売り上手

この前、主人が見てたテレビに、うちの隣町で米だけで、9千万の売り上げを誇っている人が出てたそうである。
話によると、その人は、自分で作った米を東京の個人に直売しているそうで
東京に出かけるときは、２合の米を袋詰めにして、各家庭に「美味しかったら、かってくださいね」と配ってくるのだとか。

私から言わせれば、あの辺の米は、「やち米」と言われて美味しいとはいえない。
けど、古米とか混ざっていなけれは、スーパーで売っているのよりは、うまいのかな？と思いつつ、聞いていてた。

それを見て、主人は「農家でも、赤字だとか言ってないで、そうやって、売ればいいのに」と

その話をお茶飲みがてら、近所の人たちと話したら
その人は有名らしく「その人、農家やってるとこ、誰も見たことないぜ！」

「そんじゃ、百姓でなくて、商売人だもの」と

やっぱりと思った。9千万の売れ上げだとざっと計算しても、３０兆は作っているはず、それを個人の家で作れるとしても、袋詰めや発送まで、できるわけがない。

いろんなところから、買い上げてやっている商売だとか。

「俺だよ、良いものつくれっけど、売り場がなくてよ。」

「大手と取引できっといいげんとね」

「そんなに簡単にいかないから」

「商売上手は、作物、作るの下手だし。」

「だから、○○のところ、親父事業うまくいったのに、息子つぶしたべ」

「だって、あの息子、作物つくり上手でよ、誰さも手出させねも。自分で全部しないとダメなんだ。従業員いらねもな。」

「そんじゃ、作られるもの限られっぺ」

「だがら、商売の方は、からっきりだべ」などなど

作る人のがうまい人、売るのがうまい人、人それぞれ得意分野はある

けど、食に関しては、その流れがうまく行ってない。

生産者が強いたげられてる世の中になっている。

だから、後継者がいなくなる。

でも、これからは、生産者が一番強くなる時代が来でしょうけどね。。