9月下旬に、エクセレント東山での第21回目の活動を行いました。
暑かった夏が終わり、少しずつ秋を感じる季節になってきました。
秋と言えば“秋の実り”で、金色に輝く稲穂と、実った果物が、すぐに浮かんできます。
日本では、“秋の実り”を感謝する、お祭りが各地で催されます
そんな“秋の実り”を喜び、自然の恵みに感謝するような内容の活動ができないかと、担当を中心にして考えました。
そして思いついたのが、昔はよく見かけた田んぼや畑を守っているお地蔵様に、秋の実りをお供えするクラフトです。
今回は、はなとまさよが担当しました。
お地蔵様に秋の実りをお供えする ~折紙と花紙を使って
準備したもの
今回は、絵を描いている知人に、お地蔵様の絵をお願いしました。
金色の稲穂の前で秋の実りを喜んでいるお地蔵様〜とリクエストし、[見本用]と[塗り絵用]を描いて頂きました。
・お供え用の果物( 折紙・花紙 ) 〜 ぶどう・りんご・柿・くり
・お供えを入れるカゴ ( 色画用紙 )
・ボンド( カゴにお供えを貼り付ける )
お供えものを作る
まず色画用紙で、お供えを入れるカゴを作って頂きました。利用者さんによって選べるよう[2通り]準備しました
カゴの作り方2通り [1] 開くだけで完成 [2] 折るところから行う( 事前に折目を付けてある )
ぶどうは、三角形の台紙に、一粒ずつつまんでボンドで貼って頂きました 一房のぶどうの完成です
カゴを[2]で完成された方の中には、柿(折目付き)もご自分で折られた方がおられました
利用者さんそれぞれで、お好きな果物を、お好きなだけ、ボンドでカゴに貼り付けて頂きました。
「どこに置こうかな~」「ぶどうが好きだから、もう一個ちょうだい」など楽しそうな声が聞こえました
完 成 お供えもの
お供えするカゴに、秋の実りがいっぱいに詰められました
まるでお地蔵様にお供えをするようなポーズで、写ってくださった方もおられました
塗り絵 〜お地蔵様とお供えもの 〜
[塗り絵用]に描いて頂いた絵を、塗って頂きました
待ち切れないで「その塗り絵をしたいから、はよ持ってきて~」と、塗り絵のリクエストをされる方もおられました
トンボのスタンプも、「楽しい~」と、いくつも押されていました
利用者さんの中には、「有り難いわぁ」と、お地蔵様に手を合わせる方が何人もおられました
何だか部屋中が、優しい空気に包まれていきました
今回、目がご不自由な利用者さんのために、担当がお地蔵様の置物を準備しました
お地蔵様を手で包むようにして持たれ、指で色々な部分に触れておられました
お供えの果物も同じように一つ一つ、優しい笑顔で触れておられました。
歌を唄う
今回も、活動の終わりに皆さんと一緒に、歌を唄いました
三階:「赤とんぼ」
一階:「赤とんぼ」「大きな栗の木の下で」(手遊び歌)
「大きな栗の木の下で」は、全員で振りをつけながら唄いました
皆さんがよく知っておられるようで、腕全部を使って大きく動きながら、唄ってくださいました
手がご不自由な利用者さんも精一杯、手を動かして唄っておられました
唄っていると、皆さんの笑顔がどんどん輝きを増していきました
~ 今日の中庭 ~
お花の数は減ってしまいましたが、暑い季節のお花が、まだ元気に咲いてくれています
長い間、咲いてくれているお花に感謝です。
来月の活動では、利用者さんに春咲きのお花を植えて頂こうと計画しています。
最後のピーマンを収穫し、利用者さんに見て触って頂きました。
野菜を植えるのは初めで、上手くいかなかった点も多々ありました。
来年に活かしていきたいと思います
今月の活動の掲示です
今月の季節の掲示です
個性豊かなお地蔵様たちが、お供えものを喜んでくださっているような、実りの愛の風景です
職員さんの「綺麗なので、他の場所にも貼ってもらえますか?」という声に応えて、一階の他スペースにも貼らせて頂きました
また、移動されることが少ない三階の利用者さんにも見て頂けるよう、三階にも貼らせて頂きました
編 集 後 記
今回の活動の内容を紹介する時に、お地蔵様の絵とお供えものの見本をお見せすると、皆さんが目を輝かせてくださった
その輝く眼差しのまま 積極的に楽しそうにクラフトに取り組んでくださって、本当によかった
皆さんに馴染みのあるお地蔵様が、優しい笑顔で描かれていて、
最初から皆さんが[塗り絵]ができると想定できたのも良かったと感じる
また、馴染みのある秋の果物が、色鮮やかで色合いもよく、大きさもよかったと感じる
お供えの果物は、皆さんがあっと言う間に仕上げられて、塗り絵も余裕を持って行って頂くことができた。
また、器用でいつも早めに終わられる方が、今回も手持ち無沙汰にしておられるのに気づき、柿の折紙をお勧めできてよかった
最近の活動では、利用者さんによって、行って頂く手順に“差”を付けて準備している。
柿の折紙は難しく、もしかしたらあの方ならば〜と思って、折目だけ付けて準備していたものだった。
これからも、さらにお一人お一人に充足感を得て頂くことを考えて、“差”をつけて準備していこうと確認した。
また今回も、皆さんと歌を唄い 和やかな雰囲気で締めくくることができた
手遊び歌を身体を動かしながら唄って頂いたが、皆さんの身体の中から喜びが湧き出してくるようだった。
この経験を大切にしていきたい
担当を中心に、メンバーみんなで楽しみながら、活動させて頂いています
回を追うごとに、私たちの喜びも増しているように感じています。