産興商会のブログ

日常での出来事、その他

タレの増粘

2015年06月30日 | 日記

 ハンバーガーなどに使用されているソース(タレ)は、どちらかといえば濃厚で、複数の具材の味をまとめるためのものだと思います。

 ソースは煮詰めると濃度を濃くすることが出来ますが、さっぱりした味のソースを作りたい場合、とろみが付かないことが多いです。

 ドレッシングによく使用される増粘剤として、キサンタンガム(粉末)があります。キサンタンガムを添加すると、ソース・ドレッシングなどの液体に粘度がつきます。ドレッシングに入っている油と水分を乳化(水と油を均一に混合)させる効果もあり、温度変化によって効果が落ちにくいため冷凍も可能です。

 粘りのある食感は、舌・口中に食物が接触する時間を長くするので味覚の増強効果も期待できますし、食材どうしをまとめる役割も持っていると思います。ただし、キサンタンガムは天然物(豆から作られる)ですので、虫喰いが起こらないよう袋の口を密閉し冷暗所に保管してください。

 

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冷凍ストロベリー

2015年06月26日 | 日記

 洋菓子のケーキなどに一番使用される果物は、イチゴです。

 一年中、イチゴが手に入れば良いですが、イチゴ・桃などの果物は夏の時期にしか収穫されないため、夏以外で生のイチゴを手に入れる事は難しくなります。

 外国産の冷凍フルーツ・冷凍イチゴは、粒・形がそろっていて、しかもイチゴが1個1個くっついていないため、その都度使う量だけを解凍できます。使い勝手が良く便利な食品で、そのまま皿に盛って提供しても喜ばれるかもしれません。

 その他の果物では、四角くカットした冷凍マンゴーをミキサーでシェイクしてスムージードリンクに、冷凍ブルーベリー・冷凍チェリーを解凍してタルト・ケーキのトッピングに、アボカドはボイルした海老と合わせてサンドイッチ・サラダなどに使えます。

 

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ターメリックとカレーうどん

2015年06月25日 | 日記

 ターメリックはカレーの黄色い色素で、カレー粉の中ではスパイス配合量が一番多いものになっています。

 ある時お客様が、カレーうどんの味にパンチが欲しいという事で、うどんの生地にターメリックを練り込みされました(少し辛みをつけるため唐辛子の粉も追加)。

 さらに、カレーラーメンにも使う予定で、ラーメン生地にも練り込みされましたが、麺の色は黄色ではなく、赤・ピンク系に変わりました。ターメリック(別名ウコン)の色素成分クルクミンは、アルカリ性食品に使用すると赤・ピンクに変色します。ラーメンに使用されている「かんすい」のアルカリ成分によるものと思われます。

 同様に、赤キャベツなどのアントシアニン系色素は、ゼリー・漬物などの酸性食品では通常の赤・ピンク色を呈しますが、pHが中性だと紫、アルカリ性の場合だと青色になります。天然色素・食品のpHによっては、テストが必要なこともあります。

 

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魚のエサの製造

2015年06月24日 | 日記

 いろいろな粉と水を混ぜ合わせて、粒を作ることの出来る「パン型造粒機」というものがあります。

 実際に機械が稼働しているところは見たことがないのですが、機械が回転して粉→粒に変わり、色々な大きさの粒が作れます。

 魚のエサの場合、小麦粉・卵の粉・ビール酵母・魚粉などを水を混ぜて球状にします(魚の種類によって中身は変わります)。そして造粒機を使うと簡単に均一なサイズで粒を作ることができます。小麦粉が入った場合はいったんボイルする必要があるようですが、もしそのまま乾燥して使用する場合は、「乾燥パン型造粒機」を使用すれば、出来上がった粒を乾燥する事が出来ます。これらの機械を使用するメリットは、(魚の種類ごとに)エサを少量ずつ多品種製造できることで、エサを与える魚の種類が多い場合(養殖など?)で利用できるかもしれません。ただ、乾燥させていないエサは保存が難しいため、冷凍もしくは防腐剤の使用が必要となります。

 エサの配合は、魚の食いつき方によって判断します。ビール酵母は魚の食いつきが良くなりますが、人口甘味料は魚には不向きです。

 

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豆腐の凝固剤

2015年06月23日 | 日記

 豆乳を凝固剤で固めると美味しい豆腐が出来ますが、豆腐の種類によって凝固剤には、向き不向きがあるようです。

 一般的に、にがり(塩化マグネシウム)を用いて固めた豆腐が多いですが、充填豆腐(プラスチックなどの容器に充填した豆腐)の場合は、グルコノラクトンを豆乳に混合するだけで、簡単に豆乳を固める事が出来ます。

 グルコノラクトンは水に溶けるとグルコン酸に変化しますが、その酸の働きで豆乳が固まります。溶けて豆乳と完全に混ざり合った状態で固まるので、ムラがありません。そして豆腐を水にさらす手間が省けるようです。添加量は豆乳の0.3%程度だと思います。

 ただ、木綿豆腐にグルコノラクトンは不向きのようです。グルコノラクトンは、水分の多い絹こし豆腐に向いた商品です。木綿豆腐を作る場合は、別の凝固剤の方が良いと思います。

 

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