さるみみ屋

夫サボさん、私さるみみと2000年生まれ長男コナンくん
2004年産次男エナリくんとの「人生楽ありゃ苦もあるさ」日記。

清水義範「迷宮」は迷宮そのもの。

2011-10-11 18:08:15 | さるみみ文庫2011
久々に本読んだ。世の中に読みたい本は山ほどあるんだけど
ちょうど図書館に予約していた本が続けて入りそうな感じだったので
他の本に手をつけずにひたすら「予約本が入りました」とメールが来るのを
待ってたこの私。
本屋でまた大絶賛帯がついてたこの本を見て
「イヤになるくらい大絶賛だから図書館で読もう」と思ってすぐ予約。
その時点で10件の予約が入っていて「人気の本なのかな?」と思った私。
でも読んでみて驚いたんだけど、10年以上前の作品だったのね。

予約した方々は本屋で帯を見て私と同じように予約したのかしら?
などと思ったりして。

この本、かいつまんで言えば犯罪者の心理は犯罪者自身にしかわからない、
ということを言いたかったんだけど
それは別にこんなに字数を割かなくてもわかりますが…
と思った私。
犯罪者自身ではなく、周囲が想像して自分たちが作り上げたストーリーに
人々を導くような現代の報道に関しては私自身も腹立たしい思いを抱いてて
結構あれやこれやとサボさんと議論になる部分なのだけど
(最近じゃNHKまでが視聴者を誘導してるのか?と思うこともあったけど)
それに注目した筆者がどうこの作品の中で書いていくのかな?
なんてことを読み進めながら期待していたのだけど、ちょっと期待外れ。

だって結論は「犯罪者の心理は犯罪者自身にしかわからない」って
同じことを繰り返したのみだったから。

この作品の中で様々にマスコミによって描かれる犯罪者本人の犯罪の動機や
生い立ちとか精神分析といったものではなく、この作品の中での「真実」って
なんだったのか、そこからどんな風に展開するのかと思ってたけど
結局「犯罪者の心理は犯罪者自身にしかわからない」で終わり。

なんか不毛だった…
ちょっとフラストレーション。次の作品に期待したいわ。
もう、大げさな帯には飽き飽き。煽らないで~

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