マッシンのblog

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安い=最適解である。とは限らぬが

2023-12-17 15:16:00 | ルッコラの話

限る例ですね。


播種の場合、種蒔き培土。
というアイテムを買います。1400円くらい
かな。
クオリティとしてだいたい2種に別れ、
高い方は2000円くらい。
 
これが
 
@40リットルで、
128、200それぞれ13枚くらい使えます。
1枚当たりの金額は↓
108円ですが、
128だと→0.8円
200だと→0.5円
となります。
 
 
ルッコラの場合1畝に200株植える。
とした場合、10aあたり14畝出来るので、
植える本数は100株×14=2800本。
となります。
となると10aあたり種蒔き培土の費用は、
2800×0.5円=1400円。
 
なので誤差も誤差。
 
しかし、
オクラだと(わたしは)50h育成します。
だいたい、ざっくりと4倍になります。
6000円ですね。
 
こんな感じでだいたい同じ面積を、3回運用すると、結果種蒔き培土も数万円に
なります。
 
とはいえ、売上高も比例しますから、コストの中での比率は大した話では無い。
事は事実です。
 
が、
 
これを鉢。にしたらどうでしょう。
50hで6000円ならばその倍になり12000円です。
 
 
何がいいたいのかというと、
これを畑の土にしています。
もちろん無料。


 
種蒔き培土のコスパと
何故そこを削るのか?削れるのか?
が今回のテーマです。

 
 
おそらく、
効率だけを考えた場合。
なるべくセル→鉢と育成期間を長くする。
という事は現実的にはだいたい種から、
45日間です。
が、
100日で売上が始まる野菜なら、
直撒きに対し45%節約になります。
365日では、3.65回の作付けが、鉢迄育成
すると、6.36回の作付けになるのです。
(何を植えるかはまた別の話)
要するに、
2haと同じ売上を1haで獲れる。
という面の話ですね。
 
次は縦軸の話。
段階密度。ですが、結論から、
200でタネを撒き→
鉢or50に移す。
 
のと
いきなり鉢。
 
いきなり畑。
 
もちろんいきなり畑が一番コスパいい。
単純に移植の手間がないから。
 
しかし
水やりや防除が面積あたりになります。
機械費用も掛かるし。歩数も時間も増す。
そして精度も下がる。
灌水チューブ、ポンプ、ストレーナ。
もしくはハイクリアランスブームスプレーヤー。を買いましょう。
 
これが要らんw
※実体験としてメインポンプ、子ポンプ、バルブ、配管
チューブ、それとトラクターに乗りながら散水できる
システムを組んでますが、非常に残念ながら。
全く使わなくなってしまってます。配管類は相当片づけました。
ポンプは8つありますが、恥ずかしい事に。
使っているの1機だけです。

ちゃんと積算はしていませんが、
10a分の200h播種セルの面積は、2800本なので
200hで除すると、14枚になります。
メートルにすると面積は、
幅0.3M ×(長さ0.6M×14枚) =2.52㎡
になりました。と。

機械があろうがなかろうが集中的に精密に、
簡易的に管理できます。1000㎡分の苗を。

ではこれを50Hにすると4倍なので
10.1㎡となり、
鉢にするとだいたい20㎡となります。

※まあこういう計算は育苗ハウスの設計や運用でよく考えますね。

なので、移植の手間やコストが引っ掛かるからそこのバランスなのだが、
今は移植機などそこまで疲れないので、
移植に全振りすべきですね。
ただ、
直撒とまったく変わらないタイミングも
あることは事実なので。
それはそれ。という事です。

移植の手間が省けて他の仕事ができる
ならなおよしです。

という事で移植回数により単一畑の回転数が
種まき培土のコスト管理に響いてくるのですが、

一般的に種まき培土を選ぶ理由のほとんどが
ブッ飛んでて草なのです。(核心)

■消毒済みだから
→まったく関係ないです。
人間の生傷を土で希釈した泥水に漬ける。
訳ではないので。
ほっときゃそこら辺の。俗にいう一般的な
地球に生える物体を植えているんで。
消毒の有無なんて全く関係ない。

■雑草が生えない

→この理由が一番でしょうな。
ただ菊芋を堀った後の土を使えばいいです。



菊芋が雑草の栄養を奪いつくし、雑草種すら絶滅させています。
まともに考えたら恐ろしいのですが。
こちらからするとラッキィで草
普通はピニール袋×太陽熱で雑草種を死滅させる事で培土化させています。

■栄養素が設計できない
これは草ですね。
培土の栄養素とか気にする人おるんかな?
わたしの土はドコ掘ってきても1回は根粒菌経験済みになってます,
まあ、よく乾かん。


■透水/保水性能
根域に酸素がいきわたるかどうかですね。
このバランスが人為的に設計された培土が高い
のです。
これが良いと散水回数が減ります。
だいたい6回が4回とか。
その面ではコスパ分得になりますね。
ただ・・・。

酸素がいきわたるいきわたらないはそもそも
関係無いです。
散水回数は底面吸水で帳消しになります。
それ一回で翌日0とか可能なので。
しかも底面給水に栄養補給が神コスパですね。
微生物の繁殖速度もレべチ。

酸素供給というかエアを含む分、表土の削れは
少ないですね。
でもそれだけではコスパは変わりません。
畑の土だから先住微生物量が多いのです。
それが結果的に移植時に逆に。
有利になってしまう。
よって培土に透水/保水を金で買うのは
理由としては草なのです。

畑の土に苦土石灰を直でダイブ。
これでいいです。
効果がやばい。
パウダーは混ぜるのがダリィ。


という感じで販売する培土の栽培上のメリットはない。というのが
今年の感想です。

移植に弱い。鉢上げに弱い。
と言われるオクラで気づきました。
オクラ=直撒 という常識のもとでいけば
根キリ虫にやられ、アブラ虫にやられ。
なので、防除体系をトレーニングしていく方向でスキルをこすっていくのが今までの正道。なのでしょうが、

もうどんな品目でも自然現象に金をぶつけるのは信用でけん。
あたかもそれが効果があるような事をいっている。
けど、
事象の診断としてはその年のその一回の
事象でしか判断してない。

そんな診断の仕方は技術的にnothing。
全く信頼できない。

単純に時期をずらすことで回避できる。
問題は早生ではなくなるので価値が変動する事。
と、
早生を含まないから品目単位での売上原資が
下がる事よね。

それは確かにあって、
早生から出荷するとちょうど30%くらい売上が高まり、単価も安定します。
単価は上がらないが下がりが無いですね。

ただ経費を20%ほど下げています。
(移植型と晩成向き)
それがマルチを張らない、もしくは防草シートに孔あけたやつで回数耐久性にしている点。
(早生はマルチがあると虫に食われやすいが張らないと寒いので仕方がない)

要するに絶対。
という事ほど疑った方が良くて、
反対の方法を試してみて、なぜそうなのか?
というロジックは作った方がいいでしょう。


移植が困難なオクラで、移植にする事で、
当社比ですがだいたい160%くらい生産性があがりました。
理由は別にもあって種の選抜ですね。
これが一番大きい。

で移植にする事の意味においては、
単純に畑の土の方が微生物が多い。
よって保水が強い。
潅水回数も減る。

そういう事で基本的には生育に種まき培土は
劣る。と考えています。

デメリットはスコップで掘るのと、粗大有機物をふるいでとらなければならない。
この人件費が無駄ですね。



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