一面広告

新聞をめくってたら、おおおっっっ！！

これはすごい。

樹木希林さんがオフィーリアになっている！
いやぁ、これはびっくり。すごいなぁ～。

それで書いてある文句が
「死ぬときくらい好きにさせてよ」
だもんね、はぁ～、すごいわ。

って、朝から一人で感心してしばらく見入ってた。
しかし、夜になってようやく気がついたことが。
これって、一部の人にしかわかんないんじゃね？

そう、おいらみたいに絵が好きな人なら、ミレイ（「落ち穂拾い」で有名なミレーじゃないよ、ジャン・エヴァレット・ミレイね）の「オフィーリア」って作品をそっくり真似て写真にしたのか、ってすぐわかると思うけど、絵に興味ない人のほうが割合的には多いのでは。
絵を忠実に再現してるところがまた、制作者のすごいこだわりを感じる。

しかもこの絵って、シェイクスピアの悲劇「ハムレット」のヒロインのオフィーリアが、恋人のハムレットといろいろあったりして頭がおかしくなって水に入って死んでしまう、という場面なんだよね。
だから「ハムレット」も知らないとこの広告は何だかよくわからないと思うんだけど。

おいらはたまたま大学の授業でシェイクスピア文学をやることになって、それ以来いろいろ本を読んでみたり舞台を観に行ったりしたから知ることになったわけで。

いやぁ、だから元の絵と「ハムレット」を知らないと、この広告のすごさがわかんないんじゃないかなぁ、と思ったのであります。
そこはいいのかな、万人ウケしなくてもわかる人だけがわかればいいのかな、元絵もハムレットも知らないならこの樹木希林さんの写真から感じてもらえればいいや、ってことなのかな。

まぁともかく、久しぶりに感銘をうけた広告でありました、まる