さるみみ屋

夫サボさん、私さるみみと2000年生まれ長男コナンくん
2004年産次男エナリくんとの「人生楽ありゃ苦もあるさ」日記。

「向田理髪店」読了

2019-02-25 19:18:23 | さるみみ文庫2019
久々の奥田作品。最後に読んだのは何だったかな?ナオミとカナコだったかな?
あれは面白かったけど、奥田英朗のピークはやっぱり伊良部先生シリーズのあのときだったかと。

今回は北海道の元炭鉱町、おそらく夕張、赤平、芦別とかが混在している
架空の町「苫沢町」を舞台にした人間ドラマという感じね。
財政破たんした町。人口減少、高齢化など北海道のみならず全国の地方都市が抱える
同じような問題を取り上げながらも暗い感じにならず、温かい雰囲気なのはいいんだけど…

これは北海道に住む私たちが見るからそう思うのか、北海道の方言がべたべたすぎて
なんかめちゃくちゃ辛い。そこがどうしても気になってしまう。
じいさんばあさんでも、そこまで言わないでしょ…と思うような過剰反応文体。

それがあるだけで2割引きくらいになってしまう、というか本の世界へ深く潜ることを
妨げられてしまうのよね、これがまた。
気にならない人は気にならないかもしれないけど、なんか北海道を小馬鹿にされてる感じがして
なんとなくいやだったりして。

まあこれは奥田英朗のせいではないんだろうけど…

いや、奥田英朗のせいか。書いてる彼なんだから…

このくらいの分量と内容なら1日2日で読める程度にも関わらずことのほか時間かかっちゃって…

ちょっと違うもの読みたくなったわさ。


ほっこりするドラマ、そうね、それこそ重松清の作品が好きな人ならいいかも。

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