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手形②時代錯誤⁉︎ 手形貸付金と手形借入金

2020-06-13 02:18:00 | 日商簿記3級
皆さんおはようございます。久しぶりにブログを書いていきます😊

日商簿記3級の出題範囲である手形貸付金と手形借入金です。仕訳は、通常の貸付金と借入金と同じなので簡単ですよ😄

手形貸付金とは、貸付先の会社の手形を受け取って金銭を貸すことです。

逆に手形借入金は、自社の手形を振り出して金銭を借りることです。

資金調達の手段としてはあり得ますが、現在のコロナウイルスによる経済状況を鑑みると、まずあり得ない手段だと思います。

手形受取人は、貸付金が不良債権になる可能性が高くて、一方で、手形振出人は不渡りによる倒産が容易に想像できます。

バブル期のような好景気ならば、あり得ると思いますが…😅

話が脱線してしまいますが、日商簿記検定の特徴として、改正論点や出題範囲の拡大により新たに加わった論点は、すぐに本試験に出題されます。

さらに、その時々の時代を反映した問題も出題される傾向にあります。例えば、景気や経済事件などです。

2011年にオリンパス事件という経済事件がありました。簡単に言うと粉飾決算です。バブル崩壊による巨額損失を隠蔽し、M&Aを何度も繰り返して、本来は費用としなければいけないM&Aに係る諸費用をのれんという資産に計上することによって資産を水増しして、あたかも利益が出ているように見せかける決算をした経済事件です。

この頃の日商簿記検定1級や全経簿記上級の商業簿記や会計学はM&A、つまり、吸収合併、吸収分割、株式交換、株式移転、おまけにM&A+税効果会計付きの連結会計と非常に難しい問題が出題されてます😱

日商簿記3級に話を戻しますが、手形貸付金と手形借入金については時代錯誤な感じがするんですよね😅

だから、本試験では出題する可能性はかなり低いと思います。

万が一に本試験に出題されたとしても、頭に「手形」が付いた貸付金、借入金ですから、落ち着いて解けば問題ありません…たぶん(´・ω・`)




手形①約束手形の仕訳の流れ

2020-06-06 04:03:00 | 日商簿記3級

日商簿記3級と言えども、手形は奥が深くて、説明も難しいです。

私は簿記初心者ですが、手形をよく理解するためにも頑張って書いていきます。

まず手形とは、商取引や代金の決済を円滑に行うための用紙です。用紙自体に法律上制限はないみたいですが、実務上は銀行が発行している
統一手形用紙を使用することが慣習となってます。

また手形は法律と深い関係を有しますが、日商簿記検定においては法律の問題は出題されません。

出題されるのは仕訳ですが、手形は取引形態等によって、約束手形、為替手形、裏書手形、割引手形、不渡手形、手形貸付金、手形借入金、融通手形、荷為替手形、自己宛為替手形、自己指図為替手形、手形の更改などがあり、仕訳の数がかなり多いです。

幸いにも日商簿記3級では、約束手形、手形貸付金、手形借入金の3種類のみ出題されます。

日商簿記1級になると、上記の手形が全て出題されます😰


手形中で最も利用されているのが、約束手形です。略して約手(やくて)と呼ぶ人もいます。

約束手形の仕訳は簡単です。約束手形の当事者が、手形の振出人と受取人の2者間で行われるからです。

手形の振出人は債務者であり、支払手形勘定を貸方に記入します。

逆に手形の受取人は債権者であり、受取手形勘定を借方に記入します。

具体例1:A社は、B社から商品¥100,000を仕入れて、手形を振り出した。なお、商品の仕訳は三分法とする。

A社(振出人=債務者)の仕訳
(借方)仕入100,000   (貸方)支払手形100,000

B社(受取人=債権者)の仕訳
(借方)受取手形100,000 (貸方)売上100,000


手形の決済がなされた時は、支払手形勘定、受取手形勘定ともに貸借逆に仕訳を切ります。

具体例2:手形の決済期日が到来したので、A社は現金で支払った。

A社の仕訳
(借方)支払手形100,000 (貸方)現金100,000

B社の仕訳
(借方)現金100,000  (貸方)受取手形100,000

という流れになります。










 

当座預金、そして1000PV突破

2020-06-01 20:46:54 | 日商簿記3級
過去に掲載したブログを数えてみたら、36記事も掲載してました。

私自身驚いてます…こんなに文章が書けるようになったことが😳

私は当初からたくさんの方々に私のブログを見てもらえるようなプロのブロガーを目指しているわけではありません。アピールチャンスもしてません。

さらに、正直言って私のブログは資格メインなので面白くもないです。

読者はほとんどいないだろうと思ってました。

それなのに、いつの間にかトータル閲覧数が1000PVを超えました。

36記事に対してトータル閲覧数1000PVが、多い少ないは問題ではありません。

ただ1000PVを超えたのが驚愕なのです∑(゚Д゚)

これには、本当に感謝しかありません。読者の皆様、本当にありがとうございます😄


今回は過去のブログでちょこちょこ出てきた当座預金について書いていきます。

当座預金は、主に法人や個人事業者を対象とした預金口座です。
法人、個人事業者以外の一般人も対象となりますが、厳しい審査が待っているので、普通預金口座を開設した方が圧倒的に楽です。

さらに、当座預金は無利子です。残念ながら利子が付きません。

口座開設の際の厳しい審査に無利子…普通預金に比べると不利に思える当座預金ですが、当座借越契約というものがあります。

当座借越契約とは、限度額の範囲内でれば当座預金残高がゼロであっても支払いが可能になります。

また、ペイオフの対象外でもあり、銀行が破綻した場合には、決済性預金のため全額保証される有利な面もあります。

当座預金の入金(預入)と出金(払戻)はいつでもできます。

当座預金の入金は、当座預金入金帳やキャッシュカードで預け入れできます。

当座預金の出金は、小切手、手形、口座振替、キャッシュカードで払い戻しができます。

そして忘れてはいけない注意事項は、小切手や手形の不渡りです😰

不渡りとは、期日までに決済ができない事であり、小切手や手形を振り出した会社の信用が著しく低下して、資金繰りが悪化します。6カ月以内に2回不渡りを出すと、2年間当座預金取引や融資ができなくなり、事実上倒産となります。

手形の不渡りは上記の説明通りなんですが、小切手の不渡りについてはイメージが浮かばない方が多いと思います。

小切手の不渡りには、2つがあります。

①当座預金残高を超える金額を記載した小切手を間違えて振り出してしまった単純なミス。

②先日付小切手を振り出したこと。先日付小切手とは、例えば6月1日当座預金残高が少ないにも関わらず、小切手の振り出したをしなければならないときに、先の日付6月10日を振出日として振り出した小切手を言います。
本来ならば6月10日以降に銀行に行って小切手を現金化すべきなのですが、振出日の6月10日より前に小切手を現金化することも可能であり、その結果不渡りに陥るというケースもあり得ます。
もし小切手を振り出す機会がある時は、当座預金残高をよく確認して、先日付小切手は振り出さないよう注意しましょう😅

今回はここまで。最後までご覧いただきありがとうございました😊



















現金=貨幣と硬貨だけと思っている方は簿記を知らない証拠です

2020-05-30 21:21:00 | 日商簿記3級
もう少し商品売買取引について書いていきたか
ったのですが…先に進みます😢

今回は現金です。お金の話をすると嫌がる方がいらっしゃると思いますが…

正確には現金の範囲について書いていきます。

至極真っ当な話になりますので、変な期待はしないで下さい😅

結論から先に言うと、世間一般の現金の範囲と簿記会計上の現金の範囲は異なります。

簿記会計上の現金の範囲は、貨幣・硬貨(外国通貨を含む)だけでなく、通貨代用証券が含まれます。

通貨代用証券とは、他人振出の当座小切手、配当金領収書、期限到来後の公社債利札、送金小切手、送金為替手形、預金手形、郵便為替証書
、振替貯金払出証書、一覧払手形、官公庁支払命令書などです。

日商簿記3級で出題されるのは、

①他人振出の当座小切手
②配当金領収書
③期限到来後の公社債利札(クーポン)

の3つです。

注意しなければいけないのは①です❗️

他人振出の当座小切手を受け取った場合には現金になりますが、

逆に、当社の当座小切手を振り出した場合は、当座預金の減少になります。

仕訳を示せば一目瞭然です。商品を販売した際に、他人振出の当座小切手を受け取った。

(借方)現金 XXX     (貸方)売上 XXX


一方、商品を仕入れた際に、(当社の)当座小切手を振り出して支払った。

(借方)仕入 XXX     (貸方)当座預金 XXX


ついでに、②配当金領収書の仕訳は、

(借方)現金 XXX     (貸方)受取配当金 XXX

③期限到来後の公社債利札の仕訳は、

(借方)現金 XXX     (貸方)有価証券利息 XXX

となります。受取配当金と有価証券利息は収益となるため、貸方に計上されます🙂









やっぱり基本は仕訳ですね

2020-05-26 02:30:00 | 日商簿記3級
前回のブログで日商簿記検定に必要な能力は読解力と書きました。目に見えない力ですが、鍛えれば身につく能力です。

筋肉を付けることと同じで、筋肉は毎日運動しないと付きません。これに対して、日商簿記検定は毎日過去問題を読まないと簿記の読解力が身につきません。私を含めて簿記を勉強している方は頑張りましょう٩( 'ω' )و

早速、私は頑張って前回の問題の解説をしていきます😭

<2日の解説>
掛けで仕入れた商品の返品ですね。返品の仕訳は、商品を仕入れた時の仕訳の逆仕訳ですと商品売買取引のブログに書きました。

先月の仕入時の仕訳(金額は不明)
(借方)仕入 xxx   (貸方)買掛金 xxx

2日返品時の仕訳
(借方)買掛金20,000 (貸方)仕入20,000
仕訳を見るとどの補助簿に記入するかわかると思います。仕入帳、買掛金元帳(仕入先元帳)、そして商品の受払いを記録する商品有高帳の3つに◯を付けます。

<16日の解説>
有形固定資産である土地の取得に関する問題ですね。整地費用は土地を取得して使用するために掛かった費用であり、土地の取得原価に含めるのが妥当です。
有形固定資産の取得の際に掛かった費用は付随費用と呼ばれおり、有形固定資産の取得原価に含まれます。
土地の取得原価は、1㎡当たり30,000x180㎡+
整地費用198,000=5,598,000になります。
支払いは、土地本体は小切手、整地費用は現金です。小切手とは当座預金のことを言います。

16日土地取得の仕訳
(借方)土地5,598,000 
                        (貸方)当座預金5,400,000
                                現  金198,000
土地は(有形)固定資産であるため、固定資産台帳に、当座預金は当座預金出納帳に、現金は現金出納帳に記録されます。よって、現金出納帳、当座預金出納帳、固定資産台帳に◯を付けます。

<18日の解説>
商品の掛け売上で、手付金と先方負担の発送費が追加されてます。
手付金とは、前受金のことで売掛金と相殺されます。注文時におそらく現金を受け取っているので、その分売掛金を減らしてあげないといけません。
逆に、発送費は九州商事株式会社が負担するので、問題文の指示により現金で支払った発送費分だけ売掛金を増やします。

注文時の仕訳
(借方)現金40,000 (貸方)前受金40,000

18日の仕訳
(借方)前受金40,000    (貸方)売上450,000
        売掛金413,000          現金3,000
この問題も仕訳を見るとどの補助簿に記入するか分かりますね。売上帳、売掛金元帳(得意先元帳)、現金出納帳、そして商品有高帳に◯を付けます。

<25日の解説>
これは悲惨な状況が伺えます。売掛金の貸倒れの問題です。貸倒れとは、簡単に言えば債権の回収不能です。
決算日に貸倒引当金という見積額を設定します。決算日に回収が到来していない売掛金などの債権に対して、将来回収不能になる貸倒れリスクを過去の実績等を考慮して見積額を計算します。この見積額が貸倒引当金です。
前期販売分の売掛金370,000に対して、前期末に設定した貸倒引当金の残高160,000と債権である売掛金の方が金額が大きい……
つまり、売掛金370,000は回収不能、その上、前期末に設定した貸倒引当金の見積計算が実際の回収不能額と著しく乖離していた=当期末に設定する貸方引当金の見積計算に修正を加えるという事務負担のダブルパンチを喰らうことを意味します。
著しく乖離した差額210,000は、貸倒損失として当期の費用として処理されます。

25日の仕訳
(借方)貸倒引当金160,000 
        貸倒損失 210,000
                               (貸方)売掛金370,000
仕訳から補助簿の記録は売掛金元帳(得意先元帳)のみになります。よって、売掛金元帳(得意先元帳)に◯を付けます。

解説は以上なんですが、最後の問題は、今現在コロナウイルスによる影響を受けた資金繰りに苦しんでいる企業様を如実に現した問題で、いろいろと考えさせられました。
一刻も早くコロナウイルスの影響が無くなり、すべての企業様が通常の営業活動を出来ますよう心よりお祈りしております。

最後までご覧いただき誠にありがとうございました。