我が家の仲良し日記

楽しい日も悲しい日も毎日が「好日」
柴ワンコと4にゃんのお空組+3にゃん+夫と暮らす日々の日記です。

迷い犬のゴールデン (2)

2006年08月26日 | 日常
続きです。

その犬は、車の中でも、いい子でオスワリしていた。

私はとてもたまらなくなって、保護される部署を教えて欲しいと聞いた。
そして、飼い主が現れた時と、保健所へは絶対に行かせたくないので、必ず連絡して欲しいと伝えた。

私のほかにも、奥様方がおまわりさんを囲んでいたので、「じゃ~、どなたに連絡しますか?」と、お巡りさんが見回した、その時、
お姉さんが、「私にお願いします」と名乗り出てくれたのだ。

お姉さんは大の犬好きだけど、生まれた子供が軽い障害をもっていて、
尚且つ、母親が心臓病で入院中だったから、最初は気持ちに余裕がなかったのだと思う。

その頃になって、奥様方は事の重大さに気が付きだした。

携帯で写真を撮る人、家からデジカメを持ってきてくれて、ポスターを作ると言ってくれる人もいた。

お巡りさんは、「首輪もついてるし、きっと飼い主さん現れると思いますよ」
とお気軽に言って、その犬と共に去って行った。

私は家に帰り、とりあえず近所の病院に、ゴールデンを捜している人がいなかったか聞いたり、近所の犬好きの人に聞いてまわったりした。
でも、結局は収穫なしだった。

お姉さんは預かりに名乗り出てはくれたけれど、私の心は複雑だった。

やっぱり、夫を説得して、またスーにも頑張ってもらって、私も出来る限りのことをしようと決心した。

でも、とりあえずは、おまわりさんの言葉にすがりたい・・・
本当に、飼い主さんが現れてくれるのか・・・

夫が帰ってきてから、この話をすると、
「でも、そのコ、捨てられたんじゃないの?WやRやB(近所のゴールデン)が飼い主から離れて散歩するか?雷とか突発的に、何かの事情があれば別だけど・・・」

言われてみれば、確かにそうだね・・・。

預かりのことを聞いてみると、いいとも悪いとも言わない。
でも、ダメとは言わないから説得次第かも~と、あまり考えないようにした。


翌日は、さくらの散歩以外は外出せず、ひたすら電話を待っていた。
日中もそのコのことが気になって、どうせ引き取るつもりなら今引き取ろうか考えてみたり、里親サイトを巡ってみたりしていた。

夕方のさくらの散歩で会う人、会う人が、そのゴールデンの話で持ちきりだった。
でも、大体の人の感想は「捨てられちゃったのかな。。。」

私は見かけなかったけれど、作ってくれた写真入りのポスターも、あちこちに貼られていたようだ。


結局、夜になっても電話はかかってこなかった。
1日待っても、連絡がないってことはやっぱり、覚悟しなきゃ。。。。
探していたら、とっくに連絡くるはずだもんね・・・。

ところが夜9時過ぎになって、お姉さんから電話があった。

なんと飼い主が見つかったというのだ!!

そのコは、埼玉の我が家の隣の区の東京のコだった。

飼い主さんは、自分の家の管轄の警察や、保健所へしか問い合わせをしなかったので、こんなに時間がかかってしまったようだ。

今はもう、無事そのコは自宅に戻ったとの事だった。

歳は10歳で(そんなに見えなかったからビックリだった)、最近は特に雷を怖がるようになって、それで逃げ出してしまったとの事だった。

家の中にいたそうなので、疑問は残るけどそんなことはどうでもいい。

何より嬉しかったのは、言うまでもなくそのコが捨てられたんじゃないってこと!!


お姉さんと二人で心底ホッとして、「もう、実は私、覚悟してましたよ」

お姉さんも「私も~」と言って、笑顔で電話を切った。

でも、本当言うと、そのコとちょっと暮らしてみたかったことも事実。


今回のことで、嬉しかったことがもうひとつ。

協力してくれた奥様方のこと。

いつも、さくらと夕方の散歩をしていると、何人かが固まって話しに夢中になっている光景が、子供がいない私には何だか馴染めなかった。

でも、今回のことでそれは私の偏見以外の何物でもなかったんだと気が付いた。



人間の身勝手な都合で、たくさんの罪もない動物たちが殺されている現実。
自分が出来ることは本当に微力だけど、せめて出合った子は助けてあげたい。
今回のことは、それを認識させてくれる、私にとっては大きな出来事でした。


最後まで読んで下さって、どうもありがとうございました




















コメント (16)
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