美山たそがれメール

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春の雪

2017年02月19日 | 日記
夫の除雪機のエンジン音で目が覚めた。5時半だ。私も起きて週末決まりのサンドイッチ、弁当など作る。配達は私が行く。家の前は20センチの積雪。夫の除雪機の轍の跡をゆっくり走る。途中で見知らぬ車が猛スピードで走って来て驚いた。佐々里峠は通行止めなのにどこに行くのか気にかかる。雪の壁はあまり変わらない。ただ除雪した後はもう路面が出ている。見通しが悪いので片道40分もかかった。午後は晴天で青空がでて暖かだ、部屋でもストーブはいらないほど。明日は曇りのち雨の予報になっている。2月中旬をすぎて春の雪になってきた。紋次郎が出たり入ったりして雪がない所を走るので家の中二足跡が着く。私は濡れ雑巾でふく。

高村薫著「土の記」の上下を2日かかって読んだ。稲の成長や茶葉の成長の過程が詳しく書かれている。田舎暮らしは私もしているが、日々の暮らしでこんなに詳しく見ていない。季節が来れば野菜は育つと超のんきな生活である。一流作家の人たちは観察力と調査力がすごいと思う。
最後は土石流が来て営々と続いた村の暮らしが一瞬にして呑み込まれてしまう。人間は自然災害になすすべがないのだ。私の住んでいる地域も大きな災害などにあったことがないが、今後怒らないという保障はない。考えさせられる本だった。