風景居酒屋 ごじゃ満開

2011年03月11日14時46分、東日本大震災発生
(since 2007/8/15)。

1287)海は変わらない(大震災から13ヶ月)

2012年04月11日 | 東日本大震災
 暫定、おおむね、現時点では、当面・・・。東日本大震災以降かような抽象的、曖昧な言葉を沢山見聞きしています。後で「あの時断言したではないか!」と突っ込まれるリスクを考えると、逃げ道のある表現を使いたくなるのは人情ですが、聞かされる側からすればはっきりして欲しいものです。されど自分はどうでしょう?同類だから余計気になるのかもしれません。


 東日本大震災から13ヶ月経ちましたが、岩手県南の三陸海岸ではワカメが収穫期を迎え、漁師は家族総出でその収穫や加工に追われています。

 恥ずかしながら私、ワカメが店頭に並ぶまでどのような過程を経るのかを全く知りませんでしたが、先日大船渡市でその一端に触れる機会がありました。その詳細は割愛しますが、ひと言で言えば「何と手間のかかることか!」。私達が手に取るまでこんなにも段階を踏んでいたとは驚きでした。


(碁石海岸松並木 -大船渡市 2012/04-)

 その作業の一端に触れながら地元の方と話をしましたが、自分の体験や周囲の人々の出来事を淡々と語ってくれました。

 「ある人は陸前高田から引っ越しをした午後に、それまで住んでいたアパートが津波に飲まれた。」
 「市街地に新居を建て『さぁこれから!』という時に津波が起き、家は流され借金だけが残った。」
 「電気や水が復旧するまで2ヶ月半かかった。その間の入浴は週に1度、バスに乗って玉山(陸前高田市の高台)まで行った。」・・・

 辞去する際、漁師の男性からはこう言われました。「津波は来たけれども、持っていったのは人が作った物、海は何も変わっていない。オレらも折れている暇は無い」と。

 生活を一変させた海に対して淡々としているように感じたのは、私の感情移入のせいでしょうか。


(碁石海岸からの眺め -大船渡市 2012/04-)

 自然を相手にしている人は強い、そう感じました。


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