
昨夜、突如として玄関から太い声が聞こえた。
「メリークリスマ~ス♪」
TもCも、ちょうど食事中
。

子供たちは、箸を投げ置いて、玄関に飛び出て行った。
「メリークリスマス!Tちゃん、Cちゃん」
そこには、正真正銘のサンタクロースが大きな袋を担いで立っている。
「メリークリスマス♪ Tちゃん、Cちゃん。いい子にしてたから今年も来たよ」
Tは目を輝かせ、じーっとサンタを見つめ、
Cは嬉しさのあまり、うろうろと歩き回っている。
そう、二人は、なぜか満月
の夜、大声で欲しい物を叫んでいたのだ。

「では、Tちゃん、Cちゃん。いいこにしてたら、また来年も来るからね」
そう言って、サンタクロースは玄関から去って行った・・。
サンタが去った後、子供たちはさっそく、
を開けて見た。

もちろん、欲しい物がずばり入っている。
Tは思わず、
「サンタさんありがとう~」と言って拝んでいる。
本当に、心から喜んでいる様子。
一方Cは、プレゼントの箱を止めてあるセロハンテープを見て、
「サンタさんもテープを使うんだね」
などと、妙な所に感心をしている。
本当にサンタさん、ありがとう。
来年も是非、来てください。