🌷さ い わ い🌷 🌱わい🌱わい🌱

福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

びわこ学園 -2019/9/5

2019-09-07 |  ├びわこ学園

九月初旬に、ほぼ一ヶ月ぶりとなる、びわこ学園での活動を行いました。
( 八月2回目の活動は、お盆の時期と重なりお休みしました)

定期的に月2回行かせて頂いていると、1回抜けるだけで、何か懐かしい気持ちがしました。
各病棟の担当みんなが、皆さんにお会いするのを楽しみに準備しました




第1病棟

今回も、それぞれお一人の方と一緒に過ごさせて頂きました。
気候のせいか、利用者さんお二人ともが、ほとんどの時間、心地良さそうに眠られていました。

担当2人はそれぞれ、穏やかな時間を過ごすことを心がけました

担当:まさよ、エイミー

【活動の内容と様子】Kさん
今日のKさんは、今まで見たことがない程、気持ち良さそうに眠られているように感じました。
目覚めていると手を口に入れられたりしますが、その両手の力も抜けきり安眠されているようでした。
目は閉じられたままでしたが、穏やかな表情をされていました。

今日は、そのKさんの、心地良さそうな眠りを妨げないよう、静かに穏やかにを心掛けました
絵本を読んでいると、時々、ふいに手を口に入れる仕草をされましたが、また眠りに入っていかれました。

準備してきた絵本は、静かなものばかりで良かったなと思いました。
一冊読み終わるごとに、間隔を開けて、Kさんの様子を見ながら読んでいきました。
また、終わりの方に「月」「うさぎ」「里の秋」などの歌も唄いました


【活動の内容と様子】Uさん
最初は起きておられて、「手を触らせて頂きますね〜」とお断りしてから、手を握り、ご挨拶をさせて頂きました。
手を触らせて頂きながら過ごしていると、眠られて、今回はそれからずっと眠られていました

絵本を3冊読んだ後は、手を触らせて頂きながら、何もせずにご一緒の時間を味わうことにしました
すると色々な音が聞こえてきました。(遠くの話し声、機械の音、テープを切る音、人の気配…)
それらを聞いていると、遠くに近くに人の存在が感じられて、私の心は何か温かくなりました。
Uさんは、どうなのだろうかと思いました。きっともっと、繊細に色々なことを感じておられるのだろうと思いました。

それから「あの鐘を鳴らすのはあなた」「ふるさと」「夕焼け小焼け」を唄いました。
唄っていると、薄っすらと目蓋が開きそうな時もあり、「ふるさと」は、きっとお好きなのではと感じました



【活動の感想】
・今回、絵本を選ぶ時は、自己満足にならないようにと、季節や利用者さんのことを考えながら選んだ。
また読む時にも、押し付けにならないようにと、気を付けたいと思って、様子を見ながら進めた。
・絵本を読む、歌を唄う、手を触らせて頂く等、本当に利用者さんにとって良かったかは分からない。
今日は改めて、利用者さんが少しでも穏やかに過ごされるお手伝いをするという気持ちを大切にしたいと思った。




第2病棟

担当:ちはる、さいは

今回も、ぼのぼのグループさんとご一緒に過ごさせて頂きました。
利用者さん8名、職員さんが3名おられました。

一ヶ月ぶりなので、ドキドキしながらお部屋に向かうと、皆さんが半円に並んで待っておられました
前回は体調が優れない方がおられたので、今回は、予め職員さんに様子を伺うと大丈夫ということで安心しました。

いつものように鈴を鳴らして、職員さんと一緒に「切手のないおくりもの」を唄って始めました。
いつもの始まりの歌に、首を縦に振ってくださる方リズムを取っているように手を動かされる方がおられました


【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔紙芝居〕「おつきみのはら」
*〔歌を唄う〕「月」
*〔紙芝居〕「みいちゃんの秋」
 ・歌が挿入されていて、唄いながら進めました。
 「どんぐりころころ 」「紅葉」「かかし」「赤とんぼ」「夕焼け小焼け」
*〔絵本読み〕「おつきさまのうた」
*〔絵本読み〕「ぼくのともだち」
*〔触れる感じる〕布遊び 〜お月見〜
 ( 一回目 ) 「月」を唄いながら、お一人お一人の頭上や見える所で、布を揺らす
 ( 二回目 ) 布に付けている折紙の“月”と“星”に触れて頂く
*〔歌を唄う〕「夕焼け小焼け」2番まで唄って終了

今回は、秋を感じて頂くことをテーマにしました

布遊びでは“月”と“星”をじ〜っと見つめておられたり、手の平で上手にタッチしてくださる方もおられました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・「おつきみのはら」の「ゆ~さ ゆ~さ こがねのう~み さ~わ さ~わ だれかのこ~え」の部分は、2人で唄った。
・いつも目を閉じている方が、今日はしっかりと目を開けておられ、紙芝居も見ておられた
さらに歌の時には、少し手を動かしたりされていた 職員さんもリズムに合わせて身体にタッチされていた
〔絵本読み〕
皆さんが、静かに耳を傾けてくださり、とても穏やかな雰囲気だった。
〔触れる感じる〕
・布を揺らして見て頂く時には、利用者さんの見やすい位置(顔の近く/30cm位離して)でも揺らして、見て頂いた。
・前回体調が優れなかった方も、じっと月を見られたり、視線をずらして、星を見られたりしておられた。
・目が不自由な方は、頭上で揺らす布で動く空気を感じておられるのか、じっとしておられた。
・触れて頂く時には、手を動かされたりして、皆さんが、積極的に触ろうとしてくださった


【活動の感想】
・毎回、途中でお迎えが来る利用者さんは、今回は、もっと聞きたいと伝えられたようで、少し長くいてくださった
本当に歌がお好きな様子で、いつも一緒に唄ってくださり、少しでも長い時間をご一緒できてよかった。
今まで目が合ったことがない利用者さんと、目が合ったことが、担当2人とも嬉しかった
今日は、とても集中しておられたように感じた。
・前回終わってから、もっと利用者さんに伝わる読み方をしたいと、担当それぞれで練習した。
今回、お互いの、読む声や読み方などに、進歩があったことを感じることができたこれからも続けていきたい。




第3病棟

担当:たえ、しげよ

今日は久し振りに、クレヨングループさんと過ごさせて頂きました。8名の利用者さんと、1名の職員さんがおられました。
お部屋へ行くと、皆さんが、見やすいように半円に並んで待っていてくださいました。

今回は、以前から聞いて頂きたいと思っていた「おじさんのかさ」(大型絵本)を読ませて頂きました。
それにちなんで、皆さんに、折紙で作った“傘のモビール”をプレゼントさせて頂きました

この“傘のモビール”も、前回同様に、担当の一人がボランティア活動をさせて頂いている施設(高齢者対象)で取り入れたものです


【活動の内容】
*絵本を読む 「どしゃぶり」
*絵本を読む 「おじさんのかさ」(大型絵本)
 ・読み手は、普通サイズの「おじさんのかさ」を読む
 ・♪あめがふったら ポンポロロン あめがふったら ピッチャンチャン♪のところは、節をつけて担当二人で歌う
*プレゼント  傘(折紙)を1人ずつ選んで頂く
*紙芝居 「もりのおつきみ」
*絵本を読む 「おつきさまのうた」
*歌を唄う 「月」「うさぎ」
*絵本を読む 「あさの絵本」(写真絵本)
*歌を唄う 「月の砂漠」「証城寺の狸囃子」

折紙の傘は、豊かな色彩を楽しんで頂きたいと思い、様々な色や柄で作りました。
それを2~3個、手に提げて、利用者さんに選んで頂きました
意思表示されないな…と感じた方の、希望の傘は、手に提げていない傘の中にありました

もうすぐ中秋の名月ということで、紙芝居「もりのおつきみ」絵本「おつきさまのうた」を読みました。
そして続けて、「月」「うさぎ」を、皆さんと唄いました


【活動の様子】
〈大型絵本〉 「おじさんのかさ」
・担当が声を合わせて唄うところでは、楽しそうに手を振られる方、笑顔で上半身を揺らされる方がおられた
〈プレゼント〉
・皆さんが“選ぶ”という意思を、積極的に表現されて選んでおられた。
意思表示の様子はそれぞれで、じっと見つめられたり、笑顔になられたり、ゆっくり指を差す方もおられた
・ある方は「お母さんに、、、」と言われ、何か話されたいようだった。
利用者さんの言葉を聞いたのは、初めてで、その後の言葉も聞き取りたかった
〈絵本を読む〉 「あさの絵本」
・美しい写真の絵本で、皆さんの近くへ行って、数ページずつ見て頂きながら読んだ。
・ある方は、植物に光る雫がのったページ目をキラキラさせて両手を頬の横でこすり合わせて見入っておられた。
〈歌を唄う〉
・眠っておられた方々も目を開けられ、リズムのある歌では、皆さんがとても楽しそうだった
・ある方は「証城寺の狸囃子」の「来い来い・・・」を、何度も一緒に唄ってださっているように聞こえました。
・いつも指揮をされる方が、とても楽しそうに手を上げて指揮されていて、私達も嬉しくなった。
そして自然に「もう一回、唄いましょう♪」という流れになった


【活動の感想】
・久しぶりに、クレヨングループさんと過ごさせて頂き、懐かしい友達知り合いに会ったような気持ちがした。
自然の風景の写真は、皆さんが集中して見ておられて、心を打つ様子の方もおられた
また、美しい自然の風景が掲載されている本を探して、見て頂きたいと思う。
折紙の傘は、御高齢の方に好評で取り入れたが、皆さんにも喜んで頂けてよかった






最近では、以前には気付けなかった、利用者さんお一人お一人の色々な様子に、気づくようになり、とても嬉しい
それは、私達が、活動に慣れてきたというだけではなく、お一人お一人へ親しい気持ちを持つようになったからだと感じる。

それはまた、利用者さん達も、私達に親しみを感じてくださり、いつもの様子を見せてくださるようになったからではないかと思う。

まだまだ一年半にも満たない活動であるが、一つ一つ大切に重ねていきながら、さらにもっと利用者さんの様子に気づいていきたい


2病棟3病棟では、いつも並んで待っていてくださって、ありがとうございます

(活動の練習&準備風景です