今年も「はがきの名文コンクール」の発表がありました。
→[はがきの名文コンクール 第7回(2021年度)]
下記は、その中の一つです。
第7回(2021年度)受賞作
近藤優衣さん (17歳/愛知県)
私は警察官になりたいけれど、周りの人は耳が聞こえないから無理だと言う。そんなのやってみなきゃ分からない。
第6回・2020年受賞作
第6回・大賞
佐野 由美子さん 50歳 三重県
今、ぷいと居間を飛び出して二階の空き部屋で膝を抱えています。
第6回・佳作
〈五木寛之賞〉
山下 翔平さん 5歳 東京都
ぼくのおねがい「パパがくさくなりませんように」
〈村山由佳賞〉
赤間 登美さん 69歳 岐阜県
ジジババが恋をして何が悪いと言うのだろう。
〈齋藤 孝賞〉
藤井 祐聖さん 19歳 東京都
佐賀を離れて半年。僕は、大学生なのだろうか。
ドァン タィン トゥイさん 27歳 東京都
私は朝日新聞奨学生として日本に留学している。
安田 直子さん 49歳 長野県
今年のお盆は帰れねぇよ コロナ持って行きたぐねぇもん。
髙橋 文利さん 67歳 静岡県
最近、辞書で「カワセミ」を引いたら「異名ショウビン」とあった。
首長 英子さん 71歳 埼玉県
老人ホームに住む母は耳が遠く、毎日訪問しても、
ほとんど会話を楽しめず、回廊を一緒に散歩するだけでした。
森山 恵子さん 72歳 新潟県
爺ちゃん、婆ちゃんは百二歳になりました。・・・
でも、たった一個のどら焼きも半分にして、あんたも食べなと。
浜崎 嘉己さん 73歳 兵庫県
母は私が中一の一月一日に死んだ。
松本 陽子さん 80歳 埼玉県
八十歳になった日、断捨離をしたら新婚時代のラブレターが出て来た
第6回・日本郵便大賞
植木 舞衣さん 6歳 埼玉県
わたしは、おてつだいでためたおこづかいから
キャベツのたねをかいました。
原口 環さん 12歳 京都府
私は、本が大好きです。
髙山 大輝さん 21歳 宮城県
二十歳を超えた僕には未だに吃音がある
花摘 麻理さん 49歳 神奈川県
かぼすちゃん あなたと出会ったのは3年前。
加藤 直美さん 50歳 埼玉県
道でスマホを見ている時は、配達先を探しているはずです。
藤原 昌美さん 56歳 滋賀県
進駐軍が投げたチョコレートで飢えをしのぐ。
感王寺 美智子さん 60歳 福岡県
乳がんになって10年。
峯田 泰彦さん 67歳 東京都
新婚の初めは一緒の布団。
杉山 鋭夫さん 75歳 千葉県
最近、鏡の中に亡き父の顔を見るようになり、
父の気持ちが少し分かったような気がする。
吉岡 昭子さん 93歳 奈良県
余命一ヶ月を告げられた夫と私は病室の窓から秋の夕焼けを眺めていた。
第6回・郵便名柄館賞
湯浅 蒼空さん 10歳 長野県
学校に行けなくなったあの日、辛くて苦しくてどうしようもなかった。
馬場 蒼一郎さん 14歳 福岡県
僕は科学が好きだ。
池上 大斗(ひろと)さん 15歳 埼玉県
母はよく僕に『勉強大変でしょ?』と微笑んでくる。
川越 なぎさん 20歳 神奈川県
数年前、電車に乗れない病気になった私。
樋口 和恵さん 32歳 宮城県
今年の夏、定年を迎えた父が突然自分の畑に花を植えた。
前川 佑子さん 39歳 佐賀県
礼儀には厳しいけど、いつも味方で
人目を憚らず愛情を注いでくれた優しい父。
小島 聖子さん 47歳 愛知県
いつか富士山の頂上に登りたい。
田中 ふたばさん 54歳 福岡県
そのわがままは、単なる甘ったれ。
岩渕 みつさん 91歳 茨城県
孫に嫁さんをお願い
長谷川 喜さん 104歳 兵庫県
「アンタ化粧しないんだね」と夫。