この夏で屋形船暦19年。
働き出した年に産まれた友達の子供が、
まもなく成人式を迎えるという年月が過ぎてしまった・・・。
そりゃ私も歳をとるわけだ
そのせいか先日の東京湾花火で、
ちょっと衰えを感じてしまった。
船酔いはもともとしない体質なので、
船が嫌~な揺れ方をしようが、
お客さんが目の前で吐いていようが、
つられて酔うことはまったくなし。
しかし・・・
味噌汁を大量に運んでいる最中に、
船の揺れに足がとられ、ちょっとよたってしまった。
まじでっ? ( ̄▽ ̄|||)
本人もビックリ。
もちろん倒れることはしませんが、
もし倒れてたら、お客さんの頭上に味噌汁をこぼす事になったわけで・・・。
これは絶対にまずい。
今まで船の揺れに足を取られることもなかっただけに、
静かな動揺がおこった。
そしてもう1つ。
地球の歩き方BLOGにも書いたんですが、
船が桟橋に着く際に、ちょっとしたトラブルが起きまして、
船の先端でバタバタ動いていたところ、
ロープが足に引っかかって転んだ・・・。
まじでっ? ( ̄▽ ̄|||)
今まで船のロープに足を引っ掛ける事など無かっただけに、
またもや静かな動揺がおこった。
ただし、そんな自分があまりにもおかしく、
その場で大爆笑しましたけど。
昔から転ぶのは人並み以上に経験していると思っているので、
転んだ時に打った膝の痛み具合で、
だいたいのキズ加減は想像できていたんですが・・・
↑想定外です。
予想以上の怪我に、
普通に動揺っ ( ̄▽ ̄|||)
現在、熱がもっている状況ですが、
そんなことは毎度のことで気にならないんですが、
船の揺れに足が取られたり、船のロープに足を引っ掛けたり、
今までそんな事がなかっただけに、
屋形船の仕事も・・・
そろそろ潮時かねぇ・・・
なんて思ってみたりして。
きっと普通に考えれば、船の揺れに足が取られたり、
ロープに足が引っかかったりするのは
よくある話なのかもしれませんが、
大事なお客さんを乗せている屋形船では、
働いている乗船員がこれじゃ、やっぱり駄目だなぁ・・・
なんて自分を責めるわけです。
それに考えてみたら、
私と同期で乗船した女子で残っているのはたったの一人。
屋形船が大好きなそんな彼女も、今となっては船には乗らず、
料理の仕込を手伝う裏方のお手伝い。
これが普通だよな~
なんて考えてしまう。
それでも船上の現場がやっぱり好きな私としては、
もう少し乗っていたいかな・・・と思う気持ちもチラホラ。
まいったね、これは。
しかし、昔と今とでは仕事のやり方も変わり、
今風に染められた現場で続けるのも限界もある・・・。
これが世代交代ってヤツですかね。
確かに今後のために、最近では自分で天ぷらを揚げず、
今の世代にガンガン揚げてもらって、
どんどん上手になってほしいな・・・と願っている自分もいたりするわけで、
これは止められないし、逆に良い事だと思いますが、
屋形船の古き良き歴史だけは、
今を働く人たちが守っていってほしいな・・・と、
オツボネは思うのでした。
なんて・・・
まるで明日にも屋形船から足を洗うような話をしておりますが、
この夏は、まだ出船の予定も残っておりますので、
乗っちゃいますけどね。
実は自分で分かっているんです。
船上で弱っている理由は歳のせいだけではなく、
太って動きにくくなっただけ・・・。
ぷぷぷ。
来年も現役で乗ると決心がついた暁には、
真面目に体を絞ろうと考え中。
でもまぁ、私がそんな努力をしなくても、
瀬川丸には頼りになるバイトの若者がいっぱいます。
↑いい笑顔だ!
青春ど真ん中のこの後輩軍。
みんな大学で乗船訓練を受けている子達なので、
頼もしい限りです。
こんな若者達がいてくれるので、
私もあともう少しだけ・・・
オツボネ根性でがんばってみますかね。