青い鳥というドラマをご存知でしょうか。
今から20年以上前のドラマで主演は豊川悦司さんでヒロインは夏川結衣さん。
たまたま 愛していると言ってくれ のドラマを観て
常盤貴子さんも可愛らしかったけれど 役に感情移入が出来なくて…
もっと儚くて、でもすごく印象に残って最後まで見切れなかった青い鳥を見たくて
DVD買ってしまいました。
夏川結衣さんは、まるで夏目雅子さんが乗り移ったかのような美しさ。
波瑠さんが夏目雅子さんに似ていると言われているけれど夏目雅子さんの色香、色気が夏川結衣さんにはあると思います。そのくらいの美しさ。
また豊川悦司さんの素朴な青年も色っぽい。駅員さんが普通にあんなに色っぽいなんて。
思わず昔の初恋の人を思い出してしまった。美化しすぎかな…
田舎であるけれど淡々とした暮らしぶりが豊かに見えるのは豊川悦司さんの演技なのだと思う。
お金持ちで佐野史郎さんに拾われた形で嫁いだ夏川結衣さんとその連れ子の娘さんはしあわせそうでなかった。しかし佐野史郎さん演じる夫に何一つ落ち度があったわけでもなくて。
でも夏川結衣さん演じるかほりは豊川悦司さん演じる理森に互いに惹かれてしまう。
そんな2人の気持ちを知ってしまった佐野史郎さん演じる綿貫さんはかほりを離したくない一心で、罰として連れ子であるしおりだけを東京の親戚に預けると言い出し…
兄と死に分かれ、母と生き別れた理森は母親と娘が離ればなれになってはいけないと着の身着のまま理森、かほり、その娘しおりの三人逃避行をしてしまいます。
お互いがお互いを思いやり慎ましく生きていく…家族みんなで夕食は摂る…そのことが与えられているしあわせを噛み締めることができる…そんな素朴さが好きで何度も観てしまいます。
ドラマはしばらくすると過酷な結果になってその後ちょっと私にはわからない展開になっていくのですが、豊川悦司さん演じる理森は素朴なままでかほり、しおりを不幸に巻き込んだ罪を背負う姿は人間として潔いし本当に大切なことを教えてくれます。
他人の権利を奪うことの悲しさです。そして他人の権利を奪なければいけない他人の悲しさを眺めるという人格の高さです。
それと同時に理森とかほりが惹かれあったことを不倫という言葉で唾棄することは違うのかな…人間として。
佐野史郎さん演じる金持ちの綿貫の家になかったものが普通の家庭の豊川悦司さん演じる理森は普段気づけない思いや見方を知ることができる人として夏川結衣さん演じるかほりは惹かれあったのかな。
それが 青い鳥 の真骨頂でその後味合う幸せ、不幸、喜び、悲しみ、感謝…それらを味合うために人生はある…立場は違えどもだれもみな愛するために、愛されるために生まれてきた…それが夫婦なら最高なことでしょうけれど人生そうはいかない。
夫婦だったからこそ気づけなかった絆もある…人間だからこそ気づく絆もある
そんなことを思い出させてくれる良いドラマです。
ここに来てくださるみなさまはしあわせでありますように。
安穏でありますように。