3,「質」
ここで言う質とは経営に取組む精神姿勢を指します。美容サロン経営に技術の質・接遇の質も重要です。
しかし、自店のウリとするのが「技術力・接遇力」といった「目に見えるもの」であれば、直ぐに他店にマネされます。
例えば、ストレートパーマに研究を積んで独自のレベルになったとしましょう。最初は評判を呼んで客も集まります。
でも、その技術はライバル店が客として来店、「なるほど、こういうふうにするのか」と簡単に模倣されます。
差別化の訴求力を高める要因となるのは「経営に対する姿勢」という不可視の部分で、ここがサロンの運営を方向づける究極的な価値観となります。
この経営理念の確立が自店のブランド性を高めて行く核となります。これを強力に推進できるのが小規模サロンの強みです。
4,「個性」
ビジネスを学べば必ず出会う概念として「USP」=(Unique Selling Proposition=ユニーク・セリング・プロポジション)というのがあります。 競争力を強めるためには「強みを作れ。USPを作れ」と言われます。
その理由は、現在は「選択肢過剰の時代」、つまり「美容室過剰の時代」だからです。しかし、時代はUSPからMSPを高める方向へと流れています。
MSPとは「Me Selling Proposition」のことで、USPに「Me」、つまり、「自分」という「個」の概念が入ったものです。
つまり、自分という個人の「特徴・性格・理念・思想」がこれに当てはまります。これを強力に推進できるのが小規模サロンの強みです。
明日に続きます。