🌷さ い わ い🌷 🌱わい🌱わい🌱

福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

びわこ学園 -2019/4/4

2019-04-09 |  ├びわこ学園

びわこ学園において、四月の1回目の活動を行いました。
三月の2回目の活動が、祝日に重なっていて行わなかったので、久しぶりの活動という感がありました。

春らしい気持ちの良い晴天に恵まれて、自然界の草花は活き活きとして元気でした。
2病棟には、桜の花クローバーを、3病棟には桜の花タンポポを持参しました
また、暖かな気温の中を、1病棟では散歩に同行させて頂いたりしました。




第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回は、全体としての活動はなく、お一人お一人に関わらせて頂きました。
担当の一人は、職員さんが利用者さんを、散歩へ連れて行かれるのに、同行させて頂きました。


【活動の内容と様子】AさんNさん
第1病棟へ行くと、AさんとNさんが職員さん2人と、散歩へ行かれるところで、私もご一緒することになりました
Aさんは、車椅子に乗られていて、起きておられて、外の気持ちの良い空気を喜んでおられるようでした
ストレッチャーのNさんは、寝ておられて、気持ち良すぎて寝ておられるのかなと職員さんが話されていました

散歩中、職員さん達は、NさんとAさんに対して、私が聞いていてもワクワクしそうな会話や対応を続けられていました
寝ておられるから必要ないというのは全くなく、お二人を楽しませようとされていました。


職員さんは、半周ほど歩いて散歩を終えて、第3病棟から病棟内へ、入って行かれました。
これは、Nさんが知っておられる職員さん(以前第1病棟におられた)会わせてあげようと思われての事のようでした。
そして、その職員さんが来られて、Nさんに「久しぶりだね」と話をかけられると、Nさんは目覚めておられました

お部屋に戻ってからは、Nさんに、絵本を読ませていただきました。
Nさんに絵本を読むのは久しぶりだったので、どう感じられるかなと様子を見させて頂きながら、ゆっくりと読みました。


【活動の内容と様子】UさんAさん
Uさんに、春を題材にした絵本を、3冊読ませて頂きました。
ほとんど眠られていて、時々薄っすら瞼が開くかなという感じだったので、静かに手を摩ったり握ったりさせてもらいながら、
「外は桜が咲いて来ましたよ〜、春が来ましたね〜、またお散歩してくださいね〜。」等、話かけさせて頂きました。

そして職員さんの促しで、散歩から帰られたAさんに、絵本を4冊読ませて頂きました。
Aさんは、近くに行かせてもらうと、なんとなく喜んでくださってるような感じがしました
絵本を読んでいると、笑われたり声をあげられたりされて、絵本がお好きなんだなぁと思いました

絵本の後は、手遊び歌の「お寺の和尚さん」や、「春が来た」「ずいずいずっころばし」等の歌を唄いました。
今日は、Aさんと、今までより少しお近づきになれたように感じました



【活動の感想】
・散歩中も帰る間も、職員さん達は、常に利用者さん達が、喜ばれることを探して行動されていました
そしてそれを、職員さん達も喜ばれておられるように感じました。
その会話や対応される様子をすぐ側で見せて頂けて、ただただ頭が下がる思いがしました。
・今日は、Aさんが楽しそうにしてくださって、いつもの静かな第1病棟さんとは違った雰囲気を感じることができました




第2病棟

担当:ちはる、さいは

今回の第2病棟は、ぼのぼのグループさんの、11名の利用者さんと関わらせて頂きました。
3名の職員さんがおられました。

お部屋に入ると、皆さんのお顔が見えるように、絵本や紙芝居が見やすいように、並んでくださっていました
車椅子の方やベッドの方もおられるので、職員さん達が、工夫してくださったのだと思います感謝です

を鳴らして〔紙芝居〕〔絵本読み〕〔触れる感じる〕〔歌を唄う〕のカードをお見せしながら、進めていきました


【活動の内容】

*ご挨拶 名前を言ってご挨拶した後に『切手のないおくりもの』を唄う
*〔紙芝居〕〔歌を唄う〕『ひーらいた ひーらいた』
 歌は、紙芝居の内容に合わせた「ひらいた ひらいた」の替え歌です。
*〔紙芝居〕『はらっぱでみつけたよ』
*〔歌を唄う〕『ちょうちょう』〜蝶々のモビールも動かして〜
*〔歌を唄う〕『春が来た』
*〔絵本を読む〕『はるのやまはザワザワ』
*〔絵本を読む〕『ちっちゃなてんし』
*〔触れる感じる〕 ”桜の枝”と”クローバー”を持って回る。
 この時に、利用者さんお一人お一人の”お名前”を聞かせて頂きました。
最後に『春の小川』を唄って、終了しました。

蝶々クローバーのモビールを、職員さんが飾ってくださると〜
顔を上げて見ておられる利用者さんもおられました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・『ひーらいた ひーらいた』を、良く見てくださり、耳も傾けてくださったと感じた。
いつもは薄目を開けておられるMさんが、しっかりと目を開けて、見てくださっていた
・Mさんは『はらっぱでみつけたよ』も、途中、大きく目を開けて見てくださっていた。
〔歌を唄う〕
利用者さんのお顔が見えて、楽しく唄うことができた
・「ちょうちょう」を唄いながら、動かした蝶々のモビールを、よく見てくださっていた。
〔絵本を読む〕
・一人が読む時には、もう一人は利用者さんの側で一緒に聞かせてもらった。
・近づくとチラッと見られましたが、嫌ではないようだったので「隣で一緒に聞かせて頂きますね~」と言って座りました。
・絵本は小さいが、絵が鮮やかなので、遠くても、しっかり見ておられる感じがした。
〔触れる感じる〕
・開いた手の平に、”桜の枝”をおくと、枝をぎゅーっと力強く握って、嬉しそうな表情をされたように感じた
・”クローバー”を見て頂くと、指先でつまんで持ってくださったり、つかもうとされたりしました
・桜が満開の枝だったので、少し上から「こんな風に咲いていますよ」と言いながら、見て頂いたりもした。
この時に、目で追ってくださったり、手を上下に動かしたりされていた
・”桜の枝”を、鼻の近くに持っていくと、鼻をクンクンされて香ろうとされた方もおられた
・今回初めてのショートステイの方は、目が痛くて、いつもは目を閉じておられるようですが、”桜の枝”を鼻に近づけると、
目を開けて身体を動かしておられました。職員の方が「いつもより活発にされてる」と言われていました。
枝をもっと近くに持っていくと、それはお嫌のようでした。


【活動の感想】
・最初の歌『切手のない贈り物』を唄い始めると、親しい雰囲気が広がっていく。
この歌にも、この歌で始める活動にも、慣れてくださっているように感じた。
利用者さんのお顔が見えるような配置にしてくださったお陰で、一つ一つを、落ち着いて行えた
・お顔が見えて、様子が分かることで、活動を”楽しむ”ことができ、私たちの”充実感”が増した。
利用者さんが感じられていることを、さらに繊細に感じれるようになりたいという”意欲”も湧いた
・触れる感じるは、職員さんが、声を掛けてくださり、手を添えてくださったお陰で、行うことができた




第3病棟

担当:たえ、しげよ

今日は、ガンバグループさんに、入らせて頂きました。
クレヨングループさんからも2名の方が参加され、利用者さん10名と、職員さんが2名おられました。

お部屋に入ると、私達に気が付かれた利用者さんが「あー!」と、笑顔で寄って来てくださいました
本当に、回を重ねてきたんだな〜と実感させて頂いた、とても嬉しい瞬間でした。

クレヨングループさんのお二人は、絵本と歌が大好きな方々で、入浴時間前の僅かな時間に、職員の方が連れて来られていました
「紙芝居、楽しんで下さいね〜」「歌、一緒に唄いましょうね〜」と、 声をかけると、パァ〜と笑顔になられていました。

自己紹介をかねてご挨拶をさせて頂いてから、始めました


【活動の内容】
*紙芝居 『おーい、はるだよー』
*歌を唄う 「春が来た」
*紙芝居 『のはらでなわとび』
*絵本を読む 『さくら』
*見て&香って ”桜の枝”と、写真集『さとやまさん』『桜守のはなし』を持って回る
*見て&香って ”タンポポ”と、写真集『タンポポのわたげ』を持って回る
*歌を唄う 「さくら」「花」(春のうららの隅田川)「春の小川」「春が来た」
 〜事前に使用したいとお願いしていた、タンバリン・鳴子・鈴などを使いながら
*絵本を読む 『はるかぜのたいこ』『はるですよ』

季節”春”を、”楽器”を使って歌を唄うことでも、楽しんで頂きたいと思いました


【活動の様子】
〈紙芝居&絵本〉
・前回の歌の時に、いつもの厳しい表情から少し和らいだ表情になられた利用者さんが、
今回は、最初から表情が穏やかで、紙芝居や本もじっと見てくださっていました
〈見て&香って〉
・嬉しいや楽しいを、足をぴこぴこと上げて表現される、目がご不自由な利用者さんの、
お顔の近くまでお花を持って行くと、薄っすらと目を開けられて、表情を緩められたようでした。
・見開き1ページの桜の写真を、じーっと目で追って見てくださる方もおられた。
・タンポポを、目がご不自由な方のお鼻の近くに持っていくと、少し目をパチパチされた(それまでは眠っておられたようだったが)。
〈歌を唄う〉
・皆さんが、とても楽しそうに参加してくださった
活き活きとされて、ご自分から楽器を取りに行かれる方もおられました
〈その他〉
・屋外の様子が気になるようだった利用者さんに、声を掛けさせて頂くと、何度も「うん、うん」と頷いてくださった。
この利用者さんが意思表示をされるのを、私は初めて見させて頂いた


【活動の感想】
利用者さんが喜んでおられる姿を見ると、紙芝居を読むのも、歌を唄うのも心が弾みます
ボランティア活動を、良いものにしていこうという力は、利用者さんから頂いていると実感しました
・ご自分から楽器を取りに行かれる利用者さんを見て、利用者さん自身に何か行って頂くことを考えていきたいと思った。
・本の大きさや文章の量などを考えて、絵本や紙芝居を選ぶのは、難しいが、やり甲斐のある過程でもあると感じた。
・私が香ると、草っぽい感じのタンポポを、利用者さんは違うように感じられているのかもと思った。





今回、1ヶ月振りの活動となりましたが、びわこ学園は、いつものように心地の良いゆったりとした空気に包まれていました。
その空気に触れて、何か懐かしいようなホッとしたような気持ちにもなりました。

次の活動の時は、さらにお花も美しい頃となります
お天気にも恵まれて、利用者さんのご都合が合えば、お散歩に行かせて頂けたらいいなと思っています
もちろん、楽しみながら、絵本や紙芝居等の準備も整えていく予定です





びわこ学園〜ボランティア交流会に参加して

2019-03-15 |  ├びわこ学園

三月の中旬に、びわこ学園においてボランティア交流会が行われました
毎年、びわこ学園(びわこ学園医療福祉センター草津)と利用者さんのご家族が共催されているそうです。

今年初めて、私たち”さいわい”からも、6名が参加させて頂きました。
今回のブログでは、その様子を紹介させて頂きます。


交流会には、ボランティアさん、利用者さんのご家族さん、職員さん、利用者さんが参加されていました。

私達は、ほとんど初めて、利用者さんのご家族の方々、他のボランティアの方々と交流させて頂きました。

「このお話を聞けてよかったな」「お会いできてよかったな」「もっと色々お話ししたかったな」
「活動させて頂いている病棟のご家族さんと、お話ししたかったな」
と、様々なことを思った交流会でした



交流会の「グループトーク」の時間には、私達”さいわい”が提案させて頂いた壁掛けリース作りが行われました。

まず、折り紙で”リース”を作り、そして、その真ん中に”すき紙”を置いて、”押し花”を飾り付けていきます。
”すき紙”は、びわこ学園の利用者さんが作られたものです
”押し花”は、びわこ学園に咲いていたお花です



皆さんが、美しいリースを仕上げてくださいました

「折り紙を折るなんて、何年振りだろう?!」と言われながら、楽しんでくださった方もおられました
出来上がったリースを、早速、利用者さんの部屋に飾りに行かれたご家族さんもおられました




また、交流会では滋賀医科大学混声合唱団さんの合唱もお聴きすることができました
参加されていた利用者さんも頷きながら熱心に聞いておられました

合唱のみではなく、療育ボランティアをされている方もおられるそうです




初めて参加させて頂いて、ボランティアの方々、ご家族の方々からお話を聞かせて頂くことができて、
素晴らしいな〜尊いな〜と、何度も感動させて頂きました

びわこ学園のボランティアを10年間続けておられる方、25年間続けておられる方にお会いしました

また、ある大学生さんは、中学の時にびわこ学園で職業体験したことが忘れられずに、
大学に入ってから、時間がある時に個人ボランティアとして来られているそうです

ご家族のお一人は、リースの色を選ばれる時から「息子に持っていきたい」と言いながら作られて、
出来上がると「これから飾ってきます」と笑顔で、息子さんの所へ行かれていました


びわこ学園でボランティアをさせて頂いたお陰で、素晴らしい方々にお会いすることができました。
びわこ学園のみなさま、またご家族の皆様、ボランティアの皆様ありがとうございました



私達”さいわい”ができることは、ほんの僅かなことですが、
ボランティアの一員として、ほんの僅かなことを大切に重ねていきたいと思います

最後になりましたが、リース作りが予定時間をオーバーしてしまって、、、
焦らせてしまった方、お待たせしてしまった方、申し訳ありませんでした
でも「地域の子に教えてあげたい」「折り紙は皆無に近い私が、1番に完成!」など、喜びの声をお聞きできてよかったです

これから、びわこ学園の活動でお会いした時には、どうぞよろしくお願いします

(”さいわい”がお手伝いさせて頂いた、準備の様子です






びわこ学園 -2019/3/7

2019-03-12 |  ├びわこ学園

三月の1回目の活動を行いました。
春もそろそろ本番ということで、2病棟と3病棟では、色とりどりの”春”を感じて頂けるよう準備しました
また第1病棟では、利用者さんお一人お一人が関わられるクラフト活動に、初めて参加させて頂きました



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回の第1病棟さんでは、職員の方が行われる『あいさつ活動』『桜のクラフト作り』に参加させて頂きました。
短期入所の方お1人を含めた、4人の利用者さんがおられました。


【あいさつ活動の様子】
お一人の利用者さんが鳴らされるハンドベルの音で、活動が始められました。
ハンドベルは、利用者さんご自身が持てるように、手を添えさせて頂きました。

職員さんと一緒に、あいさつ活動の歌を唄って、お名前を呼ばせて頂きながら、お一人ずつ回りました。
その後「春が来た」を、みんなで唄いました。
開始の時と同じ利用者さんが鳴らされた、ハンドベルで終了しました。


【桜のクラフト作りの内容】
「お部屋の飾り付けに桜をみんなで作りましょう」という職員さんの声で始まりました
お部屋の周りに貼ってある、紙で作ったお花等は、全て利用者さんが作られたそうでした。

利用者さんが、桜のお花の部分を作られる
・ピンクの花紙を、利用者さんの手の中に入れて握って頂いて、一つのお花の完成です
・握る力がない方は、利用者さんの手の上に私達の手を被せて、私達がぎゅ〜っと力を添えて握って頂きました

利用者さんが、出来上がったお花を貼られる
・職員さんが糊を全面に塗られた緑色の台紙を、利用者さんの手の所へ持って行って、桜のお花をくっつけて頂きました

そして私達が、茶色い色紙でを作って、根元の方に黄色の花紙(菜の花)を置いて完成です。

今までにはない感動を感じる、生き生きとして美しい桜の木が出来上がりました

【桜のクラフト作りの様子】
・利用者さんの中には、いつもにはない”意欲”のようなものを感じる方もおられた。
Yさんは、しっかりと目覚めておられて、ご自分でお花を作ろうとされていたり、貼ろうとされていた。
職員さんも「とてもやる気があるね〜」と言われていたが、初めて見させて頂く、活発なご様子だった
また最初から、口に手を入れられることもなく、表情も柔らかく落ち着いておられると言われていた。
・Uさんは、眠られていましたが、声を掛けながら、花紙を手に入れて握って頂き桜の花を作ってもらった。
・私達が幹や枝を貼り完成させる時には、「利用者さんは見るのもお好きなんです」と、職員さんが言われて、
利用者さんを私達の側まで連れて来られたり、また、私達が利用者さんの側まで行ったりした。


【活動の感想】
・第1病棟の利用者さんと、クラフト作りをすることを考えたこともなかったので驚いた。
・利用者さんが、花紙を持つ&握ることに、やり甲斐を感じておられることに
また、それを知っておられて、利用者さんのための活動を日々考えておられる職員さんに感動した
・どんな状況でも状態でも、できることはあるのだなと感じ、新鮮な気持ちになった。
・利用者さんの、今までは知らなかった、活発な姿を知ることができてよかった
・ある利用者さんが、意思表示される時に瞬きされることを、知ることができてよかった
・これからも絵本を準備して活動日を迎えて、その日の職員さんのご希望に柔軟に対応して、少しでもお役に立っていきたい。



第2病棟

担当:ちはる、さいは

今回の第2病棟は、ぼのぼのグループさんに行かせて頂きました。
7名の利用者さん(男性4人 女性3人)と、職員さん3名がおられました。

今回から〔歌を唄う〕のカードを加えて、4枚のカードを使いました。
カードをお見せする時には、いつものようにも鳴らして、お知らせしました


【活動の内容】
*ご挨拶 自己紹介しながらご挨拶した後に『切手のないおくりもの』を唄う
*〔紙芝居〕〔歌を唄う〕『みいちゃんの春』、紙芝居に出てくる歌
 歌は「春よ来い」「うぐいす 」「うれしいひなまつり」「春が来た」「春の小川」
*〔絵本を読む〕 『はるかぜさんぽ』
*〔紙芝居〕『はるだよおきて』
*〔触れる感じる〕 ”ふきのとう”(生)と、さくらやチューリップ等の春の花の写真
*〔歌を唄う〕 『春よ来い』の歌



【活動の様子】
〔紙芝居〕〔歌を唄う〕
・紙芝居には、歌がたくさん挿入されていたので、味わって頂くために、ゆっくり唄いました。
・職員さんが、マイクを持った風にして、一緒に唄う感じにしてくださっていました。
・歌では、リズムに合わせて声を出している方や、手を叩いている方もおられました
〔絵本を読む〕
・一人が読んでいる時に、もう一人が、初めて利用者さんの隣で一緒に聞かせてもらった。
〔紙芝居〕
・”ふきのとう”の絵が鮮やかで、見てくださっているように感じた。
〔触れる感じる〕
・生の”ふきのとう”と本(春の写真)を、それぞれが持って、お一人お一人の所を回った。
・”ふきのとう”を、チラッと見てくださったり、じ〜っと見てくださったりしていた。
・”ふきのとう”を、ぎゅっと握られた方や、手の甲に軽くのせると少し驚いた表情をされる方もおられた。
の写真を見せると、ページを次々にめくられて、指をさしてその度に声を出される方がおられた


【活動の感想】
・今日は、いつもよりも人数が少なかったので、お一人にゆっくり関わらせて頂けてよかった。
・今日は、いつもより沢山の歌を唄ったが、皆さんが、よく聞いてくださっていると感じた
・歌は、流行りの曲や様々なジャンルを聞かれるとのことなので、また考えていきたい
・終始、落ち着いた雰囲気で、ゆっくりと時間が流れて、日常の忙しさがウソのように感じた。
・季節を感じてもらうことを、さらに相談しながら考えていきたい。
・大まかな流れは決めているが、時間を見ながら加えたりと、臨機応変な対応ができるようになった。



第3病棟

担当:たえ、しげよ

今日は、ガンバグループさんの、9名の利用者さんと関わらせて頂きました。
2名の職員さんがおられました。

いつも歌をとても喜んでくださるので、今回は、歌の時に、楽器も鳴らして頂きながら一緒に唄いました


【活動の内容】
*紙芝居 『いもむしころころ』
*紙芝居 歌を唄う 『みいちゃんの春』、紙芝居に出てくる歌
 歌は「春よ来い」「うれしいひなまつり」「春が来た」「春の小川」
*絵本を読む 『春』『ちょうちょ』
*歌を唄う 『ちょうちょう』『春よ来い』『うれしいひなまつり』『春が来た』『春の小川』『ふじの山』
 使った楽器:カスタネット・タンバリン・すず・マラカス・鳴子など
*絵本を読む 『あさになったのでまどをあけますよ』『かぜのじてんしゃにのって』

持参した折り紙のちょうちょは、お部屋に飾って頂くことになりました


【活動の様子】
〈紙芝居〉
・初めてお会いした利用者さんが、最初の紙芝居の時から、よく笑ってくださっていました。
・歌が入った紙芝居の時、いつもは表情が硬い利用者さんが、とても楽しそうな笑顔で聞いてくださっていた。
〈歌を唄う〉
・利用者さんがマラカス等の楽器を持たれる時に、手を添えさせてもらったが、途中からはご自分で持たれる方もおられた。
・嬉しいと足をぴこぴこ上げられる利用者さんが、歌いながら肩をトントンすると、足をぴこぴこ上げられていた。
また「楽しいですね〜」と手をトントンしながら摩ると、ぴこぴこ足を上げられ、会話している気持ちになった
・Sさんは、ゴムがついた鈴を足につけられて、ずっと鳴らしてくださっていた
私が前に座ると、鈴がついた足で、私の膝をトントンと叩かれて、最後まで鳴らして楽しまれていた。
〈絵本を読む〉
・ある利用者さんは「まどをあけますよ〜」のフレーズが楽しいようで、それを読むと「おー!」と声を出しておられた
・間を空けてゆっくり読ませて頂いたが、その間を、静かに感じておられるようだった。


【活動の感想】
・活動全般を振り返ると、利用者さんも落ち着かれていて、私達も活動に慣れてきたのかなと感じる。
・絵本もゆっくり落ち着いて読むことができ、利用者さんとの間に、とても心地の良い空間ができていると感じた。
・お二人の職員さんが、大きな声で一緒に唄ってくださったので、とても助かった
・歌も楽器も、楽しんでくださってよかった
・歌や楽しい音になると、柔らかい表情になられる利用者さんがおられ、気持ちが和らぐのだなと思った。







今回は、三つの病棟のそれぞれのメンバーみんなが、落ち着いて活動できたと感じることができました

これは、活動の回数を重ねることができているお陰もあると思いますが、
びわこ学園に流れている”ゆったりとしたリズム”に、私達が親しんできたことの方が大きいように感じます

このゆったりとした雰囲気の中で、絵本を読んだり、紙芝居をしたりするのはとても心地の良いものです
感謝感謝です




びわこ学園 -2019/2/21

2019-02-26 |  ├びわこ学園

二月の2回目の活動を行いました。
もうすぐ、ひな祭りということで、2病棟と3病棟では、それにちなんだ内容の活動を考えました。

また、全病棟で季節の香りを試して頂きたいと思って、菜の花・桃の花・花紙のお花を準備しました
花紙のお花は、精油(ブレンド)で香りを付けたものと、香りを付けないものも持参しました。

生花などを持ち込ませて頂くことは、事前に許可を取って行いました。



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回は、全体としての活動はなく、担当二人はそれぞれ、最初からお一人に関わらせて頂きました。

【活動の内容と様子】Kさん
Kさんは、以前にも関わらせて頂いた方です。
呼吸器を付けられていて、大きく動かれることもない方で、この日も、寝ておられました。
始めに、桃の花や菜の花、また花紙のお花を、お鼻に近づけてみましたが、同じように寝ておられました。
それから、持参した絵本を一冊、読ませて頂きました。
途中で来られた職員さんが、起こそうとされても寝ておられました。

それで、Kさんのお部屋にあった、聖書を読ませて頂くことにしました
クリスチャンで洗礼を受けておられることは、以前に、職員の方からお聞きしていました。
賛美歌の本もありましたが、唄える歌がなく、聖書は、簡単に書いてあるもので、読みやすいものでした。
暫く読んでいると、Kさんが、目を開けておられました

最初は、普通に起きられたのか、聖書を読んだことで起きられたのか分かりませんでしたが、
終わりには、読むのを止めるのを申し訳ないと感じるくらい、聞いておられるようでした


【活動の内容と様子】Aさん
Aさんは、以前に一度、関わらせて頂いた方でした。
先ずは、持参したお花に触れて頂こうと思って、ご挨拶をして、手を触らせて頂きながら、
「もうすぐお雛祭りですね。春を感じる、お花を持ってきました。」と、伝えさせてもらいました。
そして、お花を鼻に近づけたり、手に”ちょんちょん”と触れて頂いたりしました。
そんな中、眉間にシワを寄せられたりしたので、香りは好まれないのかもと思い、絵本を、読むことにしました。

前回お会いした時に、”楽しい絵本”を喜ばれた印象だったので、先ずは、雛祭りの絵本を読みました。
次の絵本では、表紙から、喜んでおられるような声(笑い声?)を出され、目の輝きも違ったので、
”この絵本はお好きかもしれない”と思って、1ページ毎に、隅々まで説明しながら読み進めました。
この絵本には「そろそろじゅんびはいいかい〜」という言葉が、繰り返し出てくるのですが、
この言葉が出てくる度に、大きな声で笑われていました

途中で「うれしいひなまつり」「小鳥の歌」を、唄いました。
”ピピピピピッピチクリピッ”のところで、またとても笑われていました

最後は、静かに「ありがとうございました。また来ます。」と、手を握らせてもらって挨拶しました。
Aさんも、静かにそれを聞いてくださってるように感じました



【活動の感想】
・今回、「現場に行って、一つ一つ、考えていこう」という、スッキリした気負いのない気持ちで行けたように感じる。
そのお陰で、今までよりも余裕のある落ち着いた気持ちで、利用者さんの様子を見ながら対応できたと感じる。
・今日、私が感じたことは、本当にそうなのかどうかは、分からないが、、、、
とてもたくさん笑って頂いたことで、私も、良かったと感じることができ、元気を頂くことができたと思う。
・利用者さん、お一人お一人で、好まれるものも、表現も、大きく違っておられると改めて実感した。
お一人お一人と、お知り合いになることを楽しみながら、丁寧に対応できるようになりたいと思う。



第2病棟

担当:ちはる、アン

今回の第2病棟は、ぼのぼのグループさんの、9名の利用者さん(初めての方1名)と関わらせて頂きました。
職員さん3名とスタッフさん1名で、7名の実習生さんが見学されていました。

前回から始めた、〔紙芝居〕〔絵本読み〕〔触れる感じる〕の、カードを使いながら進めていきました。
カードをお見せする時には、も鳴らして、お知らせしました


【活動の内容】

*ご挨拶 自己紹介しながらご挨拶した後に『切手のないおくりもの』を唄う
*雛祭りの説明 お内裏様・お雛様・三人官女・五人囃子、五人囃子の持ち物(写真)をお見せしながら
*歌を唄う 『うれしいひなまつり』の歌
*〔紙芝居〕 『おひなさまのないしょばなし』
*〔触れる感じる〕 桃の花・菜の花・花紙で作ったお花(香り付き)
*〔絵本を読む〕 大型絵本『もこもこもこ』
最後にもう一度、職員の方も一緒に『うれしいひなまつり』を唄って、終了しました。

お内裏様・お雛様・三人官女・五人囃子は、すべて担当が、折紙で作って持参しました
カードにも、今回の活動の内容にちなんだ”飾り”を、折紙で作り取り付けました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・紙芝居の一枚が不明となるハプニングがあったが、落ち着いた後は、耳を傾けてくださっているように感じた。
〔触れる感じる〕
・担当二人分かれて、桃の花と菜の花を一種類ずつ持って、両端から利用者さんの所を回りました。
・菜の花の香りは、きつい感じだったので、お顔から随分離した所で、左右にゆっくり動かすと目で追っておられました。
・菜の花の鮮やかな黄色を、じ〜っと見つめておられる方もおられました。
・シャイとお聞きしている利用者さんが、菜の花を見つめた後に、ぱ〜っと笑顔なられました。初めて見させて頂いた笑顔でした。
・桃の花の蕾を近づけて、香って頂いたり、また、花びらが5枚あることや、枝から花が咲くこと等を説明しました。
目線を上げて、聞いてくださっている利用者さんが何人かおられました。
・花紙で作ったお花を、耳に近づけて、シャカシャカの音を聞いて頂き、こんな八重の桃の花があることを説明したりもしました。
〔絵本を読む〕
・耳を傾けてくださっているなと感じた。
〈その他〉
・皆さんが、歌がお好きのように感じる。職員の方々が手拍子を取ってくださり、さらに、全体で唄っているような感があった。
・折紙のお雛様関係のものや写真等を、お一人お一人にお見せしながら説明したが、興味を持たれていると感じる方もおられた。


【活動の感想】
・今回は実習生さんが見学しておられて、部屋に入ると、いつもより多い人数で少し緊張してしまいました。
これから、このような状況を、楽しめるくらい大らかな気持ちで臨みたいと思う。
・今回の紙芝居で1枚のページが抜けていて、中断したことは、利用者さんはどう感じられただろうか?!
すぐに対応できたし、その後は集中して聞いて頂けたと感じているが、中断がなかったらもっと楽しんで頂けたと思う。
紙芝居の読み方などは、さらにメンバー全員と意見交換をしながら、さらに良いものにしていきたい。



第3病棟

担当:たえ、しげよ

今日は、クレヨングループさんに入らせて頂きました。
8名の利用者さんが待っておられて、職員さん達のほか、今回は、数名の実習生の方が見学されていました。

今回は、もうすぐやってくるお雛様のお節句を、いっぱい楽しんで頂きたいと思いながら、準備しました
先ず、皆さんに自己紹介をかねてご挨拶をさせて頂いて始めました。


【活動の内容】
*紙芝居 『ポンコちゃんのおひなさま』『なぜ、おひなさまをかざるの?』
*触れて&香って 桃の花・菜の花・花紙で作ったお花(香り付き)
*台紙に貼る お内裏様とお雛様を、台紙に貼って頂く
*歌を唄う 『うれしいひなまつり』『はるがきた』の歌
*絵本を読む 『ぼんぼらみん』〜絵がはっきりしていて楽しい絵本

お内裏様とお雛様は、はっきり見分けられるような、色の折紙を選んで作りました
台紙には、華やかさが出るよう金屏風を付け、飾りやすいようにも取り付けました


【活動の様子】
〈触れて&香って〉
・担当二人で一緒に、お一人ずつ順番に回って、触れて頂きました。
・桃の花を、目の不自由な利用者さんの顔の前に持っていくと、お顔が緩んだように感じました。
・菜の花の香りには、顔をしかめたり、背けられる方が多く、好まれないようだった。
・精油の香りがキツクないよう、花紙の花を顔から離してフワフワ動かした。反応は様々で、香りは嫌ではないように感じた。
( 笑顔になられたり、「ん〜?」という顔をされたり、少し興奮されたり )
・職員さんと一緒に握った手をゆっくり開かせて頂くと、菜の花を、持ってくださる方もおられた
自分の順番が待ちきれないご様子の利用者さんがおられ、足をバタバタされたり、体を前後に揺らされたりしていた。
ご自分の順番が来ると、とても美しい笑顔をされていて、職員の方も「今日は本当に笑顔が良く出ますね〜」と言われていた。
職員さんも笑っておられて、部屋中が暖かい幸せな空気に包まれたように感じた
〈台紙に貼る〉
・折紙で作ったお内裏様とお雛様を、お一人ずつ、準備してきた台紙に貼って頂き、それをプレゼントしました。
お一人お一人に手を添えさせて頂きました
・パーンと、手で、力強く貼ってくださった方もおられました。
・表情をあまり出されない方が、チラッチラッと、私たちや台紙の方を見てくださっていました
・硬く握った手や肘を緩めて、少しでも折紙に触れられると、職員さんが「すごい、すごい」と、手を叩いて喜んでおられました。
〈歌を唄う〉
・いつも指揮をしてくださる方が、今回も嬉しそうに指揮をしてくださいました
・ご機嫌が優れない様子だった方も、動きを止められて、少し柔らかい表情になられていました。
・歌の時は、皆さんが、表情が柔らかくなられるように感じた


【活動の感想】
好まれない香りの時は、皆さんが似たような反応をされたが、好まれる香りの時の表情や様子は、お一人お一人違うと感じた。
・今回、皆さん表情が豊かだな〜と思いました。
なんとなくですが、ワクワクした気持ちを持っていてくださったように感じました
・職員さんが「歌が好きなので、歌の時、落ち着きましたよ〜」と、終わってから教えてくださいました。
本当に皆さんが歌がお好きだと感じたので、歌が多い活動や楽器を使った活動を、考えていきたいと思った。






今回、季節の”生花”を使った活動をさせて頂き、いくつか気づくことがありました。
特に、利用者さん達は、”香り”を、私たちよりも、クリアーに感じられていると思った点は、心に留めたいと思います。

”香り”にも、お花だけではなく、土や木々の香り、生の食べ物や調理された料理など色々あります。
これから、利用者さんそれぞれが、”好まれる香り””元気が出る香り”を、知っていけたら嬉しいと思いました


また今回、忙しい生活の中で、多種多様な刺激を受けている私たちは、
感覚を鈍らせることで平穏(普通)を保っている部分も、あるのではないかと感じました

そう感じたのは、びわこ学園に流れる、ゆったりとした心地良い空気感のお陰だと思います。

改めて、びわこ学園へは、日頃の雑多なものを脱いでいくような気持ちで、入らせて頂こうと思いました。
そして、”香り””色”も、”利用者さんが感じておられること”も、繊細に感じられるようになっていきたいと思います





びわこ学園 -2019/2/7

2019-02-12 |  ├びわこ学園

今年2回目となる、びわこ学園での活動を行いました。
節分のすぐ後の活動ということで、第2と第3病棟では”節分”にちなんだ内容の活動となりました。

前回は活動が中止となった、第1病棟の利用者さんにもお会いすることができました。
よかったです



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回の第1病棟さんでは、まず、職員の方が行われる『あいさつ活動』に加わらせて頂きました。
その後、担当2人が、それぞれお一人の利用者さんと関わらせて頂きました。

【あいさつ活動の様子】
『あいさつ活動』は、小さな鉄琴を叩いたり、歌を唄ったりしながら、お名前をお呼びする活動です。
今回は、4人の利用者さんがおられて、職員の方と一緒に、お一人ずつお名前を呼ばせて頂きました。

利用者さんの所へ行き「〇〇さ〜〜ん」と声を掛けさせて頂き、職員の方が、鉄琴を叩くと・・・・
目を開けられたり、口をパクパクされたり、手を上げておられる方もおられました

皆さんが、音に敏感で、本当に音楽がお好きなのだなと実感する利用者さんもおられました
活動しながら、職員の方に、利用者さんお一人お一人の、普段の様子を、丁寧に教えて頂くことができました。


【活動の内容と様子】Tさん
Tさんとは、以前にも関わらせて頂きました。
今日は、最初は、眠っておられたので、ゆっくり”絵本”を読ませて頂きました。
時々、目を開けられる時があったので、その時は、お天気の話などをしました。
もっと、ゆっくり落ち着いて関わらせて頂こうと思った後は、”童謡”を唄いました。

「〇〇を唄いましょうか?」と尋ねると、お好きな歌の時には、振っている首をピタッと止められるような気が(?)しました
唄っていると、目を開けて私の顔を見たりされ、聞いておられるような気が(?)しました
Tさんが好まれているなと感じた歌は、「うれしいひなまつり」「はるがきた」「シャボン玉」でした。

以前関わらせて頂いた時や秋祭りの時には、手をグーにして胸をドンドン叩かれていました。
今回は、一度もその仕草をされず、私も忘れていました
少しずつですが、利用者さんのことを知っていける事が、とてもありがたいと思いました。


【活動の内容と様子】Uさん
久しぶりにUさんに、関わらせて頂きました。
最初は発作を起こされて、呼吸が荒く早くなっておられました。
発作が治まってからは、眠っておられたので、今日は、”絵本”をいっぱい聞いて頂こうと思いました。
絵本のお話を、夢の中ででも、聞いてくださっているといいなとゆっくり静かに読ませて頂きました。
うっすらと少しだけ開いた瞼の中で、目が動いていたりしたので、届いてるかなぁと思いながら、五冊読ませていただきました。

途中で、手を握らせて頂きながら「今日は外は暖かですよ〜」等、お話をしていたら、はっきりと目を開けられていました。
また眠られましたが、Uさんと過ごさせて頂く時間は、とても自然で、穏やかで、静かなものでした
私自身が、何かとても心地良くて、ありがたい気がしました。



【活動の感想】
・今日も、準備していった絵本の中に、聞いて頂きたいと思う絵本があってよかった
改めて、予定したことを変えていける余裕を持ち、その方のその時に必要なことに気づいていきたいと思う。
・第1病棟では、毎回同じようなことをさせて頂いている。だからこそ、ひとつひとつの小さな変化や反応を感じながら
職員の方からお聞きする、普段の様子なども大切にしながら、活動を深めていけたらと思う。



第2病棟

担当:ちはる、さいは、アン(見学)

今回の第2病棟は、ぼのぼのグループさんに行かせて頂きました。
職員の方は3名で、8名の利用者さんが参加してくださいました。

今回から、担当で話合って決めた次のことを、取り入れて活動を行いました。

活動のスタートは、同じ”歌”を唄って挨拶する。歌は『切手のないおくりもの』に決める。
具体的な活動の枠(コーナー)を決めて、”カード”を作ってお知らせし、開始の時には、”鈴”を鳴らす。

  作成したカード:〔紙芝居〕〔絵本読み〕〔触れる感じる〕
”季節的”に主題となるものがあれば、触れたり・香ったり等”具体的”に活動に取り入れていく。(今回は節分)

今回は開始が遅かったので、お名前をお聞きしながらのご挨拶は〔触れる感じる〕の時に行うことにしました。


【活動の内容】
*ご挨拶『切手のないおくりもの』を唄いながら、私たちが自己紹介する。
節分の『豆まき』の歌を、手作りの赤鬼・緑鬼の口をパクパク動かしながら唄う。
*〔紙芝居〕『つのがきえたあかおに』を行う(紙芝居の木枠使用)。
*〔触れる感じる〕節分に合わせて、大豆・黒豆”触って” ”嗅いで” ”聞いて”頂く。
折り紙の”鬼”(赤・青・黄・水色・オレンジ)を、三色くらいから選んでもらい、プレゼントした。

大豆・黒豆は、[そのまま][ビニールの袋に入れる][布袋に入れる]を準備して、”触れて”頂きました
また、炒った豆を”嗅いで”頂きました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・第3病棟担当のメンバーから紙芝居をとても楽しまれると聞いていた通り、熱心に耳を傾けておられるように感じました。
・ショートスティの初めての方も、手を振ると、手を振り返してくださり、笑顔で聞いてくださっていました。
〔触れる感じる〕
・お一人お一人の所へ行って、お名前を呼ばせて頂きながら行いました。
・手の甲や、手の平、またお好きな場所(顎や頰)で、転がしたり当てたりして感じて頂きました。
・大豆や黒豆の入った袋の中に直接手を入れて、触って頂いたりもしました。
・豆の袋を、思い切り握ったり、指を動かして感じたり、パスのように渡して来られたりと反応は様々だった。
・ビニール袋を左右に動かしてザザーと鳴る音を、楽しまれるように聴いておられる方もおられた。
・豆の臭いは、顔を背けられたりと、好まれない方が多かったようだ。
「も~いらないです」と言われているように、手の平をこちらに向けられ方もおられた。
<その他>
プレゼントの鬼は、目の前に3色並べた中から、視線で教えてくださったり、手を伸ばされたりして選んで頂きました。
また、目がご不自由な方は、3色をそれぞれ触った後に、黄色を選ばれたように感じました。


【活動の感想】
・今回は前回にも増して、私たちの事を覚えて頂いているなと感じて、とても嬉しかったです
・活動は短い時間ですが、これからも、ひとつひとつ、ゆっくりゆっくり、丁寧に丁寧に、関わらせて頂こうと思います。
目が不自由な方ベットに臥床されてる方は、紙芝居の絵も見にくいので、もっと工夫したいと思いました。
・次回から”さいわい”メンバーとして、第2病棟の活動に加わるアンにも手を貸してもらえてよかった。



第3病棟

担当:たえ、しげよ

今回の第3病棟は、職員さんが、節分の豆まき行事を行うので、豆まきの前に、絵本を一冊読んで欲しいとのご希望でした。
職員さんと一緒に、クレヨンさん、ガンバさん、ラッコさん、にじさんの4グループさんを回らせて頂きました

今回も事前に連絡を頂いていたので、担当で相談して『鬼さんこちら手の鳴るほうへ』という絵本を持参ました
のぶどう、い雪、色のトウモロコシ‥‥の色に混じって隠れている”鬼”を見つけるという、とても面白い絵本です。


【活動の内容】
絵本『鬼さんこちら手の鳴るほうへ』を読む。
印象的な”挿絵”なので、ページをめくる毎に、お一人お一人の側まで行って、近くで 絵を楽しんで頂くようにする
職員さんによる、節分の豆まき行事。

鬼のお面をつけ、新聞紙で作った金棒を持った職員さん達が出て来られました
そして、利用者さんお一人お一人のところで、「鬼は外、福は内」と言われ、
利用者さんが、鬼に向けて、”新聞紙でできたボール”や”柔らかいボール”を投げられておられました。
職員さんが「これで一年無事に過ごせますね」と、お一人お一人に声をかけられておられました


【活動の様子】
・絵本を、利用者さんの近くで読ませて頂いたので、ページ毎の利用者さんの反応がよく分かった気がする。
・絵本では、特に、赤い色やピンクなど、はっきりした色の時に反応される方が、多かったように思う。
・絵本を、他の利用者さんの所に行って読んでいても、体をねじって、声を追っておられるような方もおられた。
・初めて入られせて頂いた、にじグループさんには、じっとされている重度の方々がおられました。
でも、職員さんが『声や音は聞いておられるので〜』と教えてくださったので、楽しんで頂きたいと思いながら本を読みました。
・鬼役の職員さんも、付き添われていた職員さんも、心から丁寧に、利用者さんお一人お一人と楽しく関わっておられました。
その時間を本当に楽しんでもらおうとされていて、本当に、素晴らしいな〜と思いました


【活動の感想】
・病棟長さんから「今日はにじさんに入ってもらって、これからはどのグループさんに入ってもらってもいいと思います。」と、
言って頂けて、少しずつだけれども、信頼して頂けるような活動になってきているのかな〜と思った。
・今回、絵本を楽しんでもらおう、鬼さんとの豆まきを楽しんでもらおうと、そればかりに捉われていたように思う。
まだまだ、自分のやる事に気持ちが向かってしまっていて、これからはもっと、利用者さんの思いを感じれるようになりたい。





活動が重なっていくに連れて、利用者さんのことを知っていけているようで、とても嬉しいです。
また、利用者さんお一人お一人に向けられている、職員さん達の”暖かく”て誠実な心も、さらに感じるようになりました。

今回私たちは、自然に、一つ一つの病棟の活動内容に対して、全員で意見を出し合うようになりました
後で考えると、これは本当にとても嬉しいことです。
これも活動の度に、職員さん達が、利用者さん達に向けておられる”気持ち”や”姿勢”に、触れさせて頂いているお陰だと思います

今月から、第三木曜日の第2病棟の活動にアンが加わることになり、今回、見学に加わりました。
7人になったメンバーで、ますます充実した活動にしていきたいと思っています。

どうぞ、びわこ学園の利用者さん職員さんよろしくお願いします