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消費税の会計処理①

2020-04-30 01:13:00 | 日商簿記3級
昨夜に税率が10%に上がった消費税...

この消費税も日商簿記3級試験に出てきます。

消費税は間接税であるため、税金を支払う人(消費者)と税金を国に納める人(事業者)が異なります。

故に仕訳を切るとなると、所得税、法人税などの直接税や固定資産税などの賦課課税とは全く違う仕訳になります。

余談ですが、直接税とは税金を支払う人と国に納める人が同じ人(法人を含む)を言います。

賦課課税とは、所有しているだけで課せられる税金を言います。

さて、消費税の仕訳は税込方式と税抜方式の2つがあります。

日商簿記3級で出題されるのは税抜方式になります。

具体例は次回のブログで書きます。






継続企業の公準と会計期間

2020-04-27 07:13:52 | 日商簿記3級
会計の世界には「企業会計原則」と呼ばれる基準があります。

企業会計原則には、"会計公準"と呼ばれる企業会計を行うための前提条件が定められてます。

この会計公準は3つの公準が定められており、その1つに継続企業の公準があります。

継続企業の公準とは、簡単に説明すると企業は永遠に存続するという前提条件です。

そこで出てくるのが会計期間になります。

会計期間は、本来、企業の設立から解散までを1つの期間としています。これに継続企業の公準を付け加えると、会計期間は永久に続いてしまいます。

なので今日のように1年ごとに会計期間を区切るようになりました。(法人の場合には定款により1年未満にすることができる)

しかし、会計期間を区切ることによって弊害も生じてます。

それが前回、前々回に書きました収益や費用の見越し、繰延べになります。

収益や費用の見越し、繰延べは会計期間と密接に絡んでいるのですね🙂








大家さんの会計帳簿②収益の見越し

2020-04-26 04:20:23 | 日商簿記3級
前回は家賃の前払いによる収益の繰延べを書きました。

前払いときたら当然、後払いもあります。

今回は家賃の後払いによる収益の見越しを書いていきます。

個人事業主の大家さんで、会計期間はX1年1月1日〜X1年12月31日です。賃借人はX0年7月1日より大家さんのアパートを借りており、毎年6月末日に1年分の家賃を後払いで支払っていると仮定します。1カ月の家賃は50,000円とします。

この問題のポイントは、X0年1月1日〜X0年12月31日の前期から仕訳を考えていくことです❗️

大家さんは賃借人にX0年7月1日〜X0年12月31日の6カ月間アパートを貸しているため、前期末に6カ月分の家賃(収益)を貸方に記録します。

しかし、後払いであるため家賃はまだ受け取ってません。そのため借方には、未収家賃勘定を記録します。

前期末の仕訳
(借方)未収家賃300,000 
                          (貸方)受取家賃300,000


X1年1月1日の当期首は要注意です❗️再振替仕訳をしなければなりません❗️❗️

当期首の仕訳
(借方)受取家賃300,000
                          (貸方)未収家賃300,000

X1年6月30日の仕訳
(借方)現金600,000 (貸方)受取家賃600,000

X1年6月30日に後払いで受け取った家賃600,0
00円は、前期と当期の収益から成り立ってます。つまり、前期の収益である家賃300,000円を減らす必要があります。それが、当期首の再振替仕訳になります。


そして、当期のX1年7月1日〜X1年12月31日の家賃(収益)を当期末に計上します。

当期末の仕訳
(借方)未収家賃300,000
                          (貸方)受取家賃300,000

この仕訳は前期末の仕訳と同じになります。

翌期首には当期首と同じ再振替仕訳が行われます。

以上😅


前回と今回のブログで収益の見越し、繰延べを書いてきました。文章で説明するのはなかなか難しいですね。
実は、費用にも見越し、繰延べがあります。

収益と費用の見越し、繰延べを同時に勉強したら、頭の中がこんがらがってしまいました😵

そのため、費用の見越し、繰延べは、しばらくしてからブログに書きたいと思ってます。

















大家さんの会計帳簿①収益の繰延べ

2020-04-25 17:56:00 | 日商簿記3級
アパートを貸している大家さんの収入源は家賃ですよね。今回は家賃の仕訳を書いていきます。

大家さんが受け取った家賃は収益として受取家賃勘定に記録されます。仕訳を示すと次のようになります。

(借方)現金XXX    (貸方)受取家賃XXX

収益は貸方に記録されて、費用は借方に記録されます。これ重要❗️

大家さんは個人事業主で会計期間はX1年1月1日〜X1年12月31日とし、賃借人が1年分の家賃を前払いしてきたと仮定します。1カ月の家賃は50,000円とします。

(1)賃借人がX1年1月1日(期首)に1年分の家賃を支払った場合、

X1年1月1日の仕訳
(借方)現金600,000 (貸方)受取家賃600,000

これで終わりです。これは簡単🙂

でも、会計期間の途中で家賃の前払いがあった場合には厄介です😅

(2)賃借人がX1年7月1日(期中)に1年分の家賃を支払った場合、

X1年7月1日の仕訳
(借方)現金600,000 (貸方)受取家賃600,000

のほかに、決算時に修正仕訳を必要とします。

X1年12月31日(決算時)の仕訳
(借方)受取家賃300,000 
                         (貸方)前受家賃300,000

この修正仕訳は、家賃600,000円のうち300,0
00円は翌年の収益になるため前受家賃に振り替えて、収益のマイナスは費用であるから、借方に受取家賃300,000円を記録します。

さらに、翌期首に貸方にある前受家賃300,000円を借方に振り替えて、貸方に翌期の収益である受取家賃300,000円を記録します。

X2年1月1日(翌期首)の仕訳
(借方)前受家賃300,000
                         (貸方)受取家賃300,000

この仕訳は、再振替仕訳と呼ばれております。

この流れは難しいですね😣














発送費の仕訳

2020-04-25 01:27:00 | 日商簿記3級
Amazonなどで商品が販売された際に発送費が生じますね。

この発送費の負担が売り手側かそれとも買い手側かによって発送費の仕訳が変わってきます。


日商簿記3級では、売り手側の発送費の仕訳がよく出題されるようなので、売り手側を当社として具体例を見ていましょう。

A社(当社)は商品10000円をB社に掛販売しました。その際、発送費500円が発生し、当社が現金で支払った。

当社の仕訳
(借方)売掛金10000 (貸方)売上10000
(借方)発送費500    (現金)500

うん、これは分かる。けれども発送費が先方負担(B社)になると、当社の仕訳はややこしくなる😅

当社の仕訳
(借方)売掛金10000 (貸方)売上10000
(借方)立替金500    (現金)500

発送費が先方負担になると、発送費勘定が立替金勘定に変わり、発送費は費用として落とせなくなります。


さらに、発送費の立替金を売掛金に含めてしまうケースもある。

当社の仕訳
(借方)売掛金10500 (貸方)売上10000
                         (現金)500

立替金勘定で処理するか、売掛金勘定に含めるかは問題文に書いてあるので、その指示に従って下さい。