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「最も多いお客さんは43歳」「色々な男性にちやほやされたい」風俗サービスに通う女性の“意外な特徴”

2021-07-05 15:30:00 | 日記

下記の記事は文春オンラインからの借用(コピー)です

女性向け風俗サービスの現役セラピストとして活動する男性が、サービスの内実を赤裸々に紹介した1冊の書籍が話題を集めている。
 著者は2015年からセラピストとしての活動を続ける柾木寛氏。ここでは同氏の著書『「女性向け風俗」の現場 彼女たちは何を求めているのか』(光文社新書)の一部を抜粋。サービスを利用する女性の実像について紹介する。
◆◆◆
最も多いお客さんは「43歳」
 私のお客さんで一番多い年齢層は、40代になります。さらに細かく見ていくと、なぜか43歳の独身女性が多いのです。30代までは結婚を意識してきた女性が、長期的にシングルの人生を考えるようになり、性の部分を風俗セラピストで補おうと考えるのではないかと推測しています。
 智子さんの例をご紹介します。
 智子さんは43歳。都内に勤める会社員です。彼女は半年前に女性向け風俗の存在を知り、以降色々な店舗を開拓していました。彼女に女性向け風俗を利用する理由を尋ねてみたところ、独身女性の胸の内を教えてくれました。
「毎日同じことの繰り返しで、私の人生はつまらないなと思っていました。休みの日は家から出ないことが多いので、行動範囲が家→会社→スポーツクラブの三角形の範囲だけなんです。外出したとしても、たまに美容室かネイルサロンに行くくらいです。彼氏はもう5年いません。彼氏ができそうな気配すらありません。でもときどき、人肌が恋しくなってしまうんです。女性向け風俗の存在を知った時は、新しい世界を見つけた嬉しさで時間を忘れてネットサーフィンをしていました」
 そう語る智子さんの目は、キラキラ輝いていました。
「風俗は、何回くらい利用したんですか?」
 ラブホのソファーで、お茶をすすりながら質問をする私。
「柾木さんで20人目です。最近はお気に入りの3人をローテーションしていました。ですが、お気に入りのセラピストが次々と辞めてしまい、新規開拓を始めていたところでした」
 長年お客さんを見てきて、気がついたことがあります。それは、お客さんには特定の1人にリピート依頼する人と、複数のセラピストにリピート依頼する人の2通りがある、ということです。複数のセラピストに依頼をしている女性に話を聞いてみると、若い男性、肉体が美しい男性、テクニックのある男性、女性の扱いが上手な男性、癒し系の男性、会話が楽しい男性など、そのときの気分で相手を替えているそうです。また、「色々な男性にちやほやされたい」と本音を語ってくれた女性もいました。
 1人のセラピストだけだと恋愛感情が高くなってしまうので、複数のセラピストに気持ちを分散させていると話していた人もいます。
「ほろ酔い」くらいがちょうどいい
 智子さんは知的な雰囲気の女性ですが、何かが枯渇しているようにも思えました。風俗を利用する女性は、少なからず何か闇のようなものを抱えているのを感じます。初めてそれに気が付いた私の頭の中には、藤子不二雄Aの『笑ゥせぇるすまん』が浮かんでいました。主人公の喪黒福造は、その人が抱えている問題(闇)から目をそらさせ現実逃避させます。
極端な闇の例としては、夫の浮気を知った女性が夫への腹いせに、自身の身体を滅茶苦茶にして欲しいと依頼してきたことがあります。このような依頼は過去に3人ほどありましたが、私の予約が埋まっており2週間後になりますとお伝えすると、皆さん音信不通になります。恐らく、今すぐ滅茶苦茶にしてくれるお店に行かれたのでしょう。正直な話、夫婦間のいざこざに巻き込まれそうで怖いと感じている自分もいます。他の店舗では、浴室でお客さんが手首を切っていたという話もありました。もちろんそこまで深い闇は珍しいですが、お客さんは満たされない何かを持っています。
 性はお酒と同じく、現実逃避の手段、不満のはけ口にもなります。私は、満たされない何かを風俗で埋めようとすることが、悪いこととは思いません。しかし、「酒は飲んでも飲まれるな」という格言があるように、女性向け風俗も「ほろ酔い」くらいがちょうどいいのではないでしょうか?
 ある女性が、「風俗にはまっている時は気が付かなかったのですが、魔法にかかっていた気がします」と話していました。女性は性行為を、心と身体で感じます。女性の思考を前に向けることも、現実逃避させることもできる存在、それが女性向け風俗なのだと思います。
相性の重要性
「前回、女性向け風俗を初めて利用した時にとても嫌な思いをしました」と話される女性も私の元に来ます。心に傷が残るくらいの嫌な思いをした人が、なぜまた女性向け風俗を利用するのか不思議でした。すると、「風俗を利用した自分をずっと責めていました。このままでは一生引きずると思い、それを払拭するためにお願いしました」と話してくれた女性もいます。
 女性向け風俗は、肌と肌のふれあい、そして心の満足度が対価となります。さらに、お客さん一人一人の感じ方が異なります。同じふれあいをしていても、心地よいと感じる女性もいれば、不快感を覚える女性も存在します。女性向け風俗は、女性の心を扱う不透明な世界です。そのため、セラピストとお客さんとの相性が重要になります。(写真はイメージ)
 私の施術を受けた女性の感想を聞くと、感じ方に天地ほどの差がありました。「柾木さんの施術って、ヨガ教室みたいで背徳感を覚えにくくていいです」という感想がある一方、「柾木さんの施術って、エロいスイッチが入りにくいです」との感想もあります。私の場合は、施術を受けた半分の人がリピート依頼をしてくれます。裏を返せば、半分の人はリピートしたくないと思っているのかもしれません。ホームページやブログで、セラピストが自分の個性・特徴を表現して波長が合わないお客さんを選別していくことも、お互いにとって大事なことと感じます。
女性の「いや」で失敗した経験
 女性が感じている最中に言う「いや」という言葉はくせ者です。
 ある外国人男性が、困惑した表情で語っていました。「セックスの最中に女性が『NO』と言ったのに止めなければ、私の国では強姦罪に問われます。しかし、日本人女性の『いや』は嫌でないことが多いので分からないです」と。
 この「いや」という言葉で、私は数々の失敗を繰り返してきました。私は当初、「嫌よ嫌よも好きのうち」という言葉を鵜呑みにしていました。そのため女性が「いや」と言っていても止めなかったところ、後からとても怒られたのです。その経験を生かして、次の女性では「いや」と言う言葉が出てきたらすぐに手を止めました。すると変な空気になり、その女性は「なんで止めるの?」という目でこちらを見ていました。
 セラピストは、感じている最中の「いや」が、ほんとに嫌なのか、嫌ではないのかを見極める力が必要になってきます。多くの女性は、初めて会った男性と密室にいるだけで怖さを感じます。そのため、男性を怒らせないように「いや」と言えない心理が働く女性も存在します。
 読者の皆さんにお伝えしておきますが、私は決して優秀な風俗セラピストではありません。むしろ、数々の失敗を経験してきました。その中でも大きな失敗は、整体師の延長として風俗の仕事をしていたことです。身体を感じさせることだけが私の仕事であると考えて、それ以外の行為を軽視していました。
 しかしお客さんにとって女性向け風俗は、待ち合わせでセラピストに会った時から、お別れまでが夢の時間なのです。さらには、最初の申し込みの時から夢の時間がスタートしていることを、苦い経験を通して思い知らされました。
「地雷店」の見極め方
 智子さんは、このようなことも話していました。
「いいセラピストって、なかなかいないんです。あー今回もハズレかぁと思うことが多くて」
 私がこの仕事を始めた2015年頃は、男性セラピストが自分の性欲を満たすために風俗営業をしている個人店も少なくありませんでした。
 お客さんから「オイルマッサージをしてもらっていたら、突然挿入された」という犯罪レベルの話を聞いたこともあります。当時は風俗店の情報がまだ少なかったため、そのような店舗でも綺麗なホームページに騙されて申し込む女性が後を絶ちませんでした。(写真はイメージ)iStock.com
 現在は、セラピストとオーナーが異なる店舗や、女性オーナーの店舗、男女スタッフ在籍の店舗など、女性や第三者の目が入っている店舗が増えました。加えて、ユーザーである女性自身が匿名サイトやSNSで各店舗の感想を掲載して、情報を発信しています。これらを通じて女性間で情報が共有されるようになり、各店舗の内実が分かるようになってきました。
 ただ2015年頃は、お店が自作自演の感想を書いている掲示板もしばしば見受けられました。自作自演は、過去の感想を見ていくと文章が似ているので分かります。
柾木 寛



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