〜、なので今日はそっとしておきましょう。」と教えてくださいました。

今回は、雨の時期を少しでも楽しんで頂きたいと思い、初めて“楽器”を使って頂く企画を準備していきました。
少しでも利用者さん達にとって、良い時間になればと思いながら、いつものようにを鳴らして始めました。


【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔紙芝居〕「あめふりともだち」
*〔歌を唄う〕「かえるの合唱」〜2回唄う
 折紙で作った“カエル”を、担当それぞれが手に持ち動かしながら唄う
*〔歌を唄う〕「かたつむり」〜2回唄う
 折紙で作った“かたつむり”を、見て頂きながら唄う
*〔触れる感じる〕 唄いながら楽器を振って鳴らして頂く。
 民族楽器をお一人ずつに持って頂き、まず「かえるのうた」を唄いながら“鳴らす”練習をする
 そして唄いながらお一人お一人の所へ行き「ケケケケケケケケ♪クワックワックワ~♪」で音を出して頂く。
*〔絵本を読む〕「おんなのことあめ」
*〔紙芝居〕「ホタルくんとカエルさん」
最後にもう一度「かえるの合唱」を唄って終了する。

歌を唄う時には、一人は手袋(緑地に赤の小花柄)をはめて、そしてカエルを持ち動かしたりしました。

2病棟さんからお借りした民族楽器には、色々なものがありました
職員さんに「かえるの合唱」の“かえるの鳴き声”の部分で利用者さんに鳴らして頂きたいと伝えて、準備して頂いたものです。


【活動の様子】
〔紙芝居〕 あめふりともだち
・始めは目をつぶって聞いておられた方が、途中で目を開けられて、熱心に見ておられた
・一番前に座っておられた方は、目が合うとニコニコと笑ってくださってこちらも笑顔になった。
・カエルの鳴き声「クワックワックワックワッ~♪」を、担当二人でリズムよく言うと、楽しそうにされる方もおられた
〔触れる感じる〕
・まず、お一人お一人に見て頂きながら、利用者さんそれぞれが、音を鳴らしやすい楽器を選んで頂きました。
・目がご不自由なある方には、“マラカス”を持って頂きましたが、唄うと一緒に振って鳴らしてくださいました
いつも頭に擦り付けて感触を確かめられるのに、今回はそれをされなかったので、マラカスを知っておられるのかもと思いました。
・ある方は、ぎゅっと握ることができるので、“握れる楽器”(先端に星の形をしたものが5つ程ついたもの)を持って頂きました。
目の前で、唄いながら振ってお見せしたら、途中から同じように上手に振ってくださるようになりました
手首に“鈴”を付けて頂いた方は、手を添えさせて頂いた時もありますが、ご自分で振っておられる時もありました
・ベッドで寝ておられる方にも、手首に“鈴”を付けさせて頂くと、自由に鳴らして楽しんでおられました
・首をよく動かされる方には、“木の実の殻をたくさん繋ぎ合わせたもの”を首にかけて頂きました。
首を動かされると音が鳴り、途中取ろうとされていましたが、職員さんがご一緒に鳴らしてくださっていました


【活動の感想】
・今回、最初から気分が優れなかった利用者さんは、楽器がお好きと聞いていたので残念に思っていました。
でも、途中から楽器を見ておられて、来られた職員さんから、一つ触らせてもらわれていたのでよかった
その利用者さんのこともあり、最後の絵本は、皆さんが少しでも、穏やかに過ごされたらいいなと思いながら読みました。
・職員さんは、たくさんおられる利用者さん、お一人お一人に対して的確に対応されていて、すごいなと思いました
・どの利用者さんも、職員さんが側におられると、とても安心されるように感じました
活動後に、担当二人で、今日は新しい事をさせて頂けて、とても良い経験させていただけた事に感謝しました
これからに繋げていきたいです。
・担当二人とも、落ち着いてできたように感じました。




第3病棟

担当:たえ、しげよ

今回も、ガンバグループさんと一緒に過ごさせて頂き、前回と同じように2回に分かれて散歩に行かせて頂きました。

今日は、利用者さんに行なって頂く紫陽花のクラフトを準備していきました。
ただ、お散歩から帰ると残り時間が無かったのですが、職員さんの対応のお陰で、皆さんにクラフトを行なって頂くことができました

何よりも、利用者さんに楽しんで頂けてよかったです


【活動の内容】
*散 歩 2回に分かれて
 (1回目) 職員さん1名・利用者さん3名 (2回目 )職員さん1名・利用者さん3名
*紫陽花のクラフト  “花紙”4色(ピンク/ブルー/紫/オレンジ)から選んで〜
 紫陽花の台紙(折紙の葉っぱ3と花4を貼ったもの)に、“花紙”を手の平で握って頂いて貼る
 利用者さん7名、職員さん2名。


花紙の4色から、皆さんがはっきりと意思表示して色を選んでおられました

【活動の様子】
〈散 歩〉
・いつもの散歩コースが工事中であることと、日差しが強かったので、長い廊下から玄関を出て軒下の外気浴のみになりました。
・ある方は、職員さんが「ご機嫌やねぇ」と言われるほど、終始穏やかな表情をされていました
・ある方は、散歩の最初から最後まで、泣かれていました。お部屋に戻られたら落ち着かれていたのでよかったです。
・外に出て目覚めて目を開けて過ごされている方や、外の暑さに出かける前の嬉しさが下がられた様な感じの方など、色々な様子だった。
〈紫陽花のクラフト〉
・職員さんが、4色の花紙を利用者さんに見えるように手に持たれて〜
「〇〇さんは、どの色が良いかな?好きかな〜?」と、お一人お一人に丁寧に聞いてくださいました。
・職員さんの問いかけに、迷っておられる方もおられましたが、はっきりと即答で選ばれる方が多かったです
選ばれた花紙を、クシャクシャと丸められるのも、とても楽しそうにされていました
・自分の順番が待ちきれない様子の方もおられました
・散歩の時に泣かれていた方も、楽しそうに笑顔で行われていました。


【活動の感想】
・散歩の時に終始泣かれていた方がおられ、私たちが勝手に散歩はお好きと思い込んでいたことに気づかされた。
前回は笑顔を見せてくださっていたので驚いたが、改めて、繊細な気持ちで一回一回対応しなければと思った。
・今回、お部屋に入り、顔を合わせた時から、私たちに対して優しい表情を向けてくださるようになった利用者さんがおられた。
回を重ねて、少し打ち解けてくださったのかと思い、嬉しかった。
・クラフトをして頂く時間に余裕があったら、もっと作って頂きたかった。次に繋げていきたい。
・今回は、準備していった絵本や紙芝居や歌などはできなかったが、こんな日もあっていいなと思った。
・散歩から帰って時間が押しているのを知り慌ててしまったが、もう一人の担当が落ち着いていたので助けられた。
今回は何よりも、クラフトが出来たのは、職員さんが的確に対応してくださったからです。
そのお陰で、皆さんにクラフトを楽しんで頂き、またそれにより私たちも楽しい気持ちで過ごすことができました。
本当に心から感謝です!







三つの病棟に分かれて活動させて頂いているので、他の病棟の活動の内容が、毎回楽しみです
今回の、第2病棟での、利用者さんに楽器で歌に参加して頂く取り組みも、みんなが興味津々でした。
また、他が選んで持参する絵本や紙芝居も、自分では選ばないものもあって、とても面白いです。

こうやってメンバー7人がお互いの個性に刺激を受けながら楽しみながら、さらに活動の内容を豊かにしていきたいと思っています

いつも職員の皆様に配慮して頂き、助けて頂きながらの活動ですが、どうぞよろしくお願いします


(活動の準備風景です今回は笑顔を集めてみました









びわこ学園 -2019/6/6

2019-06-11 |  ├びわこ学園


六月の上旬に、びわこ学園での活動を行いました。
晴天に恵まれた1日で、日差しは夏が近づいているような眩しさを増していました

今日は、第三病棟では、屋外へ散歩へ行くことができました。
散歩の時には、お日様がちょうど雲に隠れてくれて、外気や風の心地よさを感じて頂けたようでした



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回も、二人は、それぞれ前回と同じ方に関わらせて頂きました。

今回は、ちょうど私たちが関わらせて頂いたお二人の間に、ショートステイNさんがおられました。
とてもにこやかな方で、歌や手遊びなどを、一緒に楽しんでくださいました

第一病棟での活動は、当日にならないと分からない部分が多いですが、今回はNさんのお陰で楽しさが倍増したように感じました


【活動の内容と様子】Yさん
前回と同じYさんに関わらせて頂きましたが、今回は、寝ておられるような時間が多かったです。
絵本を読んだり、腕や足をさすらせて頂いたり、また、お散歩の話もさせて頂きました。

前回「みかんのはなさく丘」を唄わせて頂いた時に、喜んでおられるような感じがしたので、今回も唄いました。
やはりお好きなようで、とても落ち着かれたように感じました

絵本を読んでいると、時々、ふっと目を開けられたりしている時もありました。
穏やかなのがいいのかなぁと思い、全体的に静かな時間を過ごさせて頂きました


【活動の内容と様子】Tさん
Tさんは、楽しいや嬉しいや、そうでもないという気持ちを、分かりやすく表現してくださる方です。
今回は、動物の名前と数が、どんどん増えていく絵本を、喜んでくださっていました
声を出して笑っておられる部分があったので、その部分を何度か繰り返したりしました。

絵本を読んだり、また、その合間にたくさんの歌を唄いました
「茶摘み」を唄っている時に、ショートステイのNさんも笑顔を見せておられたのでお二人に向けて唄いました
Tさんは前回「さっちゃん」がお好きな様子だったので、今回も唄いましたが、やはり喜んでおられました。
また、Nさんのベッドの柵にトトロの塗り絵がたくさん飾ってあったので、「トトロ」の歌も唄いました。

Tさんには、歌を唄ったりしながら、足を触らせてもらったり、手をこちょこちょしたりもしました。
楽しいことがお好きだと思い、楽しいことを待っておられるようにも感じたので、何かないかな〜と考えて
手の親指から「親指、人差し指、中指、薬指、小指」と、指を順番に触りながら言ってみました
とても喜んで笑ってくださったので、何度かこの繰り返しを行いました。
こんな単純なことなんだけど、楽しいんだなぁと、こちらも嬉しくなりました


【活動の感想】
・TさんとNさんの、お二人ともが、とても綺麗な目をされているのに改めて気づきました。
純粋なお二人と接していると、心がほわっとして、暖かくて、優しい気持ちになりました
・Tさんが好まれるような絵本を持参していずに最初は戸惑いましたが、Tさんの目線で探しながら進めていきました。
今、振り返ると、お二人の笑顔に助けられて、その過程も楽しかったなと感じます
・利用者さんからの反応がないと、やはり心が、何か手応えを求めてしまいます。
でも、目を閉じておられる向こう側には、その方しか感じることができない世界があります。
ゆっくりとした心地の良い時間を一緒に過ごさせて頂くことが、何か幸せのプラスになっていたらいいなと思いました。
・絵本を選ぶのは難しいが、でも、寝ておられる側で、読むのはさらに難しいと感じます。
でも、職員の方が「普段、寝ておられていても本を読む」と言われていました
改めて、見える様子にばかり捉われないで、利用者さんので接していかなくてはと思いました。




第2病棟

担当:ちはる、さいは

今回も、ぼのぼのグループさんと関わらせて頂きました。
9名の利用者さんと、1名の職員さんがおられました。

お部屋に行かせて頂くと、窓にむかって半円になって、準備完了の状態で待っていてくださいました
職員さんが始まりの挨拶をしてくださり和やかな雰囲気の中で始めさせて頂きました。


【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」「茶摘み」〜手拍子も入れて
*〔絵本を読む〕大型絵本『はらぺこあおむし』
 折紙で作った“小さいあおむし”“大きいあおむし”を使って読む
 読み終わってからお一人ずつ回ってあおむしに触れて頂く
*〔触れる感じる〕 梅の実 (ジップロックに入れて)
 握ったり・ゴロゴロと感触を味わってもらったり・袋を開けて香ったり
*〔絵本を読む〕 『あめあめぱらん』
*〔歌を唄う〕 「虹のむこうに」

大型絵本は、“あおむし”を食べているように動かしながら聞いて頂きました

梅の実は、袋を開けてふんわり香って頂きました甘い香りがしていました


【活動の様子】
〔絵本を読む〕はらぺこあおむし
・読む前に、しーんと静まり返っていて、皆さんが私達に意識を向けて待っておられるのを感じた。
利用者さんは、目を開けて見てくださっていて、興味があるように手を前に出しておられる方も多かった
・大型絵本も皆さんの近くへ持って行ってお見せしました。じっと見ていたり、手を伸ばされたりしました。
・小さなあおむしを、手の甲や腕の上で、ちょこちょこと動かしたりしました。
・頭にこすりつけて感じられる方には、小さなあおむしを頭の上でちょこちょことさせて頂きましたが、お嫌かなと感じました。
折紙の葉っぱも、つかんで頂いたりしました。
・あおむしの、折紙と折紙が繋がっているボコボコしている部分を、何度も触られる方が多かった
〔触れる感じる〕
・手の平で、ゴロゴロする感触を味わったりされる方が多かった。
・ある方は袋を摘んで、梅を揺らして音を聞いたり机に置いて音を出したりしておられました。
・袋を開けてお顔に近づけると、梅の香りに、閉じていた目を一瞬開けられた方がおられた。
続けて声を掛けて、梅の袋に手をのせて頂き、その上から私が手をおいてそっと一緒に握らせて頂きました
〔絵本を読む〕あめあめぱらん
・小さな絵本なので、1ページずつ、そばまで行って読ませて頂きました
〔歌を唄う〕
・皆さんが見ておられるとお聞きしたTVのおかあさんといっしょから、『虹のむこうに』を選びました。
・職員さんが、「皆さん知ってる歌で、前のめりになっていましたね~」と言ってくださいました。


【活動の感想】
・皆さんが私たちに慣れて、そして親しんでくださっているのを、さらに感じた今回でした。
声を掛けて手に触れさせて頂く時、ほとんどの方が、手を引っ込めずに触らせてくださるようになった
活動当初は顔をそむけておられたOさんの様子の変化に、いっぱいの喜びを頂きました
Oさんは、職員さんが「シャイだから」と伝えてくださっていた方です。
あおむしは、じっと見て目で追ってくださったり、自分から触ろうとされて感触を味わっておられました。
また、梅の実の袋も、右手で掴んで上下に振られ、次第に足もだんだん上げて、さらに熱心に振っておられました。
・終了後に、担当二人で「楽しかったね〜」と話しました。
・楽器を好きな方も多いので、何か音が鳴るものを使って頂けるような内容を考えたいと思った。




第3病棟

担当:たえ、しげよ

今日は、ガンバグループさんと一緒に過ごさせて頂きました。
今回は、お天気も快晴で風も気持ちよく、2回に分かれて散歩にも行かせて頂きました。

散歩からお部屋に戻ると、私たちが真ん中になるようにして、皆さんが半円に並んで待っていてくださいました
そして、9名の利用者さんに絵本を読ませて頂いたり、一緒に歌を唄ったりしました。


【活動の内容】
*散 歩 2回に分かれてそれぞれ10分程度
 (1回目) 職員さん2名・利用者さん4名 (2回目 )職員さん1名・利用者さん3名
*絵本を読む 『あのくもなあに?』
*絵本を読む 『だるまさんが』(大型絵本)『だるまさんの』(大型絵本)
*絵本を読む 『ねんどろん』
*歌を唄う 「どんぐりころころ」「うさぎとかめ」

『あのくもなあに?』は、今日の中で唯一ストーリー性のある絵本でした。
他3冊は、ユーモアのある楽しい絵本声に強弱をつけリズミカルに読んでいきました


【活動の様子】
〈散 歩〉
・ある方は時々「おーおー」と声を出されたりされ、職員さんが「すごく喜んではるねぇ」と言われていた
・「よろしくお願いします」とご挨拶をさせて頂いた時に、私の方をしっかりと見てニッコリと笑われたような気がした。
その方はいつも口に咥えておられるものを、咥えておられず、外はお好きで気持ち良いのだと感じた。
気持ちよさそうにウトウト微睡む方、キャッキャとはしゃぐ方、静かに風を感じておられる方など〜
ご様子は様々でしたが、皆さんが散歩を楽しんでおられるようでした。

〈絵本〉 あのくもなあに?
・皆さんの前に移動しながら、読ませて頂きました。
・ いつも足をピコンピコンと上げて気持ちを表現される目の不自由な方が、ピコンピコンと足を上げておられました。
職員さんも「すごく聞いてはりますね〜!」と言われていました。
〈絵本〉 その他三冊
身体を上下に弾ませたり、足をピコンピコン上下されたりしながら、それぞれ楽しんでおられました
・みなさんの様子を見ながら読んでいて、私も徐々に楽しくなり、気づけば心弾ませながら読んでいました。
・大型絵本の時、いつも余り表情を変えられない方が、目を大きく開けて、お顔を上下に動かしながら、聞いてくださっていました。
私には、微笑んでおられるように見えました


【活動の感想】
・次の絵本の準備をしている時に、職員さんが「〇〇さん、珍しく 次のお話の催促をしてはるわ〜」と教えてくださいました。
その方は、胸を片手でトントンと叩いて催促されていたそうで、担当二人とも見逃してしまって残念ですが、嬉しい瞬間でした。
・利用者さんそれぞれ、気持ちの伝え方が様々違うな〜と改めて思いました。
職員さんは、それぞれの利用者さんの声にならない思いを、ちょっとした表情や動きで察しておられて素晴らしいと感じました。
・全体的に利用者さんも私たちも落ち着いていて、心地よく時間を過ごさせて頂いたように思いました。
回数を重ねることは、大切なんだと改めて思いました。





8月の末でやっと一年となる活動ですが、散歩や絵本や歌のどの場面でも利用者さんから喜びを頂いていると感じます
最近では、活動内容を考えている時、図書館で絵本を選んでいる時に、それを楽しんでいる自分に気づきます

ボランティアとボランティアを受ける側というのは、本当に単に、表面的な立ち位置に過ぎないなと思います。
改めて、私たちを喜んで迎えて頂けていることに、心から感謝です


(活動の準備風景です)









びわこ学園 -2019/5/16

2019-05-18 |  ├びわこ学園

五月の中旬にびわこ学園において、今月最初の活動を行いました。
五月の1回目の活動日が連休と重なりお休みさせて頂いたので、久し振りの活動となりました。

活動を終わってみると、「夏も近づく八十八夜〜♪」で始まる『茶摘み』の歌を各病棟で唄っていました
メンバーそれぞれが、唄いながら、なんだか心が幸せに和んでいくような感想を持ちました。

新茶の季節も、茶摘みの歌も、こんなにゆっくり味わい楽しんだのは初めてのように感じました


第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回も、二人は、それぞれお一人に関わらせて頂きました。

私達が活動させて頂く部屋に、今回は、絵本を読まれるボランティアさんも来られていました。
それぞれ別の利用者さんに関わらせて頂くのですが、3人の声が心地よく聞こえてきたりしました

私達は、聞こえてきた、片方の担当が唄っている歌を、一緒に歌ったりました
私達としては、何か響き合っているようで心地良かったのですが、利用者さんもそうであったら良いなと思います。


【活動の内容と様子】Yさん
Yさんは、時々職員さんの処置を必要とされる方で、活動中にも何度か職員さんが来られて対応されていました。
私は、そのYさんの心地良い状態に、添った関わりを心がけようと思いました。
少し、起きておられる感じの時は、絵本を読み、うつらうつらされているときは歌を唄ったり、
また時々、手を触って来られたので、そんな時には、手を握らせて頂いたりしました。

童謡『みかんの花咲く丘』のあるフレーズで、穏やかな表情をされたように感じました
それで、この曲はお好きかもと思い、唄いながら手を摩らせて頂いたりもしました。
『きつね道は天のみち』と『にちようびのぼく』の絵本を読みました。

部屋の窓が開いていて、気持ちの良い風が入っていて、とても心地良い時間が流れていました。
後半は、この心地良さを感じて頂けたらいいな〜と思いながら背中を摩らせて頂きました
その頃には、手を口に入れられることは、ほぼなくなっていました。(最初は入れられていました)


【活動の内容と様子】Tさん
Tさんは午前中はプールだったそうですが、とても活発に動かれたり、声を出されたりしておられました。
Tさんの担当になったら〜と思って選んできた『オレ、カエルやめるや』『おなべ おなべ にえたかな?』を読みました。

『おなべ おなべ にえたかな?』の同じフレーズを繰り返すところで、声を出して笑われていました
でも、今日はいつものような、楽しそうな表情はそれほどされませんでした。

プールの後なので穏やかで静かなのがいいか、そうでないのか、判断がつかなかったので、
”楽しい” と ”静か” とを交互に行いながら、様子を見ながら進めていきました。

その後『やさしさに包まれたなら』『上を向いて歩こう』を唄いました。
そして最後に『さっちゃん』を唄いました
声を出して笑ってくださっていて、今日の歌の中では、1番お好きなのかな、という印象でした



【活動の感想】
一人の担当が唄っていた『茶摘み』を、もう一人も一緒に唄ったが、こういう機会も良いのではないかと感じた。
・職員さんからのベッドを移動しましょうかという提案を、お手数をおかけしてはとお断りした。
でも、窓からは新緑が見えていて、ベッドをその窓まで移動してもらったら良かったなと後で思った。
・楽しいという表情を出される利用者さんには、喜んでもらいたい笑ってもらいたいという期待を抱いてしまいやすい。
でも、笑って頂くことばかりを求めてはいけないし、穏やかに過ごされたい時にはそれに気づきお手伝いしたい。
・今回も、試行錯誤しながらの活動となったが、利用者さんとの距離がまた近くなったように感じました



第2病棟

担当:ちはる、アン

今回も、ぼのぼのグループさんと関わらせて頂きました。
8名の利用者さんと、4名の職員さんがおられました。

部屋に行くと、職員さんが準備されている途中で、私達も、皆さんのお顔を見ながら、ゆっくりと準備させて頂きました。
皆さんが覚えてくださっていることが伝わってきて、嬉しさを感じながら準備を進めました

いつものように、ご挨拶と自己紹介をして、を鳴らして始めました。


【活動の内容】
*ご挨拶 『切手のないおくりもの』を唄う
*〔歌を唄う〕『茶摘み』1番2番を唄って、また1番を唄う
*〔紙芝居〕『みいちゃんの かぞえうた あそびうた』
 数え歌遊び歌がたくさん入った紙芝居
 唄った歌など〜『一番はじめは』『鞠と殿様』『あんたがたどこさ』『茶摘み』
 遊び歌など〜「ずいずいずっころばし・・・」「さよなら三角 またきて四角・・・」
*〔触れる感じる〕 "新茶" "ほうじ茶" "麦茶"を、香って触って聞いて頂きました。
 最初に『お茶ができるまで』の本でお茶を紹介
 最後に『茶摘み』の歌を唄う

『あんたがたどこさ』は、「さ」のところで手を叩きながら唄いました

ジップロックに入れた"麦茶"は、握って頂いたり、振って音を楽しんで頂いたりしました


【活動の様子】
〔紙芝居〕〔歌を唄う〕
紙芝居の中に出てきた歌には馴染みがあるようで、耳を傾けてくださっている方が多かった
・『茶摘み』「ずいずいずっころばし」の時は、職員さんも一緒に歌ったり手拍子を取ってくださったりした。
・「ずいずいずっころばし」では、目の不自由な方が、職員さんと握った手を上下させておられた。
一瞬笑っておられるように感じる時があったが、職員さんも「笑っているね〜」と言われていました。
〔触れる感じる〕
・茶葉を触ってくださった方も、手を出されない方もおられた。
・香りは、眉間にシワをよせる方や、顔をそむける方など、好まれない方が多かったように感じた。
・ある利用者さんは、麦茶入りジップロックを頭にこすりつけて感触を味わっておられた。
麦茶の麦をじっと見ておられた方に「触ってみましょうか〜」と様子を見ながら、そっと手を箱に入れさせて頂きました。
目を開けてじっと何かを感じておられ、「触ってみますか」と言うと、人差し指・中指・薬指を動かして触っておられた


【活動の感想】
・麦茶を触って頂く時、様子を見ながらゆっくり対応を進めていけて、私達に慣れてくださっているのを感じた
・関わらせて頂く時にあった、私の中の不安感がなくなり自然にゆっくりと関われるようになったと感じて嬉しかった
・私達が思っている以上に、利用者さんは、触ってみたいとか、やってみたい気持ちをお持ちだと、改めて思った。
私達が、慣れて落ち着いて関わらせて頂けるようになったことで、改めて気づけたことだと思う。
・今後も、歌や紙芝居や絵本を通して、季節を感じて頂ける活動を行なっていきたいと思った。



第3病棟

担当:たえ、しげよ

今日は、ラッコグループさんと一緒に過ごさせて頂きました。
今回も、皆さんのご都合がよければ、お散歩をさせて頂きたいとお願いしていて、お一人の利用者さんと散歩させて頂きました。

お部屋に戻った後は、紙芝居絵本を読ませて頂いたり、を一緒に唄わせて頂きました。
7名の利用者さんがおられました。


【活動の内容】
*紙芝居 『あんなちゃんのおさんぽ』
*絵本を読む 『ちきばんにゃー』『ぐんぐんぐん みどりのうた』
*歌を唄う 「茶摘み」「夏は来ぬ」
*絵本を読む 『なんていいんだぼくのせかい』



【活動の様子】
今回の散歩は、体調が優れない方や処置中の方などがおられて、散歩が大好きな利用者さんお一人と行かせて頂きました。
最初は硬い表情をされていましたが、気持ちの良い外に出ると、お口を大きく開けられ嬉しそうに笑っておられました
途中、同行してくださった職員さんの方を振り返りながら、とても穏やかな良い表情をされていました

〈紙芝居〉〈絵本〉
・今回初めてお会いした利用者さんも、紙芝居も絵本も熱心に見てくださっていた。
・「なんていいんだぼくのせかい」は小さな本だったので、1ページずつ、皆さんの所を周りながら読みました。
本を追うように体をひねって、熱心に聞いて下さっている利用者さんもおられました
ベッドに寝て上を向いたままの方も、読む声に、ニッコニコの笑顔をされていました。
・職員さんに支えられベッドに座り聞いてくださる方 遠くから真っ直ぐこちらを見て聞いてくださる方など、
皆さんがそれぞれの様子で、紙芝居や絵本に集中してくださっていました
〈歌を唄う〉
・『茶摘み』は、皆さんす〜っと受け入れて楽しんでくださった。利用者さんがのりやすいリズム感なのだろうと思う。

【活動の感想】
・ラッコグループさんとのこれまでの関わりは少ないが、皆さんそれぞれの様子で楽しんでくださってよかった。
・歌を探す時に、季節も大切にしたいが、季節とは関係のない皆さんが知っておられる歌もいいと思った。
また、皆さんが受け入れやすいリズム感の歌も探したいと思う。





ボランティア交流会に参加させて頂いてから、お話するようになったボランティアさんがおられます。
また今回は、第1病棟では、同じ時間帯に活動されていたボランティアさんもおられました。

皆さんとお話させて頂いたり、様子を見させて頂くと、気づきや新鮮なアイディアを得させて頂くことも多いです。
私達にとっては、びわこ学園は本当に素晴らしい成長の場となっています。

本当にありがたいな〜と思います。


活動の準備風景です






びわこ学園 -2019/4/18

2019-04-23 |  ├びわこ学園

四月中旬にびわこ学園において、今月2回目となる活動を行いました。
そろそろ青空に鯉のぼりを見受ける季節となり、第2第3病棟では、それにちなんだ内容の活動を準備しました。

第3病棟では、春のお花が満開のお庭に出ることができて、ご一緒に気持ちの良い時間を過ごさせて頂きました


第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回は、お散歩もなく、お一人お一人に、落ち着いて関わらせて頂きました。

いつも「利用者さんは、どう感じておられるのだろう」と思って、回を重ねさせて頂いています。
繊細に、そのお気持ちを感じようと接しながら、やはりはっきり分かる様子を見せて頂けると、喜びが溢れます
今回は、二人ともが、そんな時間を過ごさせて頂きました


【活動の内容と様子】Nさん
Nさんには何回も関わらせて頂いていますが、今日は起きておられて、そしてとても気分が良い様に感じました
目がご不自由なのですが、絵本を見えるように置いて読ませて頂いていると見ておられる感じがしました。
絵本や私の顔をしっかり見てくださっている様で、目がご不自由なのを忘れてしまうほどでした

持参した絵本を3冊読み、Nさんが持っておられるピアノの絵本を、演奏して唄ったりしました
また、Nさんが持っておられるを、そばで鳴らしたり、触って頂いたり、手の平に置いたりしました。
また最後には、お声がけをしてから、足を摩らせて頂いたりもしました。

嫌だと感じておられる時には、表情が変わられるような感じがして、関わりを変えながら過ごしました


【活動の内容と様子】Uさん
最初、眠られていたので、手を握らせて頂いたりした後、絵本を3冊読ませて頂きました。
隣の部屋で、スタッフが弾かれるピアノが聞こえたので、それに合わせて「乾杯」を唄いました
その後も眠られていたので、また手を握り、ゆっくりと過ぎていく時間を、Uさんと一緒に味わおうと思って過ごしました。

その後「光の星」という絵本を読み始めたら、大きく目を開けられて、絵本を見られました
「今、見てくださってる!」と思い、一生懸命、読ませて頂きました

その後は、また起きたり眠ったりされていましたが、最後の「おやすみなさいのほん」の時にはすっかり起きておられて、
「おやすみなさいの本なのに起きられましたね〜」と、スタッフの方が来られて笑っておられました。



【活動の感想】
・スタッフの方に、利用者さんやご家族のこと等のお話を聞かせて頂けて、利用者さんへの親しみがわきました
・絵本を選ぶ時には「この方にはこれかな、あの方にはこれかな〜」と、利用者さん達の姿を思い浮かべながら選んでいます。
そんな時に、親しみを持たせて頂いているんだなぁと、ふっと実感がわいてきたりします
・今日は、久しぶりに起きておられて、絵本を聞いて頂けて良かったと嬉しくなりました
・今日、行かせて頂いた部屋は、カーテンが全部開けてあり、日射しが入って、明るくて清々しくて、気持ちが良かったです




第2病棟

担当:ちはる、アン

今回も、ぼのぼのグループさんと関わらせて頂きました。
8名の利用者さんと、4名の職員さんがおられました。

前回のように、皆さんのお顔が見えるように、並んで待っていてくださいました

今回第2病棟では、5月5日の”子どもの日”にちなんで、卵パックの鯉のぼりを、一緒に作らせて頂く計画を立てました。
そのことを、皆さんにお伝えしながら、ご挨拶して、いつものようにを鳴らして始めました。


【活動の内容】

*ご挨拶 『切手のないおくりもの』を唄う
*〔紙芝居〕『はじめまして』『こいのぼりさん ありがとう』
*〔触れる感じる〕 ”卵パックの鯉のぼり作り”
 折り紙をぎゅ〜っとにぎって、卵パックに入れて頂きました
 1回目は、青系の折り紙で”青い鯉のぼり”を、2回目は、赤系の折り紙で”赤い鯉のぼり”を作って頂きました。
*〔歌を唄う〕『こいのぼり』
 唄いながら卵パックをホッチキスで留めて、鯉のぼりを完成しました
*〔歌を唄う〕『春の小川』

利用者さんに、にぎって頂く”折り紙”は、青系&赤系の、様々な”模様”違う”質感”のものを準備しました
にぎって頂く時には、職員さんが手を添えてくださいました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・シンプルな絵の『はじめまして』は、こちらを向いて見ておられる方もいて、耳を傾けてくださっていると感じた。
・『こいのぼりさん ありがとう』は、子どもの日の由来の話で、少し難しかったが、絵を見てくださっていた。
〔触れる感じる〕
お一人ずつ回って作って頂いたので、自分の順番が待ちきれない様子の方が多かった
・職員さんと一緒に、ぎゅ〜として、卵パックにポトッと入れると、皆さんが満足そうなお顔をされていたと思う
・目がご不自由な方の手の近くに、折り紙を持っていくと、二枚の折り紙をつかみ、頭にこすりつけておられた。
職員さんが、感触を確かめておられるのだと、教えてくださいました。
・1回目と2回目と、職員さんは、最初の時とは”違う質感”のものを、勧めておられた
・いつも薄目を開けておられる利用者さんは、目の前の折り紙を、目を大きく開いて、とっても真剣に選んでおられた。
そして、職員さんに手を添えてもらって、ぎゅ〜として、卵パックにポトッと入れられた後に、発作を起こされてしまった。
職員さんが「少し頑張り過ぎたようです。でも大丈夫ですよ~」と落ち着いてフォローしてくださり、発作はすぐに収まった。
〔歌を唄う〕
・『春の小川』を唄っていた時に、床に座って、外を眺めている利用者さんがおられた。
外から風がふわっと入って来て、とても気持ち良さそうで、リラックスしてくださっているのかなと感じた


【活動の感想】
・活動スタートの時は、二人とも、ドキドキしましたが、利用者さんのお顔を見ると不思議と緊張が緩みました
・発作を起こされた時には驚いたが、職員の方の対応で、すぐに落ち着かれてほっとした。
利用者さんのやりたい意欲の高まりと、その全体的な状態を、もっと繊細に感じながら接していくよう心がけたいと思う。
利用者さんが見せてくださった、やりたい意欲は、すごいな~素晴らしいな~と思った
手を添える、手を貸すという時も、利用者さんのこの意欲を大切にして行うことが必要と感じた。
皆さんそれぞれが、少しずつ違う反応違う対応をされることを、改めて感じた。
・見学を含めると3回目の活動となり、お名前はまだ覚えられないが、利用者さんとの距離が少し縮まった気がする




第3病棟

担当:たえ、しげよ

今日は、天候にも恵まれ、以前から希望していた、散歩に行かせて頂きました。
予定して頂いていたのは、クレヨングループさん(6名)でしたが、 ガンバグループさん(8名)も参加してくださいました
散歩ということで、いつもより多い人数の職員さんがご一緒してくださいました。

外に出た利用者さん達は、花壇の周りで”半円”に並んでくださいました
そして皆さんがこちらを見てくださっている、花壇の前で、絵本を読んだり、を唄ったりしました


【活動の内容】
*絵本を読む
 『ひなたぼっこです』『うえきばちです』『こいのぼりくんのおさんぽ』『はるのごほうび』
*歌を唄う 「こいのぼり」「鯉のぼり」
 鯉のぼりの”クラフト”をお渡しする時に、唄いました

最後に、”鯉のぼりのクラフト飾り”を、お一人お一人にプレゼントさせて頂きました
そして、お部屋までお送りして、活動を終了しました。


【活動の様子】
今回は、絵本を読んだり歌を唄ったりしながら、ゆっくり屋外で過ごすことができました
利用者さんにも、全体的に穏やかな表情の方が多かったように感じました。
気持ちがいいな〜という感じが伝わってくる方や、嬉しくてはしゃいでいる方、また慎重に感じている方もおられました。
職員さんが「今日は、〇〇さん、ご機嫌やねぇ」「〇〇さん、よく笑わはるねぇ」など、言われていました

〈絵本〉
・職員さんが「珍しく、おとなしいな〜」「集中してはる感じですね〜」と教えてくださる、利用者さんがおられました。
気付けば、いつものように口に手を入れておられず、落ち着いておられる感じがしました。
・小さめの絵本は、見えにくいかな〜と思い、お一人お一人の前に、移動しながら読ませて頂きました。
〈歌を唄う〉
握っていた手にぎゅっと力が入り、こちらを見て「あぅあぅ」と口をパクパクして、唄いたそうにされる方がおられました。
「この歌ご存知なんですか〜?お好きなんですか〜?」と話しかけると、嬉しそうに、唄いたそうに口をパクパクされていました。
そして、 握った私の手を、リズムを取るように振っておられました。歌が終わると、拍手をしておられた様に見えました。
利用者さんの、いつもとは違う、とても積極的な気持ちを感じました


【活動の感想】
・いつもは落ち着かれない、ある利用者さんが、今日はいつもより穏やかに落ち着かれていたと感じた
晴天の屋外は、本当に気持ちが良く、私たちも気持ちが急くことなく、過ごさせて頂いたように思います。
・散歩は、私たちも気持ちが緩み、リラックスして楽しんで、より近くに利用者さんを感じて関わらせて頂けると思いました
屋外では利用者さんも、いつもとは違う”表情”や”様子”の方が多かったと思う
これからも、病棟の方と相談しながら、心地良い季節を肌で感じて頂ける機会を作っていけたらいいな〜と思った。






自然界は、桜の季節から、新緑の季節へと、移り変わっています。
いつも私たちに、ゆったりとした自然のリズムを思い出させてくれる、”びわこ学園”の木々にも青葉が芽吹いています

次に行かせて頂く時にも、びわこ学園を包み込んでいる自然から、いっぱいの力をもらえたら〜と思っています


活動の準備風景です