1月初めに、市川雷蔵さんの「新源氏物語」(1961年)がNHKBSで放送されました。
大河ドラマ「光る君へ」が始まったからだと思います。
ジュリーの「源氏物語」と比べてみたいので見ました。
キャストは下からどうぞ
当方 若くないので、キャストが誰か見ていたら ほぼわかりました。おお✨この人がこの役をと、誰だか当てるのが楽しかったです。しかし、六条御息所を演じた中田康子さんは、知りませんでした。
左の女性が六条御息所、隣は娘。
右上・左の桐壺、藤壺役の寿美花代さんは、高嶋政宏、政伸、兄弟の母。
右上・右の葵上は、若尾文子さん。やっぱり綺麗やね✨
右下・左は、現 二代目水谷八重子さん。演じたのは末摘花でしたが、原作よりも ずっと明るく陽気な末摘花で魅力的。カットされた夕顔のエピソードが、ここに付け加えられていました。
右下・右は、朧月夜の中村玉緒さん。おきゃんで現代的な可愛い若い娘でした。
雷蔵さんは、さすがに直衣がよくお似合い。
左下の頭の中将を演じる俳優が誰やろ?と、しばらくわからず。あ、川崎敬三やん!! 思わずワイドショーの「そ~なんです 川崎さん!」を思い出して、1人悦に入りました(笑) 何年ぶりに川崎さんを思い出したやろか(^^;
2時間足らずの映画なので、話の大きな部分を占めたのは、光源氏と六条御息所とのエピソードで、やっぱり 女の執着、怨念をどのように描いているのかが気になります。
葵上の寝所に忍び入る黒い影で、御息所を描いていましたが、ここはジュリー版の方が怖かったかな。
葵祭の車争いの場面も、ジュリー版の方が御息所は、ひどく痛めつけ辱められていました。こっちの方が、恨みは深そう。
しかし、ジュリー版よりも雷蔵版が良かった点は、何よりもリマスターされた映像が鮮やかに美しいこと。
とくに、ロケをした場所の映像が、昔の映画と思われぬ瑞々しさ美しさ✨ いにしえの千年の昔が、現代に蘇る絵巻のように思われました。
しかし、ジュリー版は2時間半はあるのに、こちらの雷蔵版は1時間45分しかない。したがって、突然のエンドマークに、ええええ~💦 まさかのここで終わり?! うそ~
ものすごい中途半端な終わり方に、ガッカリしたわ。
どの場面で終ったかは、秘密ですが
ここで終わったら、光源氏に全然いいとこがないやん。大いに不満でございます。
が、当時の映画の長さに問題があるのかもね。
だから「新源氏物語」なんだと、ようやく理解が出来ました。
去年、亡くなったJ友さんは、元市川雷蔵ファンクラブの会長さんでした。その経歴を知ってビックリしましたが、眼鏡にスーツの雷蔵さんを囲んで、着物姿で対談しているファンクラブの雑誌を見せられて、納得。
J友さん曰く、眼鏡をかけた普段の雷蔵さんは俳優というより、銀行員みたいな雰囲気だったとか。1968年に雷蔵さんがまだ37歳の若さで亡くなった時には、ファンの思いはどうだったんだろう・・ と今にして思います。
「眠狂四郎」の雷蔵さんは、「悪名」の勝新太郎さんと並ぶ、大映の看板俳優でしたが、子供時代の私は大映映画といえば「大魔神」! 大魔神が大きなスクリーンで悪人を睨んだ形相は物凄~く怖い でも大魔神カッコイイ 大好き!!
去年の11月、京都にかつて存在した映画撮影所を歩くウォーキングで、ようやく念願の大魔神像に逢えました。全長13㎞は長かったぜ・・
こっちもよろしくお願いいたします。
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