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高知県のJA(農協)での出来事や将来像についてのブログです。もちろんイベントや地域の身近な情報もお伝えします。

ピンチのときがチャンスのとき

2010-12-27 00:35:13 | 経営
きょうは、イノベーションが起きるときの話。

前回のブログで書いたJA馬路村の東谷組合長の話より。
「馬路村には田舎しかなかった」というセリフにイノベーションのポイントが。。。

過去に同じような話を聞いたことがあります。

かつて高知は、全国に先駆けて夏野菜の冬季の促成栽培に成功しました。
その後、生産技術の高さを背景に安定生産する産地「高知」を指して
「園芸王国」と呼ばれるようになりました。

その先駆けとなった農家に話を聞いたときのことです。
(当時の方は亡くなっていますのでご子息に)

●どうして冬に夏野菜を作ろうと思ったのですか?(との質問に)

「米で儲かっていた時代に、水田をわずかしか持っていなかった。
 与えられた条件で成功するためには、誰もやってない方法でやるしかなかった。
 もし水田を持っていたら、米をつくっていただろう。」
と答えてくれました。

「条件が悪いからもう無理や」というのか
「何とかできる方法を探そう」と努力するのか、この違い。


ご存知の通り…野菜の周年栽培の技術は
日本人の食文化の創造に大きく貢献してきました。

・農業は儲からないと言われる現在
・生産過程において地球環境への配慮が問われる現在
 
既存の枠組みにとらわれない新たな着眼と、農業への熱い思いで
次世代農業へのイノベーションが求められています。



 (国民の食を支えてきたビニールハウス)

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