23481 紙銭(しせん)

2024-11-14 19:23:36 |  23480

 

人間は、この世のお別れに葬儀を行う事が多い。

宗教宗派によってその内容が違う。実に不思議です。

 

僕の田舎では、お葬式の際に「小銭を撒く風習」があった。

現在でもあるのかないのかは定かではありません。

子供達はお小遣い稼ぎに走り回ってそのカネを拾う。

 

小銭を入れた「花籠(はなかご)」という竹を編んだ籠を

竹竿につけて、お身内の方が籠を振って小銭を落とす。

 

所謂、地獄の沙汰もカネ次第でしょうか?この籠の数が

多いほど、その家の財産を誇る行事の様なものです。

 

しかし、アジアの国を眺めると、紙銭・冥銭故人様を納棺

する際の副葬品として『紙銭』というものがあります。

中国ドラマでは庭でこの紙銭を燃やしている様子を良く見る。

 

日本で言えば「六文銭」ですが、中国、台湾、韓国、ベトナム

などでは紙幣を模した冥銭(紙銭と呼ばれる)が使用されている。

 

こんなものが要るのかと思いますが仏の世界では「三途の川」

を渡る時に「渡し賃」が要ると言われています。

現在で言えばマジなの?死んでも差別と言われそうです。

なので「地獄の沙汰も金次第」この時の話が元になります。

 

それは、向こう岸に渡ると、奪衣婆(だつえば)という鬼が

いて服を脱がせます。すると衣服を木にかける役目の懸衣翁

(けんえおう)という鬼が、その服を衣領樹(えりょうじゅ)

という木の枝にかけます。

 

服が沢山 濡れていると枝が大きくしなるが、乾いていれば

あまりしならない。つまり、枝の曲がりぐあいによって

善人か悪人かを見きわめているらしい。冗談でしょうか?

 

中には、悪人の濡れた服を善人に着せて奪衣婆の前で、

善人顔をしている奴もいる。これを「濡れ衣を着せる」

いう諺らしい。しかし貧乏な人はカネも持たずに悪人か?

 

まあね、この齢になるといい加減な話に惑わされながら

生きているということでしょうか?地獄と天国、あるのか?

いったい誰が決めるのでしょうか?冗談はヨシコさんです。

Comment