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現金=貨幣と硬貨だけと思っている方は簿記を知らない証拠です

2020-05-30 21:21:00 | 日商簿記3級
もう少し商品売買取引について書いていきたか
ったのですが…先に進みます😢

今回は現金です。お金の話をすると嫌がる方がいらっしゃると思いますが…

正確には現金の範囲について書いていきます。

至極真っ当な話になりますので、変な期待はしないで下さい😅

結論から先に言うと、世間一般の現金の範囲と簿記会計上の現金の範囲は異なります。

簿記会計上の現金の範囲は、貨幣・硬貨(外国通貨を含む)だけでなく、通貨代用証券が含まれます。

通貨代用証券とは、他人振出の当座小切手、配当金領収書、期限到来後の公社債利札、送金小切手、送金為替手形、預金手形、郵便為替証書
、振替貯金払出証書、一覧払手形、官公庁支払命令書などです。

日商簿記3級で出題されるのは、

①他人振出の当座小切手
②配当金領収書
③期限到来後の公社債利札(クーポン)

の3つです。

注意しなければいけないのは①です❗️

他人振出の当座小切手を受け取った場合には現金になりますが、

逆に、当社の当座小切手を振り出した場合は、当座預金の減少になります。

仕訳を示せば一目瞭然です。商品を販売した際に、他人振出の当座小切手を受け取った。

(借方)現金 XXX     (貸方)売上 XXX


一方、商品を仕入れた際に、(当社の)当座小切手を振り出して支払った。

(借方)仕入 XXX     (貸方)当座預金 XXX


ついでに、②配当金領収書の仕訳は、

(借方)現金 XXX     (貸方)受取配当金 XXX

③期限到来後の公社債利札の仕訳は、

(借方)現金 XXX     (貸方)有価証券利息 XXX

となります。受取配当金と有価証券利息は収益となるため、貸方に計上されます🙂









やっぱり基本は仕訳ですね

2020-05-26 02:30:00 | 日商簿記3級
前回のブログで日商簿記検定に必要な能力は読解力と書きました。目に見えない力ですが、鍛えれば身につく能力です。

筋肉を付けることと同じで、筋肉は毎日運動しないと付きません。これに対して、日商簿記検定は毎日過去問題を読まないと簿記の読解力が身につきません。私を含めて簿記を勉強している方は頑張りましょう٩( 'ω' )و

早速、私は頑張って前回の問題の解説をしていきます😭

<2日の解説>
掛けで仕入れた商品の返品ですね。返品の仕訳は、商品を仕入れた時の仕訳の逆仕訳ですと商品売買取引のブログに書きました。

先月の仕入時の仕訳(金額は不明)
(借方)仕入 xxx   (貸方)買掛金 xxx

2日返品時の仕訳
(借方)買掛金20,000 (貸方)仕入20,000
仕訳を見るとどの補助簿に記入するかわかると思います。仕入帳、買掛金元帳(仕入先元帳)、そして商品の受払いを記録する商品有高帳の3つに◯を付けます。

<16日の解説>
有形固定資産である土地の取得に関する問題ですね。整地費用は土地を取得して使用するために掛かった費用であり、土地の取得原価に含めるのが妥当です。
有形固定資産の取得の際に掛かった費用は付随費用と呼ばれおり、有形固定資産の取得原価に含まれます。
土地の取得原価は、1㎡当たり30,000x180㎡+
整地費用198,000=5,598,000になります。
支払いは、土地本体は小切手、整地費用は現金です。小切手とは当座預金のことを言います。

16日土地取得の仕訳
(借方)土地5,598,000 
                        (貸方)当座預金5,400,000
                                現  金198,000
土地は(有形)固定資産であるため、固定資産台帳に、当座預金は当座預金出納帳に、現金は現金出納帳に記録されます。よって、現金出納帳、当座預金出納帳、固定資産台帳に◯を付けます。

<18日の解説>
商品の掛け売上で、手付金と先方負担の発送費が追加されてます。
手付金とは、前受金のことで売掛金と相殺されます。注文時におそらく現金を受け取っているので、その分売掛金を減らしてあげないといけません。
逆に、発送費は九州商事株式会社が負担するので、問題文の指示により現金で支払った発送費分だけ売掛金を増やします。

注文時の仕訳
(借方)現金40,000 (貸方)前受金40,000

18日の仕訳
(借方)前受金40,000    (貸方)売上450,000
        売掛金413,000          現金3,000
この問題も仕訳を見るとどの補助簿に記入するか分かりますね。売上帳、売掛金元帳(得意先元帳)、現金出納帳、そして商品有高帳に◯を付けます。

<25日の解説>
これは悲惨な状況が伺えます。売掛金の貸倒れの問題です。貸倒れとは、簡単に言えば債権の回収不能です。
決算日に貸倒引当金という見積額を設定します。決算日に回収が到来していない売掛金などの債権に対して、将来回収不能になる貸倒れリスクを過去の実績等を考慮して見積額を計算します。この見積額が貸倒引当金です。
前期販売分の売掛金370,000に対して、前期末に設定した貸倒引当金の残高160,000と債権である売掛金の方が金額が大きい……
つまり、売掛金370,000は回収不能、その上、前期末に設定した貸倒引当金の見積計算が実際の回収不能額と著しく乖離していた=当期末に設定する貸方引当金の見積計算に修正を加えるという事務負担のダブルパンチを喰らうことを意味します。
著しく乖離した差額210,000は、貸倒損失として当期の費用として処理されます。

25日の仕訳
(借方)貸倒引当金160,000 
        貸倒損失 210,000
                               (貸方)売掛金370,000
仕訳から補助簿の記録は売掛金元帳(得意先元帳)のみになります。よって、売掛金元帳(得意先元帳)に◯を付けます。

解説は以上なんですが、最後の問題は、今現在コロナウイルスによる影響を受けた資金繰りに苦しんでいる企業様を如実に現した問題で、いろいろと考えさせられました。
一刻も早くコロナウイルスの影響が無くなり、すべての企業様が通常の営業活動を出来ますよう心よりお祈りしております。

最後までご覧いただき誠にありがとうございました。




















敵を知れ!! 過去問題を解く必要性

2020-05-25 03:20:00 | 日商簿記3級
日商簿記3級の敵は、言うまでもなく本試験です。しかし11月にならないと本試験は受けられません。

本試験に最も近いものは過去問題です。合格しやすい勉強方法の一つに、過去10回分程の過去問題をひたすら繰り返して解くやり方があります。十分な基礎力がないと出来ない事ですが...

今回は思考を変えて過去問題を解いていきます。第152回日商簿記検定3級試験の第2問の問1補助簿の選択です。ますは問題文を読んで実感してください。

第2問
問1  X1年5月中の取引が、解答用紙に示されたどの補助簿に記入されるか答えなさい。なお、解答にあたっては、各取引が記入されるすべての補助簿の欄に◯印をつけること。

[資料] X1年5月中の取引

2日 先月に大阪商会株式会社から掛けで仕入れた商品¥20,000を品違いのため返品し、同社に対する掛代金から差し引いた。

16日 土地180㎡を1㎡当たり¥30,000で取得し、代金は小切手を振り出して支払った。なお、整地費用¥198,000は現金で支払った。

18日 九州商事株式会社に商品¥450,000を売り上げ、代金のうち¥40,000は注文時に同社から受け取った手付金と相殺し、残高は掛けとした。なお、同社負担の発送費¥3,000は現金で立て替え払いしたので、この分は掛代金に含めることとした。

25日 京都商会株式会社に対する売掛金(前期販売分)¥370,000が貸し倒れた。なお、貸倒引当金の残高は¥160,000である。


以上が問題文になります。なかなか読み応えがありますね😥 
仕訳が出来なくとも、問題文の内容を理解するのは社会人でも難しいと思います。
簿記を勉強していない学生にいたっては皆無に等しいでしょう。

もうお分かり頂けたと思いますが、日商簿記検定は問題文が長くて、読解力を必要とします。

分からない用語は勉強していけば理解出来ますが、読解力だけはどうにもなりません😰

読解力を付けるためには、過去問題を何度も読み返すしかありません❗️❗️

そう、そこなんですよ。過去問題をひたすら繰り返して解くやり方が、合格しやすい勉強方法の一つに挙げた理由にも繋がります。

過去問題を解くことで解答手順を覚えるだけでなく、無意識のうちに読解力が付くのです😄

残念ながら問題の解説は長くなるので、次回のブログに書いていきますね。

ちなみに、解説用紙はこんな感じです。















主要簿と補助簿

2020-05-24 03:27:00 | 日商簿記3級
読者の皆様へ。いつもご覧いただきありがとうございます😊

日商簿記3級の勉強は手形債権債務まで終わりました。約束手形は簡単なんですが、為替手形は難しかったです。いずれブログに書いていきますね。

さて、仕訳について一つ言い忘れたことがあります。

それは仕訳を切る際、仕訳帳という帳簿に仕訳を書き記していくことです。

そんなのあたり前でしょとお思いでしょうが、仕訳帳はとても大事です。

仕訳帳は、真ん中に縦線のある横書きのノート(左側は借方、右側は貸方)のような帳簿ですが、

仕訳帳と総勘定元帳は、主要簿と呼ばれております。

理由は会社が行ったすべての取引が、仕訳帳と総勘定元帳に記録されるからです。まさに主要な帳簿というわけです。

主要簿以外の帳簿は、補助簿になります。

補助簿は、名前の通り主要簿ではわからない詳細な取引内容を補うためにあります。

補助簿には、現金出納帳、当座預金出納帳、小口現金出納帳、仕入帳、売上帳、商品有高帳などがあります。

本試験では、仕訳から関連する補助簿を選択する問題や商品有高帳の作成が頻繁に出題されてます❗️❗️










転記のルールは簡単

2020-05-23 03:41:00 | 日商簿記3級
転記のルールは簡単です😄

借方または貸方に①日付、②相手の勘定科目、
③金額を記入するだけです。具体例を見ていきましょう。


具体例I  5月23日に売掛金500円を現金で回収した。

5/23 (借方) 現金 500  (貸方) 売掛金 500

総勘定元帳への転記は、現金勘定の借方に、
5/23 売掛金 500と記入して、

売掛金勘定の貸方に、
5/23 現金 500と記入します。




改めて思いましたが、字が汚くて申し訳ありません....😥




具体例II  5月25日に水道光熱費400円と通信費
600円を当座預金1,000円で支払った。

5/25 (借方)水道光熱費400  
               通   信  費600
                               (貸方)当座預金1,000

総勘定元帳への転記は、水道光熱費勘定の借方に、5/25 当座預金 400と記入して、

通信費勘定の借方に、
5/25 当座預金 600と記入します。


当座預金勘定の貸方記入には注意が必要です。
5/25 諸口 1,000と記入します❗️

相手勘定科目が水道光熱費及び通信費と2科目以上ある時は、「諸口」と記入します。覚えておきましょう😀




資産の増加、資産の減少、費用の増加は参考程度に書きました。転記の練習をしてれば自然と身につきますよ😄