夕方、外に出たら焦げ臭い。近所でゴミでも焼いているのか非常識だなと思いつつふと見ると洗濯物が外に出ている。煙臭くなったら困ると取り入れて家に戻ると細君は高いびき。目を開けたので煙臭いので洗濯物を取り入れておいたよと告げると「これは隣の家が燻製を作っているからよ、まったく迷惑ね。」とか。それが違っていると分かったのはいつまでも煙臭く換気扇の外からスピーカーで何やら叫ぶ騒がしい声や音が聞こえた。ひょっとすると火事?外に出ると2軒隣の爺さんが爺さんの隣が火事だと教えてくれた。消防隊員が大勢作業をしている。こんな大騒動なのになんで気が付かなかったのか。サイレンの音も聞こえず近所が火事だと誰も連絡してくれなかった。家事の煙の臭いを燻製を作っていると安易な結論で自分を納得させていた。これを正常性バイアスという。まんまとそれに落ち込んでいたのだ。家が燃えず燻製になって煙臭くなっただけでよかった。火元の状況は分からない。大ごとだと明日のニュースで分かるだろう。